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20117月06

LED電球のスペックを云々~【番外編】

マリンアクアリウム エイジ 06:13
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前回のLED電球のスペックを確実に見極めろ!の番外編をお送りします。

大和ライト工業 DaiLED の場合

まず、光量以外はなかなか有望なスペックを備えていた大和ライト工業ファン内蔵LED電球DaiLEDについて軽くご紹介しましょう。

大和ライト工業 DaiLED

今回入手したものはE17口金・110°レンズ版の昼光色モデルでしたが、製造元によるとこの他にもE26/E11/Ez10の口金や、レンズも30°/70°があり、それぞれに電球色も用意されているようです。また、定価は不明だけど、あるサイトでは1ヶ7,500!で販売しているケースもあり、今回このモデルが850で入手できたのは本当に運が良かったと思われます。恐らく処分価格だったのでしょう。まあ、ファン内蔵だし、本来高くて当然。
と言う訳で、せっかくなので2ヶ購入させていただきましたとさ♪

ちなみに、この微妙なスペクトル(前記事参照)を醸し出すLED素子は、一体どこのものだろうか?
分解してみた。

大和ライト工業 DaiLEDのLED基板部

さあ・・・判りません(汗)
でも、3W駆動×3=290lmてことだから、相当古いものかも知れないね。
チップも藍(450nm)じゃなくて青(470~480nm)ってことなら尚更。
よって、これ以上の詮索は不要→検証終了♪

アガスタ GEOlight の場合

続いて、、、気になるアガスタGEOlight。。。
今回の調査には、クールホワイトウォームホワイトの2タイプを用意しました。

アガスタ GEOlight LED電球 2タイプ

以下、公式サイトの謳い文句です。抜粋の羅列。

  1. 開発スタッフの努力は【力率】の高さなど、他に類を見ない高いレベルで結実しました。
  2. 「GEOlight」は、早い段階から光と色彩のプロの知恵を開発に活かしています。光が人に与える影響を研究している「日本カラーライトセラピー協会」の協力を得て、ひとつ一つの光彩、その個性と配置など、細部までこだわりの設計が施されています。
  3. GEOlightは人への優しさを第一に考え、太陽光に限りなく近い「フルスペクトル」の光を実現したLED電球です。

うーん。。。まず、謳い文句が怪しさ満点(失礼)
こういう謳い方って、なんかデジャブだなぁ・・・汗
きりがないので、とりあえずピックアップはこれだけにしときます(汗)

まず1.について
力率が良いと言うのは大変素晴らしいことなのだけど、それよりも僕は7Wも消費して350lmしか出せないことに違和感を覚えて仕方ありません。一体どんなLED素子をどう使っているのか?
裏を返せば、発光効率がコンプレックスであるため、話を反らしているのではないか?とさえ勘ぐってしまう。。。汗
まあいい。。。あとでLED素子を見てから考えよう。

次、2.について
なるほど。これはよっぽど最強のスペクトルを実現しているに違いない♪

で、3.について
ほほう!フルスペクトルとな!?
それなら350lmでも許されますね!
それは楽しみだ♪

いざ! その自慢のスペクトルを魅せよ!!!

GEOlightの各演色性とスペクトル

しょぼ~ん。。。汗
シアンが欠落した普通の一般白色LEDなんですけど。。。ま、クールホワイトはそもそもRa70だから、その時点で期待できないことくらい皆さんもお判りでしょうけど。。。
で、期待すべきはRa90を誇るウォームホワイトですが、電球色LED?+赤LEDのミックスで手が込んでる割に、それ以外の波長分布は至って普通。。。
果たしてこれが自慢の太陽光フルスペクトルなのか?

では、中を開けてみよう♪

不点灯素子がいくつか見られます。。。

あ・・・あり?
いくつかのLED素子が不点灯なんですけど(大汗)
あ! まさか、ガラスカバー割る際に無理な力でも掛けたのかしら???
いや待てよ。。。そう言えば、最初からやけに暗かったような・・・!?

GEOlightと近い光束のLED電球との比較

これは明るさが比較できるように、シャッター速度固定で撮影した発光状態です。
ほら。。。他の310lmや350lmのLED電球より、明らかに暗いんですけど。。。

なんと言うクオリティ。。。
しかもこれ、ガラスカバー割らないと絶対に気づかないし、割ったら割ったで保証効かないし、なんか最強の防衛手段な気がする。。。汗

ま、ガラスカバー割っときながらブツブツ言っても仕方がないので、とりあえず気になるLED素子を見てみましょう。

GEOlightに採用されているLED素子、多分HPL社製?

ほほう。これは、以前のLED素子を見極めろ!でも紹介したHPL社のLED素子ですな。蛍光体の下に薄っすらとSemiLEDs社のチップが見えていてるのも判断材料のひとつ♪
ただ、この素子、サイズが4×4mmなんだけど、公式の4040シリーズの中には記載されていない。どっちかと言うと、2828シリーズにそっくりだ。。。うーん、これもまた型遅れの古い素子なのかな?

ちなみに、上の左右はチップサイズが異なるのが判るだろうか?左が小さいチップで、右は一回り大きい。ランクの違いなのか、CW/WWの違いなのかは不明。
また、下の赤の素子も左右でチップが異なる。意図的な配合なら相当のこだわりだけど、他の部分で色々と詰めの甘さが露呈してるので、ちょっと疑わしいなぁ。。。たまたま別の型の素子が混在したのだろうか?

まあ、LED素子のスペックは判らず終いだけど、製造元が判っただけでも良しとしよう。
それに、HPL社のスペクトルは他社とほぼ変わりないし、合成スペクトルの想像も易い。
例えば、GEOlight WWが、CW×4+WW×2+Red×2構成なら、こんな感じだと思う。

GEOlight WW スペクトル計算結果

ま、人間の目相手の演色性語るならこれで十分だと思うけど、とは言えアクアリストが変に期待しちゃうから、フルスペクトルなんて謳い方はやめて欲しい(汗)。LED初心者だったら騙されちゃうよ!(プンプン)

ところで、HPL社のLEDやSemiLEDs社製チップって、国内に入っても日亜特許との衝突は無いんだろうか。。。? 触れない方が良いの?(汗)

あ、そうそう。
不点灯の素子は、樹脂レンズに軽く圧力を加えると点灯した。放すと消えるけど(曝)

GEOlightのLED基板と本来の発光状態

これが本来の発光状態。フィルムで圧迫しながらの撮影です(笑)
CWとWW(or NW)が混在しているようにも見える。蛍光体の見た目は同じだけど。

ここで、またまた疑問。
クールホワイトには素子が7ヶ、ウォームホワイトには素子が8ヶ。これって、消費電力違ってくるよね?と言う疑問。案の定、全点灯状態でクールホワイトは7W、ウォームホワイトは8Wだった。これって明記しなくても大丈夫なの? どっちも7W扱いでOKなの?

また、改めて各光束に目をやると、片や350lmで、片や300lm。すぐに脳裏に50lm×7と50lm×6が浮かんだ。50lmとなると、やはり少し古めの素子かも知れない。そして、赤は全光束に含めていないっぽいね、テトラみたいに。て事は、全光束は素子スペックから換算しただけで、ランプでの実測は取ってないのかな?
うーん。。。益々こだわりのLED電球から離れていく気が・・・(汗)

さあ、ここまで見てきて、もう一度、公式の謳い文句を思い出してみよう。

1.の力率は、やはりどう考えても発光効率の悪さを差し置いて謳ってる場合じゃない。
第一、LED素子も電源も既製品(敢えて社名は伏せるけど)を使っているならば、力率と言うのはそれらの派生物であって、開発スタッフが磨きようがない部分である(電源の選定だけ)。それに、どんなに力率が・・・と謳っても、7Wで350lm(WWなら300lm)と言う非効率性は拭えない。他社製なら7Wもあれば500lm超えが常識である。アクア性能は別としても、まずは家電性能すら乏しいと言えるだろう。

2.の豪華なこだわりも、確かに赤入れたり手間は認めるけど、それでRa90止まりなら、始めからRa90以上の単体LED素子(Blue+RG蛍光体など)を使った方が早いし、光束も効率も確実に上がるだろう。少なくとも7Wも使って350lmなんて事にはならない。せっかく素子をブレンドするなら、そうした高演色LED素子をも上回るスペクトルを実現しないと、手間をかける意義が見出せないと思います。

例えば、こんな商品もあります。

理研 高演色LEDスポット

このLEDスポットは理研が販売している高演色Ra95を謳うLEDスポット(中国製)ですが、LED素子には僕が太陽光ブレンドでも採用していたソウル半導体のP4 N42180 ウォームホワイトが使われています。この素子は単体でRa93を叩き出す青+赤緑蛍光体による高演色な電球色LED素子(1W時66lm)です。秋月で1ヶ450円♪
素子のスペックはこちら↓

ソウル半導体 P4 N42180のデータ

3W駆動も可能な余裕の最大定格800mA、1W駆動時66lm×7=462lmが可能、そして高演色を実現するスペクトル、これ使ったらええやん♪と言うクオリティです。
第一、SemiLEDsやHPLは国内持込時の特許問題が不明ですが、ソウル半導体は日亜と和解してるので、多分国内でも安心して使えるはずです♪

そして、最後に3.のフルスペクトル。。。うーん。。。
ちょっと太陽光ブレンドを見て勉強して欲しいと思います(汗)
また、Ra70のクールホワイトの方は全くフルスペクトルな要素はないので、ユーザーが混乱しないよう明記が必要です。実際、クールホワイトの方にまで太陽光に近いスペクトルを期待して購入してしまう方もいらっしゃることでしょう。気の毒です。。。

まあ、上手い話と言うのは、なかなか無いもんです。。。
水槽向けとして買った人はあまり居ないと思うけど、もし居たら、検証が遅くなってごめんなさい。fumiさんも検討中なら別のをお勧めします。ただ、補助ならともかく、水槽のメインで使えそうな美味しいLED電球なんてそうそう存在しないので、やはりメインにはちゃんとした水槽用のものをお勧めします。その上で、デコライトあたりのスポットで赤を補完するみたいな使い方は良いと思います。LED電球は所詮全放射型なので、レンズ搭載スポットには照度で敵いませんから。

以上、本日も軽やかに辛口ドライで恐縮です。
でも、アクアリストにも販売元にも、今後の参考になれば♪

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コメントとトラックバック

  1. 1. fumi 2011/07/06 11:42

    エイジさん 検証ありがとうございました。
    実は既に近所のホムセンで購入してまして、ムフフ~ ってな感じで点灯させウキウキしておりました。で、早速外しました(笑)

    フルスペクトルフルスペクトル。。。まったく麻薬のような響きでございます。

    大人しく21e購入することにします。

  2. 2. しもえる 2011/07/06 13:16

    HPLのエミッターは珍しいですね。
    私もHPLのエミッター(例によってStar基盤実装済み)を持っています。確か、4040 RAMBOシリーズの1Wだったと思います。

    GEOlightで樹脂を押さなければ点灯しないと言う事は、リフロー実装時に壊れたのでしょうね…。
    エミッターが湿気を取り込んでそうなっている事が多いですし。私も以前大電流LEDをアルミ基盤にヒートガンで実装する際にもレンズが割れて内部が断線した時がありました。そいつも乾燥剤が同封されなかった為、まともに吸湿していた様です。

    製品でいきなり不点灯が出ているのはまずいでしょう。LED電球を買う時はあまりにも無名なメーカーには要注意ですね。

    因みに私が持っているHPLの基盤付きLEDはマルツの通販で手に入れました。純白タイプでは最後の3個を根こそぎゲットした訳ですが…。
    今はどうなっているかと言うと、同じ形のもので純白のもの以外ならあるみたいです。意外な事に温白色もあるとか。どの色も今時の1Wクラスではお高い事…。

    そうそう、HPLの基盤付きLEDを買った時はメーカー名はLinkmanと言っていましたが、これは電子部品の卸売り会社でした。マルツの場合は殆どそこから仕入れているみたいです。
    やはり特許とかが絡んでHPLとは言えないのでしょうね…。でも、基盤にはしっかりとHPLと書かれていました。

  3. 3. エイジ 2011/07/06 18:51

    fumiさん、
    あちゃ~。。。間に合いませんでしたか。無念。。。
    でも、トイレでも玄関でも使えますから(汗)
    21eなら安心ですね。
    フルスペクトルは、本当の意味でのフルスペクトルは、もう少し待ってください。
    ちょっと難航しております(汗)

    しもえるさん、
    マルツのは最近知りました。いつの間に売ってたのか、全然気づいてませんでした。
    ま、1000円もするので当分買うことは無いけど(笑)
    GEOlightは・・・困ったものですね。突っ込みどころが多い上に不良まであるとは。
    ま、実売2000円なら納得?です。元々期待してなかったので無問題ですし(苦笑)

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