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ミドリイシの色素、覚醒と開放か

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ケントパパミドリイシの覚醒と開放
これはエイジが黙っちゃいませんな

昨年末、ケントパパから実験用のミドリイシの枝がいくつか届けられました。
おぉぉ! なんと鮮やかなバイオレットのミドリイシ!!!
と感動しつつも、
こんな難しそうなの送ってきちゃったか!?
と、当時は困惑したものです。
だって飼ったことないもん、こんな色(汗)

到着時のケントパパミドリイシ

結局、実験はもろもろの要因により華麗にフェードアウトしましたが(汗)、辛うじて生き残ったいくつかの欠片が、今では大切な当ブログの戦力となっています(笑)

最近では、浄水器を用意したり、海水の銘柄を替えたり、換水もなるべく月一くらいを目指して、水槽環境の向上に努めています。その甲斐あってか、各生き残りミドリイシも、順調に成長し始めました♪

辛うじて復活劇を魅せたケントパパミドリイシの名残り

もちろん、一番の貢献はLEDランプの吟味と運用方法の模索だと自負しております。
思えば長い道のりでした。。。
但し、一番のハンデは総水量5Lであると言うことは、今更言うまでも無く・・・(汗)

さて、先日のお手軽アンバーLEDランプを設置してから、約一週間が経過しました。
すると、よほど相性が良かったのか、ケントパパミドリイシの欠片が遂に本性を・・・。

なんか、ピンクが濃ゆくなってきたっ!

電球色LEDランプによる色揚がり

写真左側は照明点灯中に撮影したもので、サンゴの色だけではなく、各ランプの演色効果も含まれています。特に右側からは強力なエリジオン閃光II スーパーブルーが煌々と射し込むので、サンゴの右半面が超青く見えます。そう、見えてるだけですのであしからず。

そこで、「なんだよぉ、ランプの演色でピンクに見えてるだけかよぉ!」と突っ込まれないために、消灯後にホワイトバランスオート+フラッシュ撮影で純粋な色味でも撮影してみました。それが写真右側です。

どうよ?
モノ自体が超絶ピンクじゃけぇっ♪
まるで、ピンクのベールを一枚コーティングしたみたい♪

でもね、綺麗は綺麗なんですが、元の色と違う。。。汗
バイオレットはどこへ?
今からかな?
まだ何か足りない波長が?

ま、のんびり様子を見ていきます。
これはこれで綺麗だもの。。。
て言うか、こんなピンクのミドリイシって普通に居るもの?
ハナヤサイみたいだわぁ。。。

ところで、ひとつ注意事項です。

うっかりと以前からアンバーアンバーと騒いでますが、厳密には、アンバー(橙の帯域)を大盛りに含んだ電球色のLEDランプのことを指して言ってます。決してアンバー単色のことではありません(汗)

今回のピンクの色揚がりも、僕的にはアンバー自体の恩恵ではなく、光合成色素の要求スペクトルからも判るように、緑や黄色の波長帯が作用したと考えています。
だから、一般の白色LEDではなく、敢えて電球色LEDを声高らかに謳う訳です。

日亜LEDスペクトルと光合成色素吸収スペクトル

グラフ中央のフィコビリン・ゾーン(フィコエリトリン・フィコシアニン)が目的の帯域です。
鮮やかな赤系サンゴ(淡いピンク~濃い赤)や青系サンゴ(淡い水色~濃いブルー)は、この帯域が肝になるんじゃないか?と考えてます。
但し、蛍光色はまだ別の考察が必要でしょう。それはまた今度勉強してから(汗)

また、今回の効果はこの電球色LEDだけではなく、それ以前から試してきたオリジナルLEDブレンドによるウォーミングアップも効いていたと考えています。電球色のLED素子も実は入れてありますし♪

そして一番の要因は、ミドリイシ自体との相性ですね。ミドリイシが持っている光合成色素の要求やキャパとのシンクロ率があってこその効果でしょう。今回の場合も、厳密な色素は把握できていませんが、およそ狙い通りの結果から、このケントパパミドリイシは、このフィコビリン・ゾーンを要求した結果なのだろうと考えています。

以上の結果からも、LEDによる赤系や青系のサンゴの色揚げで現在お悩みの方は、電球色LEDを試してみる価値はあると思いますぜ♪
但し、苦情は受け付けませんけど(汗)

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