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Maxspect Razor 白リフレクターを試す

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先日、Maxspect Razorの白リフレクターをゲットしました♪

Maxspect Razor 白リフレクター

国内ではB-BOXでも1980円で購入可能なようですが、別途送料が740円かかる(こないだまでは900円台だった?)ので、定形外で200円圏内のモノに4-5倍払うのは痛いな~と悩んでいたら、たまたま別ルートを発見したので、早速調達してみました。しかも送料込みで2,000円ちょい♪笑
但し、大人の事情で入手ルートは自粛します。欲しい方はこっそりメールください。

では、今回のクランケをご紹介します。
Maxspect R420R 60W SP!

Maxspect Razor SP 60W

Maxspect R420R 60W SP パッケージ

SPと言っても、正式名は「Majestic Violet/マジェスティックバイオレット」です。
よく「フルスペクトル」と間違えられてor勘違いされてるらしいですが、代理店曰く「販売店が勝手にフルスペクトルと言ってるだけ!」ということらしいです。又聞きですが。
紛らわしいので、型番は「SP」じゃなくて「MV」とかが良いかもですね。

さて、Razorのノーマルレンズはこうなってます↓

Maxspect Razor ノーマルレンズ

ビーム角はこんな感じ↓

Maxspect Razor 白リフレクタービーム

直下PPFD @30cmはこんな感じ↓

Maxspect Razor SP 60W ノーマルPPFD

Razorはビーム角が90度あるので、どうしても放射照度が低いのは仕方ありませんね。

ただ、皆さんもご存じのように、Razorのレンズは非常に重大な欠陥を持ってます。それは、UV非対応のプラスチックレンズを使用してしまったため、UV側に配置されたレンズが経年劣化で軒並み焦げたりトロけたりしちゃうというモノです。しかも、UV素子自体も焦げるというダブルパンチです(汗)

LEDチップとレンズが焦げたMaxspect Razor

従って、いずれリコールが出るだろうと安易に構えていた訳ですが、そんな淡い期待を余所に、新型Razor 15000Kでは旧UV素子と旧レンズを廃止して新ガラスUV素子と新リフレクター方式を採用してきました。これならもうUV素子もレンズも焦げませんね♪

あとは被害者救済として、15000Kアップグレードキットの無償提供を待つだけですね。最悪、有償でも良いから、とにかく被害者に対して機能を回復できるプランを用意して欲しいのが本音です。諦めずに待ってみましょう。
あ、間違っても部品の入手ルートを潰して被害者を逆撫でるなんてダメ、絶対!汗

Dear Maxspect,
The customer of old Razor waits for free distribution of the new 15000K LED PCB upgrade kit. The Maxspect must achieve the responsibility for the defect. Or even if LED parts is not free, will be permitted. Please never interfere with a customer getting the LED parts outside Japan.
Best Regards,
Eiji Myorin

と言う訳で、Razorのノーマルレンズを白リフレクターに換装してみました。

Maxspect Razor 白リフレクター装着

ビーム角はこんな感じ↓

Maxspect Razor ノーマルビーム

拡散成分こそ増えましたが、ビーム角自体はノーマルと同じ約90°です。

直下PPFD @30cmはこんな感じ↓

Maxspect Razor SP 60W 白リフレクター装着PPFD

ガーン。。。
半減かよ。。。大汗

やっぱ、新型は素子数が13→19素子へ約1.5倍に増えてるからこそ大光量化が実現しましたが、旧ロットにリフレクターだけ付けても全然アカンということね(´;ω;`)ブワッ
いくら焦げなくなっても、この光強度だとLPSも心許ないしなぁ。。。

と言う訳で、次のネタへ。。。

こちらのエントリーもどうぞ♪

max-s G2 60Wフルスペ化レビュー

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDライト スペクトル 自作関連 電気系

じゃじゃ~~ん!

Maxspect max-s G2 60W改・超浅場フルスペです!

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様)

160W機のフルスペ化は散々やってきましたが、今回は最小モデルの60W機です。

先日、いつものようにmax-sのフルスペ化の依頼品が届きました。
実は60W機の依頼は初めて。

Maxspect max-s G2 60W

全18素子中、9素子が死んでました。。。
ま、残りの素子もいつ切れるか判らないし、フルスペ化のためにも全交換になります。
依頼者さんのご希望は、根の頂上を照らすための超浅場スペクトルです♪

ビフォーアフター♪

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) ビフォーアフター

60W機って、チャンネルがひとつしか無いんですね。18素子ストレートです。
だから、素子配列は比較的簡単です。
ただ、素子数が少なく3W駆動なので、できるだけ高効率・高出力の素子をチョイス!

  • Eplieds 400+425nmデュアルチップ (1023) - 450mW@350mA
  • Eplieds 475nm (1023) - 40lm@350mA
  • Eplieds 500nm (1023) - 90lm@350mA
  • Eplieds 475+500nmデュアルチップ (1023) - 65lm@350mA
  • Eplieds 590nm (1023) - 60lm@350mA
  • Eplieds 660nm (1023) - 250mW@350mA
  • Cree XT-E CoolWhite - 139lm@350mA
  • Cree XT-E NeutralWhite - 130lm@350mA

一部デュアルチップを使ったのは、400+425nmに関しては波長強度の確保のため、475nmと500nmに関しては波長ムラ軽減のためです。

各LED素子の発光色。

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) LED発光状態

レンズキットも今回のために依頼者さんが新たに調達されました。13,000円ほど。
max-sはレンズキットが無いと光強度が弱いですからね。
それにしても、未だにオプションパーツが買えるってのは嬉しいですね!

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) レンズキット装着

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) レンズ発光状態

そして、気になるスペクトルですが、
まず、事前にすべてシングルチップで計算したスペクトルがこちら。

超浅場スペクトル・シミュレーション

そして、実際の完成品の実測スペクトルがこちら。

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) 実測スペクトル

デュアルチップ素子の採用により、400-420nm帯のピーク強度は450nm並みを達成、475-500nm帯のピーク強度も450nmを大きく超えました。そのため、相対グラフにすると475-500nm帯以外が全体的に下がって見えると言う訳です。

とにかく、ご希望通り水深1-3M相当の超浅場フルスペクトルの完成です♪

■完成品の実測データ

簡易照度 23,120 lx @30cm
JIS照度 21,730 lx @30cm
PPFD 426 umol/m2/s @30cm
色温度 10900K
演色性 Ra85
製品消費電力 48-52W

3W駆動×18素子=60Wでも、最新LED素子への換装によって、ここまでの大光量に生まれ変わりました♪
1W駆動×42素子のフルスペ12インチ(50W)でも、PPFDは600ほどですからね。

引き続き、max-sフルスペ化をご希望の方は、メールでお気軽にご相談ください。
max-sに限りませんが。

こちらのエントリーもどうぞ♪

Orphek Atlantik V3追加情報

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDライト スペクトル

昨日ね、↓これ見て吹き出しちゃったよ(爆)

僕のブログのコピペ♪

→元記事へリンク

これ、Orphekが昨日、公式facebookにアップした記事だけど、僕が書いたMACNA2015のLED記事から写真と文章を日本語のままコピペして、おまけに思い出写真からもスコットと撮った写真まで拾ってきてくれて、ついでにLED記事へリンクまで貼ってくれた投稿でした♪ サンキュ~Orphek♪
しかもよりによって抜き出したのが僕の台詞の

おおおおお!!!!!
脱!青白スペクトル!!!
安心してください、履いたんですね(笑)

ここを拾ってくれるとわっ!!!爆
もしかして海外でも「とにかく明るい安村」ってブームなの???笑
それとも、ちゃんと僕の興奮(脱・青白スペクトル&UV確保)が伝わったのかな?
うむ。そうに違いない♪

続いて10分後にアップされたfacebookがこちら。せっかくなので紹介しておきます。

Orphek Atlantik V3の一部スペクトル情報アップ

→元記事へリンク

なんと! まだ未公開のOrphek Atlantik V3のスペクトル情報でした~♪
但し、CH3とCH4を足したスペクトルだけでしたが。じじ焦らされてる!笑
でも、facebookって、こうした情報の先取りができて良いですよね~♪
この際ついでに1.023world facebookもフォローしちゃいなよ?笑

Orphek Atlantik V3 スペクトル:3ch+4ch

で、このスペクトルが何を意味するかというと、、、

クロロフィルaがカバーできるよ!って事でしょうね。

クロロフィルaの吸収スペクトル

まず、クロロフィルaの青側の要求については、これは元々 歴代のAtlantikにはUV域が完全に抜けていたので、今回のUV域の確保によってカバー範囲が広がりましたから、ひとまずグッジョブです。
また、深赤域の強度も青と比べて弱いけど、むしろ全chフル出力時に掻き消されるくらいの量しか入ってない点は、むしろ僕は好感が持てます。

Orphek Atlantik V3 スペクトル

だって、深赤域は何度も説明してるように、海水では強力に必要な波長ではありませんからね。詳しくは6月に書いた褐虫藻に焦点を当てたLED選びを参考にしてください。

それより、褐虫藻はクロロフィルa以外にクロロフィルcも持ってるから、今後はそっちも考慮しないとね。

と言いたいところだけど、幸いクロロフィルcの要求ピークは450nmなので、このスペクトルならちゃんとカバーされてます。憎いね~この~♪笑
但し、ここまでは褐虫藻対策の話ね。BFP/CFP等の蛍光タンパク対策はまた別の話。

それよりも、今回の目玉はこれですよ、コレ!

Orphek Atlantik V3のLEDデザイン

ちょうどOrphekのニュースページにも紹介されてたので、リンク先から拝借してきました。
Orphek Atlantik V3の各チャンネルのLEDデザイン図です!
そして見て欲しいのは左下のCH3です!
これまでの「UVチップ+蛍光体」による白色LEDではなく、単波長LEDによるUV域の確保を狙った、UV 410nm + 420nmで構成されたUVチャンネルなんです!

UVチャンネルキタキタキターーー!!!
Orphek, Good job!!!

なんか、これまでと比べて、各チャンネルの意味が明確になってきましたね!
CH1:Whiteチャンネル
CH2:Blueチャンネル
CH3:UVチャンネル
CH4:Redチャンネル

これならユーザーさんも調整イメージが掴みやすいでしょう。

以上、Orphek Atlantik V3追加情報でした♪

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