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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

ワイドバンド420nmピークT5蛍光灯

この記事を含むタグの全記事リスト: T5 スペクトル 蛍光灯

先日、こばやし氏の自作T5ライトのスペクトルを測らせていただきました。
彼の探究心には本当にいつも頭が下がりますね!

自作T5ライト by こばやし氏

その中で、とても興味深いスペクトルを持つT5管があったので、こばやし氏了承の元、軽くご紹介させていただきたいと思います。

その前に、話は少し以前に戻ります。。。

T5の蛍光管の中での僕の興味と言えば、やはりUV系バルブです。
例えば、各社ブラックライト360-370nmや、アクア各社Actinic系バルブ等です。

各社UV 370nm/Actinic系スペクトル

ブラックライトのスペクトルについては、以前、この記事でご紹介しました。

また、アクア各社のActinic系バルブについても、過去に以下の記事でご紹介しました。

グラフを見てお判りの通り、Actinic系に関しては各社完全に同じスペクトルです。
よって、○○社のActinicは良いけど△△社のはダメ、なんてことはありません(笑)
ま、出力の差は多少ありますが、波長効果は同一と見て問題ないでしょう。

では、話を戻します。

今回こばやし氏は、とても面白いスペクトルを持つUV系バルブを見つけられました。
それが、プリンス電機のカラーランプ・ブルーFL8Bです。

プリンス電機 FL8B

ほほお!
400-420nmにピークを持つ、とてもワイドバンドなUV系バルブですね♪
差し詰め、300-550nm広帯域420nmピークUV系バルブといったところです。

ん?
そう言えば、前にもどこかで見たようなスペクトルだな。。。
あ、これだ↓

JBL Solar Marine Blue Ultra スペクトル

これはドイツJBL社のSolar Marine Blue Ultraと言うバルブのスペクトルです。
アクア各社のActinic系ともBlue系とも異なる、広帯域のUV系バルブのようです。
ただ、国内では販売されていないようで、一度見てみたいと思ってたバルブでした。

え? 同じスペクトルに見えない?
よく見てください。
上のグラフは縦軸の相対値が30%でカットされています。
そう、400nmや420nmの突出を端折って、主要帯域のみクローズアップしてるのです。
なので、例えばプリンス電機のFL8Bも同様にグラフ化すると、、、

プリンス電機とJBLのスペクトル比較 30%

ほら、一致しました♪
逆に、JBLの方を100%でグラフ化すると、、、

プリンス電機とJBLのスペクトル比較 100%

ほら、やっぱり一致です♪

ちなみに、よくよく探してみたら、東芝三菱も同型のバルブ出してました(曝)
三菱は廃盤のようですが。。。

東芝と三菱の同型ランプスペクトル

そっか、、、 こんな有用なバルブが、実は身近にあったんですね。。。
こばやし氏のアンテナ、高感度ですなぁ~♪

ただ、残念な事に、このプリンス電機のT5バルブは、6Wと8Wしかないようです。
たまたまプリンス電機の担当者さんとも話しましたが、アクアに転用できそうなサイズのバルブは作ってないとのことでした。特注も可能だそうですが、様々な理由から、あまり気乗りしないそうです。照明業界全体の需要も今では多くがLEDに傾き、現在のバルブも、いずれ用途が無くなれば消えゆく運命のようです。。。ちなみにFL8Bはゲーム機用とのこと。

一方、東芝・三菱についてはT5管ですらなく、T8やT10しかないみたい(笑)
うーん。。。アクアT5で使えないとは、非常に残念ですね。。。

あ、そう言えば、、、思い出されましたか?
前に僕もT5のUV 400nmバルブを提案してましたよね♪
(実は当時、蛍光体で相談に乗ってもらったのが奇遇にもプリンス電機でした(笑)

改めて、当時僕が提案したUV 400nmバルブのスペクトルはこちらです↓

UV 400nm蛍光灯スペクトル by 1.023worldプラン

蛍光灯の波長を見慣れた方ならお気づきだと思いますが、先ほどからご紹介しているプリンス電機やJBL、東芝、三菱のものとは全く別物です。プリンス電機のものは多様な複合蛍光体によるワイドバンド、僕の提案したものは単一蛍光体を主とするナローバンドです。強いて言うと、僕のは各社Actinic系バルブのスペクトルを左に20nm程度シフトしたような特性ですね。

  • プリンス電機 : 300-550nm広帯域 420nmピーク UV系バルブ
  • 1.023world : 350-450nm狭帯域 400nmピーク UV系バルブ

こんな感じです。

UV系蛍光灯スペクトル比較

これらに該当する既製品を分類すると、

帯域 タイプ メーカー・型番
広帯域 ワイドバンド420nm
(ワイドバンドActinic)
JBL SOLAR MARINE BLUE ULTRA
プリンス電機 FL8B
東芝 FL20SB
三菱 FL20SB
狭帯域 ナローバンド420nm
(Actinic)
ATI Actinic
PowerChrome PureActinic
UVLighting Super Actinic
WavePoint REEF WAVE
SFILIGOI SUPER ACTINIC BLUE 03
ナローバンド400nm 1.023worldオリジナル案(2013年1月発案)

こんな感じでしょうか。

と言う訳で、ナローバンド400nmバルブ案は1.023worldのオリジナルですから、もしこれを製品化したり販売されたいと言う方は、事前にご連絡くださいね。

て言うか、今から作るならプリンス電機のFL8Bの蛍光体で作った方が、400-420nmが一度に確保できて一石二鳥ですね。400nmバルブとActinicで2本スペースを食っちゃうと、限られた本数のT5灯具では光量確保に不利ですもん。その辺も踏まえてしっかりとプランを立てて製品化していかないと、ユーザーが振り回されてしまいますからね。
ちなみに僕が当時、プリンス電機に問い合わせた時は、このFL8Bの蛍光体の存在には気付きませんでした。ま、担当者の方もサンゴに詳しい訳じゃないし、まさかゲーム機用のバルブがサンゴに役立つなんて微塵も思わず、蛍光体探しも僕が指定した400nmしか視野になかったみたいです(苦笑)。知ってたらこっちで計画したのに~汗

  • 旧1.023world案 : 400nm + Actinic系 + ブルー系 + 白系 = 4種類
  • 新こばやし案 : ワイドバンドActinic + ブルー系 + 白系 = 3種類

これは合理的ですね♪
400nmも420nmも、UV系はワイドバンドActinicとして1本にまとめると吉!
そうすれば、バルブ6本の灯具の方も、2本ずつ装着できて光量も確保できます。
旧案だと、400nmとActinicを1本ずつにせざるを得ないから、やはり光強度が不安。。。
それはスペクトル測定で波長強度を見れば一発で判りますからねぇ。。。

と言う訳で、あとはこばやし氏がJBLの日本総代理店になって、このUV系バルブを輸入して、新こばやし案を提供していくだけです。しばらくお待ちください♪嘘

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新スペクトロメーター UPRtek Advanced MK350S

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル 測定器

僕がスペクトルの簡易測定に使ってるUPRtekのMK350に、いつのまにか後継モデルが出てた。その名もMK350S。公式サイトはこちら

UPRtek Advanced MK350S

て言うか、MK350の上位モデルの位置づけみたい。
スペックが妬ましいくらい進化してますやん♪

UPRtek Advanced MK350S 測定モード

MK350Sに新たに搭載された特筆すべき新機能は、

  • 光合成光量子束密度 PPFD 測定機能
  • タッチパネル解像度 3.2″ 240×320 → 4.3″ 480×800 大型化
  • カメラ搭載(測定時の環境写真をログ保存可能)
  • 平均演色評価数 Ra に、特殊演色評価数を加えた R1-R15 に対応
  • スマホアプリに対応(iOS/Android)

良いなぁ~欲しいなぁ~
ちなみに、Amazon.comでは$3,100.00で売ってるようだ。
スペック的には超安い!
でも僕にとっては天文学的な数字だぜぇ~?

ま、取り急いで必要ではないので、とりあえず7億円が当たったら考えよう。。。

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スプリング社LED詐欺再犯:続報4

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット ヤフオクLED

ども。
忘れた頃に「スプリング社LED詐欺再犯」のつづきです。
前回までのまとめはこちらをどうぞ↓

あ、別にずっと放置してた訳じゃないですよ。
考え得るありとあらゆる手を打ってたら、なかなか結果がまとまらない状況に。。。
それに、結果的にスプリングに猶予を与えれば、あるいは罪を認めて誠意ある謝罪をするかも知れないし、そしたらもう追求は控えても良いかな、とまたお人好しな考えが。。。

そしたら! なんと!
ようやくスプリングが12/12にあのページを更新しました♪
ついに非を認めて謝罪と釈明か!!!

スプリングの文言 12/12

あれれ???
「事実確認して報告する」って約束はどこへ???
まさか、また3年前みたいに逃げるのかな???

おかしいな。。。この言い訳文書PDFの中でも、ちゃんと明言してるのに?

日亜化学工業株式会社及び、弊社仕入れ先と事実確認を行っております」と。

2ヶ月以上もかけて確認した結果内容、いつ報告するんだろう???
また説明責任果たさないで逃げる気かしら???
とりあえず数日待ってみたけど、今のところ謝罪と報告の気配はありません。。。

過去のスプリングの発言の経緯を見てみましょう。

スプリングの文言 10/8~12/12

これ、要するに、故意・過失に関わらず日亜偽造の事実は認めない、って姿勢かな?

本来ならば、答えは2つしかありませんでした。

  1. 「確認したら確かに日亜じゃありませんでした。
    でも実は知っててやりました。すべて私の犯行です」
  2. 「確認したら確かに日亜じゃありませんでした。製造元が日亜と嘘ついてました。
    でも自社でチェックしてませんでした。すべて私の責任です」

どのみちどっちかを認めて「ごめんなさい」しなきゃならん事案です。
なのに、また無かったことにしちゃうつもりなのか。。。
ちなみに「ちゃんと日亜の素子でした」と言うオチはあり得ません。既に僕が日亜に確認済みなので。。。

これはもうダメだろうなぁ。。。期待できそうもないなぁ。。。
せっかく何度もチャンスを与えたのに、それを生かすことは出来なかったようです。。。
仏の顔も、、、かれこれ何度だろう?
よって、年明けまでに以下の記事をまとめて、心を鬼にしてご報告しようと思います。
僕のせいじゃないからね。。。

目次

  1. スプリングは本当に日亜に確認したのか? (日亜化学に確認済み)
  2. 試作では本当に日亜を使っていたのか? (LED基板の物理的検証済み)
  3. あの書類の写真は本当にPSE書類なのか? (経済産業省に確認済み)
  4. メディアへの情報提供完了 (国内大手某メディアに情報提供済み)
  5. 取扱いショップの全国的な撤退 (一部を除く全てのショップで販売自粛)
  6. そして、3年前に出せなかったあのネタの開放も検討中・・・(ザラキ)

来年につづく
(一応これが最後の猶予です)

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