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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

コーラルカラーチェックのご提案

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今、巷ではトリトン水質検査が流行ってますね!
僕も今年1月にコーラルラボに立ち寄った際に話を伺いましたが、強く感銘を受けました。

TRITON LAB

トリトン水質検査の目的は、水槽の海水成分に於いて、
何が不足していて何が過剰かを見極め、水質を厳格に管理する。

この思想、完全に同意します。
測りようのないものを間違った根拠で添加している場合じゃないですもんね。

水槽でも自然の海に倣ってサンゴ礁の水質を再現したり、さらにバクテリアや微小生物らによる水質への寄与も考慮してワラワラ(生物相)の構築も目指したり、とにかく海洋生物を飼うからには海洋生物のいた環境をなるべく忠実に再現する工夫が不可欠です。 僕もサイト開設当初から海を創るにはワラワランドで推奨してきました。特にバクテリアの効果は絶大で、現在では豊富なバクテリア源としての新鮮なライブロックやライブサンドが入手困難な時代になりましたが、ビオアクアマリン*を初めとする優秀なバクテリア添加剤が5年前には既に登場しており、今では十分な代役を熟しています。

海の子には海を。

* ビオアクアマリン解説
山・河川・海洋から採取された豊富な細菌類をパッケージした画期的なバクテリア添加剤。アミノ酸18種類含有。乾燥休眠状態なので菌叢の劣化に強い等のメリットも持つ。

そしてそれは照明も同じ。
どの波長が不足しているか、サンゴがどの波長を要求しているか、それらを科学的検証から見極めた上で理想のスペクトルを構築し、サンゴの要求に応える。
これまでのスペクトル設計SPSカラーレポートがまさにそれでした。

太陽の子には太陽を。

そして、トリトンLABの最大の売りは、
「ユーザー各々の水槽の水質を個別に検査します」

じゃあ、こっちもやろうじゃないの!
「ユーザー各々のサンゴの色を個別に検査します!」

コーラルカラーチェックサービス

さあ、1023LAB(笑)による前代未聞世界初のサービスがここに誕生しました!
その名もコーラルカラーチェック/Coral Color Check、略して3Cサービスです!
この3Cサービスを基盤としたサンゴの色揚げ攻略法を、3Cメソッドと提唱します!
過去のSPSカラーレポートを参考に色揚げを実践されている方も既に3Cメソッドです♪
皆さんも気になるサンゴの色彩構成データを知り、是非色揚げにお役立てください!

当面は枝状SPSのみ承ります。国内限定です(笑)。まずはご相談ください。

コーラルカラーチェック「3C」サービス概要 (有償サービス)

  1. まず、メールにてご連絡ください。その際に、検査希望のSPSの写真(なるべく見た通りの色彩が撮れてるもの)も添付してください。折り返し送付先をお知らせします。
  2. サンゴ片発送は、海水を半分程度入れたペットボトル、またはナイロン袋(500ml-1L程度)にサンゴ片を入れ(枝1本3-5cm程度)、さらに水漏れしないように厳重にナイロン袋に入れて、元払いにて送付してください。複数体の場合は個別にパッキングするかサンゴ片同士が接触しないように工夫してください。
    冬期はカイロ同梱、夏期は保冷剤同梱など、工夫をお願いします。死着状態でも共肉が一部でも残っていれば測定可能ですが、生時の特性は保証されません。また、完全に共肉が分解されて残っていない場合は測定は不能です。その際、検査費用は頂きませんが、送料はご負担頂きます。
    尚、サンゴ片は当方で処分します。返却はできません
  3. CCCフォーマット検査結果は現カラーレポート(右図)と同じフォーマットで作成し、PDFにてメール送付します。また、明らかに色彩の異なる部位が存在する際は、色彩毎にレポートを作成します。レポートには下記の各項目に加え、当方による分析見解も併記いたします。

    ■検査項目
    1. 370nm反射スペクトル
    2. 400nm反射スペクトル
    3. 425nm反射スペクトル
    4. 450nm反射スペクトル
    5. 475nm反射スペクトル
    6. 500nm反射スペクトル
    7. 520nm反射スペクトル
    8. 595nm反射スペクトル
    9. 630nm反射スペクトル
    10. 660nm反射スペクトル
    11. 白光5000K反射スペクトル
    12. 吸収スペクトル (算定値)
    13. 蛍光発光スペクトル (算定値)
    14. 蛍光励起特性 (算定値)

  4. 費用はサンゴ1体につきトリトン水質検査と同額の¥4,860円(税込)を承ります。データと引き替えに指定金融機関へお振り込みください。
    但し、著作権を放棄される場合は半額の¥2,430円(税込)にて承ります。
    この場合、今後カラーレポートに掲載され一般公開されます(←これが本来の目的)
  5. その他注意点:
    ・専門機関のような検査精度はありません。あくまでもホビーレベルとご理解ください。
    ・検査結果のご利用は自己責任でお願いします。実施結果は一切保証できません。
    ・色彩の異なる部位毎のレポートは、2箇所までは1体分の価格で対応します。
    ・↑2箇所を超える場合は1箇所につき+2,000円(税込)にて承ります。
    ・3Cによるカラーレポート公開はサンゴデータ10体ごとに行う予定です。
    ・万一ホワイト蛍光タンパクが発見された際は、色々とご協力をお願い致します(笑)
    ・3Cサービスの内容やルールは臨機応変に検討・対応・訂正していきます。

と言うのはどうでしょうか?
しかも、トリトンの検査データは本人にしか役立ちませんが、3Cのデータはカラーレポートとして全世界のアクアリストに有益な情報となります♪

■水質検査はトリトンLABにお任せ!
■サンゴの色検査は1023LABにお任せ!

今年のブームになったら良いなぁ~♪

とりあえず、当面はこのページをご覧の上、メールにてご依頼ください。
検査希望サンゴの数量と写真、価格コース、その他水槽システム(照明構成や水質データも)と該当サンゴの購入日(維持期間)や色変化なども判る範囲でお知らせください。
3Cお試し期間として、今月は半額コースを¥2,000円@1体(税込)にて承ります!
反応を見ながらいずれ専用ページ(または応援市場)を設けます。

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海中スペクトル測定に最適な防水ケース

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDうんちく スペクトル 測定器

年末に投稿したUPRtek MK350にジャストサイズの防水パックですが、その後年明けに投稿したオージーサンゴの大盛り蛍光タンパクの理由でも触れたように、海中スペクトル測定に使用する防水ケースのナイロン素材によっては、400nm以下のUV域のロス量(透過率)が異なるため、測定結果を解釈する際にはその防水ケース特有のUVロス量も考慮する必要が出てきます。そうしたUVロスへの配慮は、UV LED採用時のレンズ選定にも大変重要で、そこを見誤ると今まで僕が散々警鐘を鳴らしてきたようなUV LED焦げ問題(例1)(例2)外部レンズ焦げ問題(例1)(例2)ような事故にも繋がりかねません(図式:UVロス=UVエネルギー衝突=透過体ダメージ)。そう考えると、年明け2発目の東京ビッグサイトでのLEDイベント2015の後半でもご紹介したUV透過率を考慮した東レのシリコンレンズが如何に有用かお判り頂けるでしょう。
そう、年末からのこれら3連記事は、実はすべてシンクロしていたんですね♪
僕は今気付きましたが(曝)
はい。ただの偶然です。東レのシリコンレンズを使う予定はありません(汗)

相変わらず前置きが長くなっております(汗)

そこで、過去に海中スペクトル測定に使用してきた各防水パックも含めて、今後の測定後の補正に役立てるべく、各防水ケースのUVロス特性を調べて比較してみました。

UPRtek MK350が収容可能な防水ケース

上から、

です。

検証手順は、

  1. まず基準光源として、SPSカラーレポートでも使用している5000Kハロゲンを測定。
  2. 各防水ケース越しで上記基準光源のスペクトルを測定。
  3. 1.と2.からUV透過率を計算しグラフ化

UV透過率の計算式はこんな感じ。

UV透過率計算式

但し、積分の式の書き方はあやふやかも(汗)

ホントは太陽光を測ろうと思ってたんだけど、天候がイマイチだったのと、太陽光だと測定ポイント(空の位置)によってスペクトルが結構変動するので、固定的な安定スペクトルの確保を優先して、敢えてフルスペクトルなハロゲンを利用することにしました。
ちなみにスペクトロメーターはUPRtek MK350ASEQ LR1を使用しました。

まず、MK350でのグラフ比較から。

ベース光源 5000Kハロゲンと各防水ケースのUVロス特性 (MK350グラフ)

はい。これじゃ違いがサッパリ判りませんね(笑)
なので、こうした検証には生データ(エクセルファイル)の方を用います。
その結果がこちら。

まず、基準光源5000Kハロゲンのスペクトルです。

ベース光源 5000Kハロゲン (MK350)

そして、各防水ケースの測定結果から算定したUVロス特性グラフがこちら。

各防水ケースのUVロス特性 (MK350)

なんか粗い気がするし、420-430nmあたりに不可解な凹みが。。。笑
はい、実はこの手の検証にはMK350は向きません(汗)
なので、こういうのは高精細な分解能を持つLR1にお任せください♪

まず、基準光源5000Kハロゲンのスペクトルです。

ベース光源 5000Kハロゲン (LR1)

* MK350に比べ長波長側の感度が低いのはLR1のUV仕様の特性です

そして、各防水ケースの測定結果から算定したUVロス特性グラフがこちら。

各防水ケースのUVロス特性 (LR1)

おおお! 僕が元々使ってたDryCaseがダントツで優秀でした♪
(400nm以下がフラットで高推移なほどUVロスが少ない特性と言う事になります)
一方、年末に紹介したCASE FACTORYや和田さんが使用したモノは結構UVロスが大きいようです。ま、このデータがあればどれで測定しても補正は可能ですが、元々の測定結果がUVロスを含まないに越したことはないので、やはりDryCase社からiPhone6 PLUS用の大きな防水ケースがリリースされるのを待った方が良いかも知れません。ま、同じナイロン素材を使ってくれればの話だけど(汗)

尚、グラフの370nm以下の乱れは、そもそもハロゲン自体が370nm以下をほとんど含まないため、測定値に占めるノイズ成分が大きく、減衰率の算定結果に影響を与えるためです。いつかもっとUVA域を多く含む光源が確保できたらリベンジしてみます。
とりあえず今回はこれで我慢してください(笑)

あ。
でも、MK350持って海中スペクトル測る人なんて、ほとんどいないか(曝)

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ライティングジャパン2015

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東京ビッグサイトで開催されたライティングジャパン2015へ参加しました!
(リンク先もう来年の告知になってるけど 笑)

ライティングジャパン2015

ライティングジャパン2015内のイベント同時開催の構成

  • 第7回 次世代照明技術展
  • 第5回 LED/有機EL照明展
  • 第3回 東京デザイン照明展

関連企業250社以上の出展からなる巨大イベントです!
そのうち主に次世代照明技術展LED/有機EL照明展を見てきました。

ライティングジャパン2015での収穫物

まずは、今回ライティングジャパン2015にご招待いただいたナイトライドのブースを見学。

ナイトライド ブース

はい、先日僕も試したUV LEDシリーズ等、一通り展示されていましたよ!
これがフルスペに採用できたら性能・品質ともに申し分ないんだけど、コストが。。。汗
でも、いつかはクラウンですなぁ~♪古

UPRtekからも事前にお誘いがあったのでブースを見て来ました。
そう、台湾や中国などアジア圏からの出展も多いんです。

UPRtek ブース

旧MK350の進化モデルMK350N PLUSは、国内では1月末からの出荷だそうです。

UPRtek ブース MK350プラス

UPRtek MK350N PLUS

欲しいけどなぁ。。。LED貧乏にはキツイなぁ。。。汗
ま、フリッカー機能はいいとして、R1-R15とかduvの新機能はSPECTRAに放り込めば演算できるし、とりあえずは我慢しないとね(笑)
ちなみに、旧MK350に最新ファームウェアを入れたらMK350 PLUSにならないの?って念のため聞いてみたけど、やっぱり無理でした(泣)

こちらは、フルスペ誕生当初お世話になったソウル半導体のブース。

ソウル半導体 ブース

当時フルスペに採用していた白系LEDは、
ソウル半導体のCoolWhite 108lm/NeutralWhite 91lmでしたが、現在は
BridgeluxのCW 139lm/NeutralWhite 139lmを採用しています。
LEDは年々進化してるので、それだけでフルスペも進化していきます(笑)

トプコンのブース。欲しいモノだらけ(笑)

トプコン ブース

コニカミノルタのブース。やはり欲しいモノだらけ(笑)

コニカミノルタ ブース

システムズエンジニアリングのブース。もうヨダレが止まらない♪笑

システムズエンジニアリング ブース

Labsphereの積分球いいなぁ~!!欲しいな~!!!笑

大塚電子のブース。

大塚電子 ブース

キーエンスのブース。

キーエンス ブース

キーエンスの画像寸法測定シリーズが凄かったよ!
そして、綺麗なオネーさんがエコバッグ配ってたのでゲットん♪笑

キーエンスのエコバッグ

東レのブース。シリコン製のレンズがたくさん展示されてました♪

東レ ブース シリコンレンズ

これからのLEDのUV対策にはシリコンレンズは不可欠ですね。

レンズ素材ごとのUV透過率

シリコンは400nm以下の透過率が全然違うのだ♪

あああ~全部なんてとても紹介しきれないし、そもそも全部回れてないっ!汗
と言う訳で、私的に興味深いブース限定で雰囲気だけお届けしました♪笑

今回も昨年末のサンゴ礁学会に引き続き、またまた大変良い刺激になりました。
今年もサンゴの知識、波長の知識、LEDの知識を、益々深めて参ります♪

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