ワラワランド - リフジウムで水槽に微生物やバクテリアを



微生物の採集




1. 水槽で役に立つ微生物を採集する

[ビーチ] [タイドプール] [藻場]

なるべく、漁港や河川から離れたポイントを探してみてください。これは、海水の汚れを避けると共に、これらの汚染源によって増殖しうる有害な細菌類を避ける意味にもなります。 で、もし良さそうなポイントが見つかったら、以下のような手段で入手を試みてください。

  1. 天然海水をポリタンクに汲む (海水に含まれる微生物・細菌類を確保する)
  2. 波打ち際の砂浜から砂をバケツに汲む (砂の中で生活する微生物・細菌類を確保する)
  3. ひざ程度の深さまで海に入り、目の細かい網で砂ごと掬ってみる (少し大きめの微生物を確保する)
  4. 岩場であれば海藻を採る (海藻に付着している微生物を確保する)
  5. 海藻の茂みがあれば、捕虫網でかき回すように海水を掬ってみる (海藻に付着している微生物を確保する)
  6. 小さな石ころをいくつか採取する (石ころに付着している微生物を確保する)
  7. 岩場に蛎殻(死んでる物)などがあれば剥がしてみる (蛎殻に付着している微生物を確保する)
  8. その他、ゴミが落ちてたら拾ってみる (見ている人の信用を確保する)

ちょっと、想像で書いてる部分もあります(笑)が、大体こんな感じで有る程度は可能だと思います。
ま、海水汲んだり、海藻採ってくるくらいが無難でしょうか。
あと、海藻関係はかなりオススメです。売るほどの量は必要有りませんが(笑)、特に海草類に取り付く微生物類はコケ対策に非常に有効だと考えています。 水槽で何かのきっかけで突然増えたイヤなコケなんかが、しばらくして消滅しちゃったなんて現象は、実はこれらの恩恵だったりします。「ネズミが居たら猫を放せ」と言う事ですね。

あと、くれぐれも採集禁止の海産物を採ったり、その地域の条例に反しない行動に努めてください。
もし漁師さんなどに怒られちゃったら、丁寧に訳を話すか、採集物を元のところに返しましょう(汗)
その時役に立つのが、リストh の行為です。この時すかさず、
「じゃ、このゴミも元の場所に返すね!」
これで円満解決!(-_。)\☆バキッ
ま、悔しいでしょうけど、ゴミだけはしっかり持ち帰りましょう(汗)

比較的お手軽に採集出来るワラワラ(ベントス)たち

海岸の岩場に生えている海草類には、色んな微生物(主に端脚[ヨコエビ]類)が付着しています。
また、波打ち際の砂を掘りながら丹念に調べると、スナホリガニやスナモグリ等が採れる事もあります。

スナホリガニ類約5mm〜15mm
[スナホリガニ]
C.P.Farmのベントスパックでもおなじみのスナホリガニ。彼らの砂撹拌能力はなかなかのもの。 水槽に入れると途端に砂に潜るが、日中は砂の中をグイグイ突き進み、夜間は水中にも出てくることがあります。 海に近い方は是非砂浜を掘って探してみよう。
ヨコエビ類約1mm〜2mm
[ヨコエビ]
従来濾過の濾材にも良く見られたヨコエビの仲間。 残飯などの処理に有効である。 自然界では茶色やグリーンなど色彩パターンが色々とあるようです。
波打ち際の砂浜の中や砂の上を飛び跳ねている種や、海藻に依存して生活する種、 また海草や砂の瓦礫に粘液で棲管を作る性質の種など、自然下ではさまざまなヨコエビが観察できる。
ワレカラ類約2mm〜10mm
[ワレカラ]
ワレカラの仲間は、交尾前ガードや子守行動をとる種がいるようで、非常に興味深い。 普段は海草などの枝にしっかりと掴まり、擬態しつつユラユラと体を揺らしている行動が見られる。 また、体を前後にしならせて海中を上手に泳ぐ事もできる。

採集方法

いずれも、目の細かい たも網 等を使うと便利です。
岩場であれば海草を撫でるように丹念に漉してみる。この時、ある程度海草も一緒に採取しておけば、水槽での彼らの定着気質にもなり、 また気付かなかった別の微生物を持ち込んだり、後から湧いてくる事もあるのでお勧め。 但し、明らかに可笑しな怪しい生き物(ひも系とか)が居たら不用意に持ち帰らないこと。ゴカイの類はOKです。
砂浜の場合は、膝程度の深さの砂の表面を掬い取り、その砂の中を陸に上がってから丹念に調べてみる。 このように繰り返し作業をおこなうと、意外と面白いように色んな生き物が採れますよ。
勿論、ヤドカリやシッタカもお忘れ無く。ナマコも手頃なサイズがいたら是非欲しいところですね。


ワラワラ採集記録 松任海浜公園篇 2009/06/20 new!

2009/06/20、石川県松任市にある松任海浜公園(松任CCS)へ行ってきました。 そこで主に、ビーチの砂の中に居るヨコエビと、テトラポット周辺の海藻(アオサ)をネットで濾して採れるヨコエビを観察してきました。

砂の中に居るヨコエビは、普通の開けたビーチよりも、テトラポットで消波された静かな砂浜の方がたくさん見られました。

また、海藻をプランクトンネットでゴシゴシ濾し取ると、緑や赤のヨコエビがたくさん採れ、中には触角の大きなものも居ました。
これに混じってコペポーダ類も多く採れ、かなり派手なソコミジンコも見られました。 [ポイント]

ヨコエビの仲間 a. - 体長約 2.0mm〜3.0mm
[ヨコエビの仲間 a.1]
[ヨコエビの仲間 a.2]
フクロエビ上目/Peracarida > 端脚目(ヨコエビ目)/Amphipoda > ヨコエビ亜目/Gammaridea > ヨコエビ類
主に波打ち際の砂の中で見かけるヨコエビです。砂の上を飛び跳ねている光景もよく見られます。 写真のように雌雄が突っついて行動を共にするペアも見られました (上が雄かな?)
ヨコエビの仲間 b. - 体長約 1.0mm〜5.0mm
[ヨコエビの仲間 d.1]
フクロエビ上目/Peracarida > 端脚目(ヨコエビ目)/Amphipoda > ヨコエビ亜目/Gammaridea > ヨコエビ類
主に海藻に依存して生息しているヨコエビです。ネットで海藻を濾すように掬うと採れました。 中には5mmほどの大きな個体も見られました。 また、同種かどうか不明ですが、同型の褐色型や赤い個体も見られました。
ヨコエビの仲間 c. - 体長約 2.0mm〜3.0mm
[ヨコエビの仲間 b.1]
フクロエビ上目/Peracarida > 端脚目(ヨコエビ目)/Amphipoda > ヨコエビ亜目/Gammaridea > ヨコエビ類
上の種と同様、主に海藻に定着しているヨコエビです。 大きな触角と立派な鋏脚が特徴で、海藻上では大きな触角をアンテナのように大きく広げて、何か獲物を待っているような行動が見られます。 他のヨコエビと違い、泳ぎはあまり素早くはありません。
ヨコエビの仲間 d. - 体長約 0.5mm〜1.0mm
[ヨコエビの仲間 c.1]
フクロエビ上目/Peracarida > 端脚目(ヨコエビ目)/Amphipoda > ヨコエビ亜目/Gammaridea > ヨコエビ類
肉眼では辛うじて見えるほどの小さな種で、上記のいずれかの幼体なのかあるいは別種なのか判りません。 写真は顕微鏡の200倍で撮影。色彩は全体的にほぼ透明な体色です。
ヨコエビの仲間 e. - 体長約 0.5mm〜1.0mm
[ヨコエビの仲間 c.1]
フクロエビ上目/Peracarida > 端脚目(ヨコエビ目)/Amphipoda > ヨコエビ亜目/Gammaridea > ヨコエビ類
上の種と同様、小さな種です。上記のいずれかの幼体なのかあるいは別種なのか判りません。 ただ、泳ぎ方はピコピコとコペポーダに近い動きです。 肉眼ではほぼ黒い点のように見えました。写真は顕微鏡の200倍で撮影。
ケンミジンコの仲間 - 体長約 0.3mm〜0.6mm
[ケンミジンコの仲間 a.1]
[ケンミジンコの仲間 a.2]
カイアシ亜網(橈脚亜網)/Copepoda > 新カイアシ下綱/Neocopepoda > 後脚上目/Podoplea > キクロプス目(ケンミジンコ目)/Cyclopoida >ケンミジンコ類
プランクトンネット(120μm)で海藻を濾すと結構採れました。 写真のように縦に連結しているペアも多く見られました。
ソコミジンコの仲間 - 体長約 0.8mm〜1.2mm
[ソコミジンコの仲間 a.1]
[ソコミジンコの仲間 a.2]
カイアシ亜網(橈脚亜網)/Copepoda > 新カイアシ下綱/Neocopepoda > 後脚上目/Podoplea > ハルパクチクス目(ソコミジンコ目)/Harpacticoida > ソコミジンコ類
海藻を濾して2匹採取。肉眼でも派手な色彩が確認できます。 ウミミズムシのように歩き回りますが、泳ぎもなかなか上手です。


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