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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

石垣島遠征 vol.6

この記事を含むタグの全記事リスト: オフ会 ヤドカリ散策 石垣島

2008/9/5~9/8、3泊4日、石垣島ステイ最終日前半戦。

リュウキュウアサギマダラ (K氏撮影)


あぁ・・・。もう今日で石垣ともお別れです。

早いなぁ。。。3泊4日なんてあっという間ですよ。せめてもう一週間くらい居たいよまったく。。。誰か。。。結婚して。。。

ちなみに今回は都会組と地方組は石垣空港で合流しましたが、やはり帰りの便も別になります。都会組が午後早めの便で、一足先の帰還となります。

さて、午前中はお土産巡り。
Tシャツや小物、お菓子など、皆さん結構買い込んだようです。
僕やY氏なんかは、マングローブの苗なんかもゲット。ふふふ。これは後日のネタになる予定(笑) 。でも予定は未定。と言うか、今もうかなり枯れてきてるんですがっ(大汗)

ところで、お土産屋さんで、面白いペットを発見っ!

ヤシガニ(T氏撮影)

なんと!? ヤシガニさんではありませんかっ!!

これは絶好のチャンスとばかり、K氏が店員のオネーさんにお願いして、撮影会を開催っ! K氏、グッジョブ!
あ。これは僕の指令だったか(爆)
そして、K氏とT氏は私の指示の下、ひたすら激写!もっと笑って~。パシャパシャ!
一方僕はまったりとオネーさんと世間話(爆)

最近はすっかり開発に圧され、町中じゃまったく見られなくなったものとばかり思ってましたが、オネーさんに聞くと、この子も近所で拾ったそうです(笑)。しかもこの子は二代目。
一代目の子は大きすぎて、しかも良く脱走して店の中を徘徊しちゃうので、この子に交代したのだとか。
とは言え、この子でもソフトボールくらいの大きさがあります。そして。。。見た目よりも軽やかに凶暴でした(汗)。
ちなみに非売品です。扱えるのは島民の特権というところでしょうね。

でもホントはこれ、自然下で見たかったのよねぇ。。。 しょぼーん。。。
ま、また次回があるでしょう♪

その後、都会組を石垣空港までお見送り。
さいなら~。お幸せに~。T氏、邪魔すんなよ~。

さて、どうしたものか。
我々の搭乗まで、まだかなり時間があるとです。
第一、ヤドカリ観察歴が70種リーチのまま、じらされているとです。
これ読んでる人もじらされているとです(笑)
(注:オカヤドカリ、ヤシガニについては観察歴にカウントしていません)

むーん。。。
イヒッ♪

そして次回、ファイナルへつづく。

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石垣島遠征 vol.5

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2008/9/5~9/8、3泊4日、石垣島ステイ3日目後半戦。

ハイビスカス

ホテルに咲いてたハイビスカス


マングローブ林を満喫した後は、いよいよビーチ巡りです。

しかし、なかなか良いビーチがない。。。うろうろ。。。「ハブクラゲ注意」とか書いてあるビーチは網で囲った水域内しか入れないし。。。て、ここ海水浴場か!

ところで、うろうろしてたら、こんなお店を発見。

イルモ店舗 ヤドカリパズル

なかなか趣のある木製のお魚パズルを販売していました。思わずヤドカリをゲット!
お店のホームページはこちら → 南の島のどうぶつ工房 イルモ
なんか、こちらは新しくできたばかりの店舗のようですね。
フリーのツアーは、こんな寄り道も気軽にできるのでグッド。

さて、ようやくビーチを見つけて、早速シュノーケリング。
手前は遠浅の藻場になってます。さあ、ヤドカリ。。。ヤドカリ。。。と。
お。なんか見慣れないツノヤドカリが結構いるじゃん♪ でも種名は不明。どうせDiogenes pallescens系かなぁ。。。
ま、写真は撮ったので、何か判ればご報告するです。

さて、メンバーがやけに沖の方で楽しんでいるようです。
で、行ってみると、
おお! リーフの外縁にはミドリイシの楽園が広がっているではありませんか! 綺麗やなぁ。。。しかも、ちょっと外に出ると、ふふ深いっ!? 底が見えんんん!?

魚人 (Y氏撮影)

誰だ。素潜りで10Mも潜ってる奴わ。

で、ここではごく普通にサンゴヤドカリが数種見られました。ま、いつもの奴です。

そこそこ楽しんだところで、お腹が空いてきました。いざ、ランチへ。

しかし、レンタカーを走らせど走らせど、お店がない。。。たまに見つけてもやってない。どこも日曜日はお休みらしい。。。おーい、ホントに観光地か!?
島田伸介さんのお店にも行くが、ここもクローズ。。。不定休なんだって。気が向いたら営業ってこと? うーん。。。まさに島時間。。。
で、うろうろ。。。うろうろ。。。もうダメって頃に、ようやくやってるお店を発見! で、沖縄そばをゲット!

看板 (A女史撮影)

しかも、このお店の裏でシュノーケルができるじゃん!

で、しばしシュノーケルを堪能。
うーん。さっきと特に変わり映えしないが、普通にヤドカリを堪能。
それでも、イモガイヨコバサミマダラヨコバサミタテジマヨコバサミツメナガヨコバサミなんかを観察。しかも大量に。すげえ、石垣島!
たまに、ツマキヨコバサミなんかも見ました。スベスベ、ツマジロなんかのサンゴヤドカリもいつものように観察。

ちなみに浜はオカヤドカリだらけ。オカヤドカリは苦手なので、種名は良く判らず(笑)

そう言えば、ここでは特に新たなヤドカリの観察は無し。
あぁ。。。あと一種で自然観察歴70種の大台なのになぁ。。。
明日は帰還するのになぁ。。。
明日はあるのかなぁ。。。
イヒッ♪

最終日へつづく。

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石垣島遠征 vol.4

この記事を含むタグの全記事リスト: オフ会 ヤドカリ散策 石垣島

2008/9/5~9/8、3泊4日、石垣島ステイ3日目前半戦。


いよいよ石垣遠征も3日目となってしまいました。
早いなぁ。。。もう明日には帰還ですよ。むん。

なんて、しょげてる暇はありません。
今日は歴史の1ページが刻まれる記念すべき日であります!(予定は未定)

まず、石垣に来たら凄く凄く行きたい場所がありました。
それはマングローブ林(干潟)です。

なぜって?

それは今から遡るこそ約2年前、あるニュースがきっかけです。

国内初のヤドカリ確認「ヒルギノボリヨコバサミ」と命名 - 八重山毎日新聞

* 上記のニュースサイトが、唯一ヒルギノボリヨコバサミの生態写真が確認できるウェブページです。(2008/09現在)

なんとそそられるネーミングですかっ!!

マングローブの根に登るのですかっ!?

そんなものが西表に居たんですかっ!!

この時の衝撃は今でも忘れない。
それまでの僕の「ヤドカリパーク」の概念は根底から覆されました。
そもそもヤドカリパークとは「ヤドカリが休むための丘」を意味しています。
しかしこの種は、ちょいと丘に上がって休むどころの騒ぎではありません。
干潮で水際からすっかり遠ざかってしまったマングローブの、しかもその根を遥か上まで登ってしまってるじゃありませんかっ!?

水棲のヤドカリに於いて、こんなことが許されるのですかっ!?

これを観察しないで、何がヤドカリストですかっ!?

これを掲載しなくて、何が超ヤドカリ図鑑ですかーっ!?

お元気ですかーっ!!!

そーゆー訳で、何を置いても、散財しても(笑)、とにかくマングローブ林が、いつしか夢の都と相成りました。

ところで、大澤先生が本種を実際に現地で発見されたのは2004年12月のことです。場所は西表島。新種ではありませんでしたが、学名の Clibanarius ambonensis (Rahayu & Forest, 1992) からも判るとおり、記載年は1992年で、比較的新しい種です。当時の記載地はインドネシアとのこと。

え? 西表のヤドカリが石垣に居るのかって?

それは長年のヤドカリストの勘です。
「西表にいるなら、隣の石垣にいてもおかしくないじゃんかー」
と言う僕の安易な妄想によります(笑)

さて、石垣のマングローブ林は吉と出るか凶と出るか???

マングローブ林 (T氏撮影)

初日とはまた別のマングローブ林です。
おおお~♪ 武者震いっ! あねさん事件ですの予感♪

しばし辺りを物色すること数分。。。

ん。これはなんだ?

マングローブの根になにやらヤド影が。。。 (T氏撮影)

ももももしやっ!?

歩くヒルギノボリヨコバサミ (T氏撮影)

ひっくり返したヒルギノボリヨコバサミ (T氏撮影)

えーと、すみません。
もう、どう考えても、これがヒルギノボリヨコバサミに思えて仕方ないのですがっ!?

先生ぇぇ~っ! ビビビ~っ! (テレパシーで駒井先生に交信中・・・)

なんとっ!? やはりこれが夢にまで見た「ヒルギノボリヨコバサミ/Clibanarius ambonensis (Rahayu & Forest, 1992)」だそうです! (笑)

西表に続き、石垣での生息を確認っ! 生息地記録更新っ!!!

まさか、こんなにも容易く見つけてしまうとは。。。恐るべし! 石垣マジックっ!!

その後、少しずつ平静を取り戻しつつ、冷静に観察できるようになった頃、辺りをよくよく見渡すと、少ないながらも本種の群れが確認できました。群れと言っても2~5匹程度の集まりです。この時はちょうど干潮時でしたが、集まっている根の辺りは満潮時にはちょうど水没しそうな高さであることから、もしかしたら本種は普段からマングローブの根を生活の拠点にしている可能性があります。念のため、この時の水際を調べてみましたが、本種はほとんど確認できませんでした。

本種の形質についてですが、離れて見る分には、歩脚の模様からどことなくタテジマヨコバサミにも似て見えました。しかしいざ手にとってまじまじと見ると、それがタテジマではなく、まるでマングローブの枝のような模様をしていることに気が付きます。また、離れて見たときの第一印象は、他のどのヨコバサミよりも脚が細く見える点です。とても華奢でスマートな印象を受けるので、この時点でもタテジマヨコバサミとは違うな、という判断に至ります。
とは言え、この環境では、他にもタテジマヨコバサミも居ましたし、ツメナガヨコバサミユビナガホンヤドカリなど、とても地味なヤドカリが多く見られたため、少し慣れたヤドカリストでないと、すべて同一種に見えてしまいそうですね(笑)

こうして、憧れのヒルギノボリヨコバサミとのご対面を、無事果たすことができた石垣遠征なのでありました。

この時点で僕のヤドカリ自然観察歴は、なんと69種! もう70種までリーチです!

この後は、あちこちのビーチでシュノーケリング。三日目後半戦へ続きます。

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