なるべく、漁港や河川から離れたポイントを探してみてください。これは、海水の汚れを避けると共に、これらの汚染源によって増殖しうる有害な細菌類を避ける意味にもなります。 で、もし良さそうなポイントが見つかったら、以下のような手段で入手を試みてください。
- 天然海水をポリタンクに汲む(海水に含まれる微生物・細菌類を確保する)
- 波打ち際の砂浜から砂をバケツに汲む(砂の中で生活する微生物・細菌類を確保する)
- ひざ程度の深さまで海に入り、目の細かい網で砂ごと掬ってみる(少し大きめの微生物を確保する)
- 岩場であれば海藻を採る(海藻に付着している微生物を確保する)
- 海藻の茂みがあれば、捕虫網でかき回すように海水を掬ってみる(海藻に付着している微生物を確保する)
- 小さな石ころをいくつか採取する(石ころに付着している微生物を確保する)
- 岩場に蛎殻(死んでる物)などがあれば剥がしてみる(蛎殻に付着している微生物を確保する)
- その他、ゴミが落ちてたら拾ってみる(見ている人の信用を確保する)
ちょっと、想像で書いてる部分もあります(笑)が、大体こんな感じで有る程度は可能だと思います。
ま、海水汲んだり、海藻採ってくるくらいが無難でしょうか。
あと、海藻関係はかなりオススメです。売るほどの量は必要有りませんが(笑)、特に海草類に取り付く微生物類はコケ対策に非常に有効だと考えています。
水槽で何かのきっかけで突然増えたイヤなコケなんかが、しばらくして消滅しちゃったなんて現象は、実はこれらの恩恵だったりします。「ネズミが居たら猫を放せ」と言う事ですね。
あと、くれぐれも採集禁止の海産物を採ったり、その地域の条例に反しない行動に努めてください。
もし漁師さんなどに怒られちゃったら、丁寧に訳を話すか、採集物を元のところに返しましょう(汗)
その時役に立つのが、リストh の行為です。この時すかさず、
「じゃ、このゴミも元の場所に返すね!」
これで円満解決!(-_。)\☆バキッ
ま、悔しいでしょうけど、ゴミだけは持ち帰ってあげましょうか(汗)
比較的お手軽に採集出来る微生物(ベントス)たち
海岸の岩場に生えている海草類には、色んな微生物(主に端脚[ヨコエビ]類)が付着しています。
また、波打ち際の砂を掘りながら丹念に調べると、スナホリガニやスナモグリ等が採れる事もあります。
- スナホリガニ(スナホリガニ類)約5mm〜15mm
- [スナホリガニ]
C.P.Farmのベントスパックでもおなじみのスナホリガニ。彼らの砂撹拌能力はなかなかのもの。 水槽に入れると途端に砂に潜るが、日中は砂の中をグイグイ突き進み、夜間は水中にも出てくることがあります。 海に近い方は是非砂浜を掘って探してみよう。- ヨコエビ(ヨコエビ類)約1mm〜2mm
- [ヨコエビ]
従来濾過の濾材にも良く見られたヨコエビの仲間。 残飯などの処理に有効である。 自然界では茶色やグリーンなど色彩パターンが色々とあるようです。 海草や砂の瓦礫に粘液で棲管を作る性質がある。- ワレカラ(ワレカラ類)約2mm〜10mm
- [ワレカラ]
ワレカラの仲間は、交尾前ガードや子守行動をとる種がいるようで、非常に興味深い。 普段は海草などの枝にしっかりと掴まり、擬態しつつユラユラと体を揺らしている行動が見られる。 また、体を前後にしならせて海中を上手に泳ぐ事もできる。採集方法
いずれも、目の細かい たも網 等を使うと便利です。
岩場であれば海草を撫でるように丹念に漉してみる。この時、ある程度海草も一緒に採取しておけば、水槽での彼らの定着気質にもなり、 また気付かなかった別の微生物を持ち込んだり、後から湧いてくる事もあるのでお勧め。 但し、明らかに可笑しな怪しい生き物(ひも系とか)が居たら不用意に持ち帰らないこと。ゴカイの類はOKです。
砂浜の場合は、膝程度の深さの砂の表面を掬い取り、その砂の中を陸に上がってから丹念に調べてみる。 このように繰り返し作業をおこなうと、意外と面白いように色んな生き物が採れますよ。
勿論、ヤドカリやシッタカもお忘れ無く。ナマコも手頃なサイズがいたら是非欲しいところですね。
さ〜さ、忙しい方は超便利! やっぱり正規(?)な入手経路が精神的にも安心です(曝)
特にC.P.Farmのプランクトンパックは僕も何度も利用していますが、大満足です。目に見える微生物だけでも相当数が確認できますよ。
ナナフシみたいなちょっと大きめの生き物が入っていた事もありました。
その他、島の天然海水も良く耳にしますし、やはり皆さん良いものには目がないですね。
これらの関連商品が入手可能な通販ショップをリストにしました。ご参考ください。
関連ショップ紹介
微生物・細菌類の導入には、ライブロックやライブサンドの追加・交換、プランクトンパック、ベントスパック等の補充、天然海水の使用等がオススメです。これらが通販で入手できるショップを以下に紹介します。
取扱ショップ ライブロック ライブサンド プランクトンパック ベントスパック 天然海水 C.P.Farm(石垣島) ○ ○ ○ ○ 沖縄水族館(沖縄) ○ J's アクアリウム(沖縄) ○ ニチアク(東京・大島) ○ シュリンプ(千葉) ○ ○ Puko'a(沖縄) ○ ○ ○
具体的にどうすればどれだけ増えると言うようなスキルはありませんが、少なくとも最低限心掛ける要点はいくつかあります。 ぶっちゃけ、環境さえ整えばこれらの微生物はそれこそワラワラと増殖します。 僕が水槽を維持していた頃も、特に「増やす」事を意識しなくとも有る程度の密度は維持できていました。そのための要点を簡単に挙げておきます。
- 魚の過密飼育は避ける(微生物を食べ尽くしてしまうから)
- 極度に海水を汚さない(過度の栄養塩は海のバランスを壊す)
- 生物層を意識した水槽創り(簡単な食物連鎖の実現)
- 見落としがちな「光」もちゃんと用意する(光合成は生物層のスタートライン)
- 水温や水質の管理(水温の変動、海水成分も微生物には影響を及ぼす)
こんなところかしら。
まず、a.ですが、これはお判りでしょう。勿論入れすぎは b.にも繋がりますし。 ま、100L水槽の魚数上限は、5cmを5匹程度までくらいかな。それ以上入れるなら、ナチュラルシステムじゃなくて、従来濾過(生物濾過)を設置した魚水槽が無難です。 ま、食の細い太いも関係するので、良く観察してみてください。
次に b.ですが、勿論 a.に心掛けていれば、そんなに汚れる事は無いでしょう。 適度な魚の糞が、食物連鎖の次期ファクターに回りますから、逆に魚が全く居ないのもダメです。何事も適度に。 あと、細菌類の話でこれは微生物にも当てはまるかも知れませんが、過度の栄養塩はそれらの増殖を阻害する事が判っています。 よって栄養塩によるダメージは魚やサンゴだけでは無いという事です。 また、栄養塩が多いと大抵特定のコケが蔓延します。この時の異常な増殖力には他の食物連鎖が追いつけずに、 また低栄養塩を嗜好する競合種が逆に激減する事になれば、先のコケの蔓延をより加速させる可能性があります。 こうなると、もう食物連鎖も何もあったもんじゃないので、孤立してコケは増え続けます。とろろ昆布天国、見た事無い?(笑)
c.は勿論、食物連鎖の実現として、栄養塩→コケ・植物プランクトン→微生物・動物プランクトン→魚→糞、の繰り返しをシュミレートしてみれば容易に想像がつくでしょう。 何事も適度な密度で、ピラミッドとなるように心掛けましょう。 具体的な栄養段階で必要とされる微生物の量は判りませんが、生産的効率を約10%として考えて、 必要な栄養量を植物プランクトン:動物プランクトン:魚対比で約100:10:1としても、微生物1個体当たりから利用できる栄養は微々たる物ですから、 魚1匹が必要とする微生物量はかなりの数になるでしょう。 ま、とりあえず魚1匹維持するのに必要な微生物量は相当量だと言う事を念頭に置いてください。
d.は命の源です。光があっての生物層です。ま、蛍光灯よりもメタハラが理想ですね。 実際にメタハラの付いた水槽を一度でも見れば、その恩恵の素晴らしさは実感できると思います。 何事も適度にと言う点で考えても、仮に光を強く求める種の植物プランクトンが居たとすれば、当然光が弱いと維持できません。 これが維持できないとすれば、これを餌とする微生物も維持できない、と言うことになります。 そうならないためにも適度に光を用意して、どの種も適度に維持しましょう。
e.はとても重要です。生き物の活動と水温・水質は非常に大きく関係しています。 魚やサンゴでもこれを適度に保たないと維持できませんが、当然、微生物にも当てはまります。 また、水温によって微生物に影響が出れば、最終的には水質にも影響を与えます。 そのためにも、水槽用クーラーは必須、微量元素の補給(添加剤、換水)に努めましょう。
要するに、どれも「海」を再現するための方法を実践しているだけです。 海に居たものを飼育するのに、海を用意する以外の方法は無い、と言う事です。頑張って海を創ってくださいね(^^