1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

T5にもUVを盛りたい♪ 其の参

マリンアクアリウム エイジ 01:20
この記事を含むタグの全記事リスト: T5 スペクトル 蛍光体 蛍光灯

UV盛りアクアT5開発に向け、UV蛍光体を探してみたんだぜぇ~?
まあ、実際に使えるかどうかは知りませんが(汗)
あ、開発するのは僕じゃ無いですよ。アクアメーカーさん頑張って♪

蛍光体 ピーク波長
SrAl12O19:Ce 285nm, 315nm
(Ca,Zn)3(PO4)2:Tl 306nm
LaPO4:Ce 315nm, 335nm
GdPO4:Ce 320nm, 345nm
Ca3(PO4)2:Tl 326nm
BaSi2O5:Pb 350nm
Sr2MgSi2O7:Pb 350nm
SrB4O7F:Eu 360nm
(Ba,Sr,Mg)3Si2O7:Pb 370nm
(Ba,Sr,Mg)3Si2O7:Pb 372nm
BaFX:Eu 380nm
ZnGa2O4:Li,Ti 380nm
(Sr,Ca)O・2B2O3:Eu 380-450nm
Y2Si2O7:Ce 385nm
SrMgP2O7:Eu 394nm
YTaO4:Nb 400nm
Y2SiO5:Ce 400nm
SrAl12O14:Eu 400nm
(Sr,Ba)Al2Si2O8:Sn 400nm
(Sr,Ba)Al2Si2O8:Eu 400nm

波長範囲が280-320nmのものは爬虫類用蛍光ランプにもよく使われるUVB蛍光体で、波長範囲が320-400nmのものはUVA蛍光体になりますが、ブラックライト等のUVAランプによく使われている蛍光体は主に350nmにピークを持つSr2MgSi2O7:Pb 350だそうです。だから肝心の400nmはスカスカなのか。。。

じゃあ、それ以外のUVA蛍光体は一体どこに使われているんだろう。。。
たまたまニーズが無かっただけで、アクアにも転用可能なのかしら???

スペクトルのイメージです。UVA領域300-400nmに限定して描いてみました。
ピンクの曲線がアクアT5で実現したいスペクトルです。

UVスペクトルイメージ

現時点では、上記のようなアクアT5理想スペクトルを有する蛍光ランプは、さまざまな分野を探しましたが見つかりませんでした(爬虫類ランプの一部にあるがUVBが邪魔)。ま、考えてみればニーズが無さそうなので仕方ない話かも知れません。しかし、本来ならばアクアメーカーが率先して開発・製造し、とっくの昔に流通させておくべきはずのランプだったんじゃない? でも現状は、小さなマーケットにそこまでコストが掛けられず、あくまでも一般ランプの製造工場で一般ランプ向け蛍光体を流用して一般ランプと同じ波長構成で色味だけ調整したランプをOEM供給するしか無かった、と言う悲しい現実があったのかも。。。

ま、それを言ったらメタハラも同じかも知れませんが(汗)

と言う訳で、T5ユーザーの期待に応えるため、アクアメーカーは頑張りましょう♪
我々ユーザーも、すぐに高い高いと唱えずに、コストの意味を理解しましょう!

リファレンス

こちらのエントリーもどうぞ♪

コメントとトラックバック

コメント及びトラックバックはありません

コメントフォーム