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LED講座:UV≠紫外線?

マリンアクアリウム エイジ 14:30
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大阪府のペンネーム『UVカット』さんからのお便り。

最近、サンゴ用のLEDにもUV UV言ってますけど、
でもメタハラの球とかは大抵UVカットなのに、
どうしてLEDにわざわざUVを足すんですか?
メタハラ同様、LEDもUVは要らないのでは?
周りの人もUVは不要って言ってますよwww

* フィクションです(笑)

と言う訳で、今回は初心者にも判るLED講座:UV≠紫外線?をお送りします。
先日の大阪でのMACT LED講座から、お裾分けウェブ版!みたいな感じで(笑)
全然難しくないので、この機会にLEDのUVのことをバッチリ覚えて、恥よサラバしましょ♪

マリンアクアリウムに於ける光合成色素と蛍光タンパクの要求スペクトル

まず、マリンアクアリウムに於ける光合成色素と蛍光タンパクの要求スペクトルから。

光合成色素の吸収波長と蛍光タンパクの励起波長

これはあくまでも海藻の主要色素ですが、サンゴも含め海洋全体で見ると、もっと複雑な色素群の存在が予想されます。また、光合成色素だけではなく、サンゴ特有の蛍光色を司る蛍光タンパクは色素以上に多岐に渡り存在していますので、いずれにしても端折って良い波長なんてひとつもないことが判ります。

光合成に必要な波長と不要な波長

一般的に光合成色素は、下は400nmから、上は700nmまでの波長を光合成に利用しています。これはおよそ人間の目に見える可視光線とも一致しています(人間の場合の感度特性は黄緑555nmにピークがあり青(短波長側)や赤(長波長側)は低感度)。また、およそ400nm~600nm程度の波長が、蛍光色を発色させるための励起波長(励起波長:発色に必要な光の波長)として特に必要になります。これらの蛍光タンパクは、紫外線から身を守るための防御として働いたり、また海中の限られた波長の中から新たに別の波長の光を生み出して光合成に役立たせる働きがあります。

太陽光線の波長の分類

しかし、太陽光のスペクトル分布には、光合成にはあまり必要ではない波長も多く含まれています。例えば、紫外線は光エネルギーがとても強く、日焼けを引き起こしたり活性酸素を生成したり、また赤外線の熱線は水温を上昇させる作用があり、いずれも水槽では敬遠されます (紫外線の効果や赤外線のエマーソン効果等の作用は割愛します)
そのため、ハロゲンランプに比べ比較的赤外線量が低く、紫外線もUVカット処理により低く抑えることが出来るメタハラランプが、水槽照明としても従来から重宝されてきました。

ここで注意したいのは、メタハラのUVカットが指す「UV」とは、俗に言う有害な紫外線領域の波長で、400nm以下のUV(UV-A/UV-B/UV-C)のことです。
(上の図左のUV 400nmより左側全ての波長領域)

一方、近年のアクアLEDライトには、およそ以下の波長のLED素子が採用されています。

マリンアクアリウムに用いられるLEDの種類

これらのLED素子により、先に示した光合成色素の要求や蛍光タンパクの要求は、すべて完全に満たされるようになりました。

次に注意したいのは、一般的にLED業界でUV素子と呼んでいる「UV」とは、先に挙げた有害な紫外線のことではなく、単なる可視光線の下限に位置する400nm(バイオレット色)そのものを放つLED素子だと言うことです。

次に注意したいのは、アクアでお馴染みのLED製品が採用しているUV素子の「UV」とは、先に挙げた有害な紫外線のことではなく、単なる可視光線の下限に位置する400nm(バイオレット色)そのものを放つLED素子だと言うことです。

この部分は、かなりの方が勘違いしているようです。
メタハラのUVカットがカットしている紫外線は400nm以下の有害な紫外線全域
一方、LED業界アクアLED製品のUV-LEDが指す紫外線は、400nm自体の可視光線です。
もちろん400nmは420nmと並んで紫色の光の波長のことであり、青系の蛍光タンパクを励起させる重要な波長ですから、サンゴに不要なはずがありません。
ちなみに、UV-LEDで400nm以外の波長を示す場合は、「375nmのUV-LED」とか「385nmのUV-LED」等と言い表します。要するに、LED業界アクアLED製品で特に注釈なく単にUVと言えば、400nmを指すと言うことです。

蛍光タンパクの発色に関わる励起波長の種類・スペクトル

実際にUV 400nmやBlueViolet 420nmを含め、各LEDの波長で蛍光タンパクがどのように発色するのか、このイメージを参考にしてください。

LEDの波長に対するサンゴの蛍光タンパクの発光強度

VFP:バイオレット蛍光タンパク (Violet Fluorescence Protain)
BFP:ブルー蛍光タンパク (Blue Fluorescence Protain)
CFP:シアン蛍光タンパク (CyanFluorescence Protain)
GFP:グリーン蛍光タンパク (Green Fluorescence Protain)
YFP:イエロー蛍光タンパク (Yellow Fluorescence Protain)
RFP:レッド蛍光タンパク (RED Fluorescence Protain)
*各発光強度はあくまでも一例です

上記のうち、これまでLED製品に一般的に使用されてきたLED素子は、ほぼRoyalBlue 450nmとBlue 475nmだけなので、スギノキのライトブルー(水色に近いシアン蛍光)はなんとか維持できても、本当に濃いブルー蛍光や、ましてやバイオレット蛍光は到底お目にかかれなかったはずです。

また、各蛍光タンパクの励起/発色の一例を描きましたので、参考にしてください。

蛍光タンパクの代表的な励起・発光スペクトル

破線が励起波長、実線が発光波長です (破線の波長を浴びて実線の波長を発光)
*各スペクトルはあくまでも一例です
*蛍光タンパクは数え切れない種類があるので、興味があれば検索してみてください
蛍光タンパクのスペクトルデモが見られるサイト (青いバーをクリック)
→ 以前のサンゴと蛍光タンパク質の記事も参考にどうぞ

LED製品アクアLED製品に於いてのUVとは、400nm周りの紫色の波長のこと

以上のことを踏まえて、巷の各アクアLEDライトのスペクトルを吟味してみましょう。

アクアLEDライトのスペクトル

* Illumagicの修正したスペクトルについては後日詳しく解説します

もしLEDライトのUV 400nmを否定するなら、メタハラにどんだけ入っとる思とんねん!という話になります(笑)
メタハラでバイオレット蛍光もブルー蛍光も綺麗に発色する理由がお判り頂けたかしら?
あなたのLEDライトは、本当にサンゴに必要なスペクトルを十分に備えていますか?

最後に、口が酸っぱくなるほどに、いつものスペクトル比較です(笑)
スーパークールで飼えるんならフルスペでも飼えるよね?
と言う単純明快な文句です♪

スーパークールとKR93SP白chのスペクトル

もう、既に多くの方が体験し、そして多くの方が感嘆の声を漏らしていることと思います。

「わずか一週間でミドリイシの先端にブルーやパープルが乗ってきました!」

そこで疑問なのは、

「どうしてKR93SPは、そんなに速やかに確実にサンゴが色揚がりするの!?」

それは、バイオレット蛍光・ブルー蛍光に作用するUV 400nm / BlueViolet 420nmを、大盛りてんこ盛り(相対比でメタハラの倍近くの量)で実装しているからです♪
(もちろん水質や低栄養塩など必要な環境が最低条件として満たされている前提で)
逆に言えば、他社の製品でも例え弱くてもUVが入っていれば、時間は掛かるけどある程度の色揚がりは得られるでしょう。でも、もしUV自体が入ってなかったら・・・その時は、BHが予定しているバイオレット・スポットとシアン・スポットの発売をお待ちください♪

あとは、あなたの目で実際に確かめてみてください。
応援市場 > ブルーハーバー > KR93SPフルスペクトルエディション
24インチがあと少し在庫あるっぽいです♪

以上、メタハラ含め一般に言う「UV」と、LEDで言う「UV」の差が理解できましたか?
これさえ知れば、もうUVを否定する理由は無くなりますね♪

あとは、まだ要らないと思ってる人がいたら、バッチリ教えてあげてくださいね♪

追記:2012/01/28
メタハラのUVカットが対象とするUV波長領域と、アクアLED製品が採用しているUV素子の波長領域は、根本的に別次元であると言う説明のためのイラストを描きました(笑)
要するに、UVカットしているメタハラでさえ、UV-LEDの領域はカットされず山盛りで含まれていると言うことです。そしてそれはサンゴの色揚げに不可欠なものです。だからLED製品にも率先して入れている訳です。

メタハラのUVカットとLEDのUVの区分け

ついでに、アクアLED製品にも一部採用されている、UV-LEDを作ってるメーカーと素子の情報をまとめておきました。これを見れば、アクア製品に採用されているUV-LEDの「UV」とは400nmのことを指していると言うことが判ります。例えばLedEnginの場合、400nmのことを「UV LED」と呼びますが、365nmのことは「365nm UV LED」と呼んでいます。

LED素子メーカー UV-LED呼称 モデル例 波長例
日亜化学 紫外線LED
UV-LED
NC4U133
NC4U134
365nm
385nm
ナイトライド UV Power LED NS365M
NS375M
NS385M
NS400M
365nm(363-370)
375nm(370-380)
385nm(380-390)
400nm(395-405)
LedEngin UV LED
365nm UV LED
LZ1-00UA05
LZ1-00U605
400nm(390-410)
368nm(365-375)
SiBDI UV light LEDs S35L-U
(U50/U60/U70)
U50(390-400)
U60(400-410)
U70(410-420)
Edison UV
Ultraviolet
EDEV-1LS1
EDEV-SLC1-03
405nm(395-410)
HELIO UV
Ultraviolet
HMHP-E1LU 405nm(395-410)
LEDチップメーカー UV-LED呼称 モデル例 波長例
SemiLEDs High Power UV LED SL-V-U40AC 375-420nm
Epileds UV LED Chip EP-U4545V-A3 390-430nm
TEKCORE UV Power Chip FU2T 370-430nm

尚、クニさんによれば、大手LEDメーカーなどから、400nmの表記をUVからVioletへ変更する動きが出てきているそうです。もしそのようなメーカー・製品をご存知の方は、また教えてください。混乱防止のためにも、僕もその変更には賛成です♪
365nm:UV365 / 365nm
380nm:UV380 / 380nm
400nm:Violet / 400nm
420nm:BlueViolet / 420nm
450nm:RiyalBlue / 450nm

みたいになれば判りやすいかなぁ?

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コメントとトラックバック

  1. 1. クニ 2012/01/27 00:03

    ”LED業界”という表現は”アクア用LED照明業界”に変えたほうがいいと思いました(汗)

  2. 2. エイジ 2012/01/27 01:46

    ハッキリ指摘していただいて良いですよ。
    どの部分が「LED業界」とするには不適切でしたか?

  3. 3. TAKA 2012/01/27 03:32

    エイジさん、
    自分で測定したわけじゃないですが、メタハラについているUVカットガラスは、そんなにUV(400nm以下の波長)をカットしているように見えません。
    以前紹介したSanjay Joshiのライトのページで、Shield有り・なしで比較してもそんなにUVがカットされていません。まあ、このShieldの意味がUVカットガラスのことじゃなかったら意味ないんですが。。。まあ十中八九、UVカットガラスのことを指していると思います。
    http://www.manhattanreefs.com/lighting

    ここのデータを見る限り、メタハラは紫外線でまくりです。笑
    UVBも少しですが出ています。汗
    メタハラのデータだけ見ても、サンゴにUVが必要なの明白ですね。

    因みに「Protain」ではなく「Protein」が正しいスペルです。

  4. 4. エイジ 2012/01/27 09:02

    ま、スペクトル見れば緩やかなのは一目瞭然ですから、フィルターの特性でしょうね。
    カット率も100%な訳が無いし。
    400nm以下を切り取るがごとくカットできるフィルターができたら特許かな?

    誤解の元は、最初に「UVカット」と表現した人が悪い。
    「UV抑制」とか「UVの有害部分を軽減」にしてくれりゃ良かったのに(笑)
    結局、UVカットだろうと、400nmは大盛りに出てるのよ~♪
    と言うことをお伝えしたい、それだけなんですよね。

    それを「UVカット」と言う言葉のまま解釈して、不要だ不要だと騒いでしまうと、「LEDのUVって400nm単体のことだったのか!」と知った時に大恥をかくのです。
    逆に言えば「メタハラには400nmが入ってない」と思っているのかな?
    そう言う人は、蛍光色に必要なのも青光だけと思っているのかも知れませんね。
    蛍光の仕組みを理解していれば、そんな勘違いは絶対に起きないのですが。。。

    Protein了解です。僕のひねくれた性格が発音変換に現れたいい例です(曝)

  5. 5. TAKA 2012/01/27 12:46

    http://www.honda.co.jp/customer/faq-auto/models/nbox/uvcut/index.html
    この紫外線ってどのあたりの紫外線をいってるんですかね?
    これだと100%紫外線カットってなってますね。

    メタハラ全盛の時代にUVのことって話題になったんでしょうか?

  6. 6. クニ 2012/01/27 12:59

    エイジさんが書かれていた
    400nmがultraviolet(紫外)でなくviolet(紫)という点はその通りで、以前に大手チップメーカーがニアUVと謳っていたこともあるのですが、今はvioletに変更しています。

    確かに世の中では、400nmを使ってUV-LED使用と謳っている応用製品が、ちらほら見られます。

    気になったのは、

    『一般的にLED業界でUV素子と呼んでいる「UV」とは、400nm(バイオレット色)そのものを放つLED素子』

    という文言や

    『UV-LEDで400nm以外の波長を示す場合は、「375nmのUV-LED」とか「385nmのUV-LED」等と言い表し、LED業界で特に注釈なく単にUVと言えば、400nmを指す』

    という文言が新たな誤解を生みかねないかなと思っただけなんです。
    安全規格上でも、扱い方(危険レベル)が全く変わる境界線に近い波長域なので。

  7. 7. エイジ 2012/01/27 18:48

    TAKAさん、

    すみません。言葉足らずでした。無条件でUVカット率を求めれば、多分余裕で100%でも可能ですよね。
    でも、メタハラの球はめちゃんこ高温になるので、耐熱性とか寿命とかコストとかアレすると、やはり適当なレベルでしか実装できていないんじゃないかなぁ?と思います。あるいはわざと軽めにしてあるのかな?
    当時SCは球表面に酸化チタンが塗り塗りしてあると聞きました。両口なんかは中で処理されてるんだっけか。。。

    > メタハラ全盛の時代にUVのことって話題になったんでしょうか?

    当時、もう10年以上も前の話ですが、当時金沢に和田氏・アキリン氏がお越しになり、ベルリンレクチャーを開かれたことがありました。
    で、当時からメタハラのUVがサンゴの生理に良い効果を示す(色揚げと言う言葉が浸透する前)と勝手に思っていた僕が、目をキラキラさせながらそのことを質問したら、華麗にスルーされました(笑)
    まあ、当時の僕こそ、400nmもUVも混同してましたけど(汗)

    クニさん、

    なんだか毛穴を針で突かれた気分。。。汗

    > 今はvioletに変更しています。

    どこのメーカーですか? 400nmをViolet表記に変えたとこなんてありましたっけ?
    僕の見立てでは、未だにこれらの素子は「UV LED」で呼称されて見えてます。。。
    それこそ業界に浸透して、「UV」と呼ばなくなったメーカーが増加し始め、更にその変化を知る訪問者のウェイトが高くなって来れば、おっしゃるような懸念の必要性は出てくると思います。でも、まだ知らないなぁ。。。勉強不足かな。。。

    確かに現時点でアクアに転用されている素子メーカーはある程度偏ってはいますが、でもそれはアクアだけではなく、すべての分野に対して我々の目に付く「表舞台メーカー」と、業務用・専門分野向けで活躍する「裏方メーカー」とに分かれているように思います。で、確かに僕が指したのは、このうちの「表舞台メーカー」のことです。

    で、サクッと拾い出してみました。

    ■ハイパワーUV LED素子供給メーカーでの呼称 【呼称】 (メーカー) 供給品
    —————————————-
    【UV / Ultraviolet】 (Edison) 405nm
    【UV / Ultraviolet】 (HELIO) 405nm
    【UV LED / 365nm UV LED】 (LedEngin) 400nm, 365nm
    【UV light LEDs】 (SiBDI) 390nm-420nm
    【UV Power LED】 (ナイトライド) 365nm, 375nm, 385nm, 400nm
    【紫外線LED(UV-LED)】 (日亜化学) 365nm, 385nm
    —————————————-

    ■ハイパワーUV LEDチップ供給メーカーでの呼称
    —————————————-
    【High Power UV LED】 (SemiLEDs) 375nm-420nm
    【UV LED Chip】 (Epileds) 390-430nm
    【UV Power Chip】 (TEKCORE) 370-430nm
    —————————————-

    ざっと僕らが容易に目に付くメーカー且つ入手できそうなメーカーです。
    (Cree,Lumileds等はUV出してないので割愛)
    全てのメーカーで「UV」と表記してます、「Violet」はゼロです。
    ま、それは良いとしても、「UVカット」と言う広い視野から見れば、これらはいずれもザックリと400nmの派生品という位置づけでで良いんじゃないでしょうか?
    (特殊なUVB/UVCの素子なんかを混ぜようと言ってるんじゃない)
    図で描けば僕の言いたい事が判ると思うので、あとで綺麗にまとめておきますね。
    むぅ。。。チクチク。。。

  8. 8. クニ 2012/01/27 20:40

    気に障ったならごめんなさい。
    チップメーカーの話は一例として出しただけで、メーカー名は仕事にも差し支えるため控えさせてください。
    ちなみに国内の大手チップ、蛍光体メーカーです。
    そして言葉足らずですみませんでした。
    言いたかったことは、『LED業界で特に注釈なくUVと言えば、400nmを指す』という表現をしてしまうと、生体(眼)に害を与える可能性がより高い本当のUV-LED(380nm以下)を搭載した製品についても一般ユーザーが紫の可視光線(400nm)と同じように扱ってしまう危険性を心配したんです。
    400nmは可視光なんで通常、眼の嫌悪反応(条件反射)によって網膜が保護されます。
    これが380nm未満になってくると人間の目では感知できなくなるんで直接観察すると最悪は失明などの危険につながります。
    メーカー側が安全に関する表示、波長に関する表示について徹底していれば問題ないんですが、巷には何を使っているか分からない製品が”UV-LED使用”と謳われて溢れているだけに、少し心配になりました。
    チップメーカー、パッケージメーカーでも、このあたりの統一規格は無いようですし、思わぬ事故が起きたりしたら…と心配になっただけなんです。
    今回の表現を用いたことによってエイジさん自身にも思わぬ災難がふりかかったりしたら…と心配になっただけなんで、すみません。
    記事の内容自体は今までのアクア用UV-LEDの誤解を解くだけでなく、その効用まで解き明かされた素晴らしいものだと思いますよ。

  9. 9. エイジ 2012/01/27 22:14

    色々お気遣い感謝です。
    いや、むしろ僕が何かクニさんの気に触ったのかな?と心配しました(汗)
    いつもみたいな感想も無くて、第一声でこれだったので(汗)

    それで十分判ります。あのメーカーですね。サイト見たらリニューアルされてて、以前出たチップ情報が出なくなってました。。。ついでにUVもVioletも何も出なくなってました。。。そうなるとお手上げですね(汗)

    目の心配ですけど、「400nm安全、380nm危険」と受け取れるような書き方の方が不味いです。青LEDでさえ網膜が逝くアカゲザルの実験データから見れば、いずれも比視感度の下限ギリギリに位置する400nmも380nmも危険度に差異は付けられないレベルですし、少々強引に思います。まして今までは目に危ないのはUV>青と言ってきたし(汗)

    でも、何か別の表現か、何か加筆を加えるように考えてみますね。

    それにしても、この表現ってそんなに違和感あります?
    例えば上のLedEnginでも、400nmのは「UV LED」と呼び、365nmのは「365nm UV LED」と呼んでます。また、EdisonもHELIOもSiBDIも、UVのラインナップは400nmのみ。僕が言ってるのはそう言う単純なことなんだけど。。。

  10. 10. クニ 2012/01/28 19:07

    誤解を生む書き方をしたかもしれませんね。
    すみません。
    アカゲザルの目への青色LED照射実験は、たしか集光させた青色光を毎日90分強制的に1ヶ月あてると網膜が焼けたという話だったかと思います。
    ブルーハザードという言い方をされますが青色も危険です。
    僕が
    ”400nmは可視光なんで通常、眼の嫌悪反応(条件反射)によって網膜が保護されます”
    と書いたのは、目に見える光の場合、人間はまぶしさを感じるんで、まぶたを閉じる、瞳孔が閉じる、目をそらすといった条件反射(人間側の安全弁)が働くという意味でした。
    決して、紫光や青色光が安全と言いたかったわけではありませんので、すみません。
    正直、
    『LED業界で特に注釈なくUVと言えば、400nmを指す』という認識は僕には無かったんで、違和感を感じました。
    なお且つその文言が、
    『UV-LEDとは有害な紫外線のことではなく、単なる可視光線の下限に位置する400nm(バイオレット色)そのものを放つLED素子』と強調された後だっただけに少し危険性を感じたんです。
    コメント欄でエイジさんが挙げられていた日亜化学にしても、ナイトライドにしても、UV-LEDという総称の中で365nm品などを販売しています。
    世の中に言葉としてあふれているUV-LEDは、LED単品を指す場合、応用製品を指す場合など多岐にわたり、メーカー、販売店によって表現も様々なので、UV-LED=ただの紫という認識だけが独り歩きしないようにと思っただけなんです。
    アクア用LED照明にしても各販売店ともイイことだけを言って危険性については言わないですよね。
    たしか去年、エイジさんがUV光の危険性について書かれていたと思うんですけど、そういう正直なことを書いてるのってエイジさんぐらいだと思いますよ。
    ついこの前、まりんちゅシティをのぞいてて、とあるアクアリストがUV-LEDを直接覗き込んだっていう記事を目にしてすごく心配になりました。
    そういう思いでコメントを寄せただけなんで、何かを指摘したかったとか、そういうつもりでないことだけは理解してくださいね。

  11. 11. クニ 2012/01/28 21:05

    補足です。
    生体安全規格での比較ですが
    365nm:レーザの直視は常に危険。
    400~700nm範囲の可視光放射レーザ:通常、まばたきを含む反感応答で目への保護が達せられる。
    とされていて、クラスが違っています。

  12. 12. エイジ 2012/01/28 21:47

    クニさん、

    目の感度は、400nmを境に突然見えなくなる訳ではありません。見える見えないは人によりますが、あくまでも感度特性の変化はフェードです。実際、365nmや380nmの素子もいくつか持ってますが、どれも僕には発光色が余裕で見えています(蛍光現象等の二次的な感光は別としても)。当然、光の強さの感じ方は 400nm > 380nm > 365nm です。さすがに365nmは弱く感じます。ま、そもそも手持ちのは出力も弱いので何とも言えませんが(笑)

    また、瞳孔の反射についてももちろん承知しています。
    しかし、400nm自体、目の比視感度の下限ギリギリなので、極端な光強度ならともかく、普通の光強度くらいでは全然眩しくは見えませんし、目を逸らすほどの感じ方にも至りません。何より人によっても違いますから。だから僕も以前からより危険だと訴えている訳です。
    そして380nmの感じ方は、さらにそれを弱くしたものですが、共に「光強度があっても眩しく見えないから危険」と言う扱いには変わりありません。
    ■青も危険だけど、ある程度眩しく見えるから察知・回避は可能
    ■400nmは青と同等の光強度でもぜんぜん眩しく見えないので危険
    ■380nmは更に弱く見え、あるいは人によりほとんど見えず、かなり危険
    こんな感じでしょうか。
    なので、クニさんの「400nmは瞳孔が反応するけど380nmは危険」と言う表現の方が、むしろ直視を煽っていて危険です。もちろん、直視の話をするなら僕も最初からこれらは危険だと書きますが、今回はサンゴの話なので直視の話は微塵もしてません。敢えて言わせて貰うなら、僕は危険まで100歩あるけど、クニさんは50歩しかないです。あ、五十歩百歩か(汗)

    > 『LED業界で特に注釈なくUVと言えば、400nmを指す』という認識は僕には無かったんで、違和感を感じました。

    「アクアでお馴染みのLED群の中で言うUVとは、」と言う断りが良いかしら?

    普段、色々な波長のLEDに触れる機会の多いクニさんですから、その反応はごもっともだと思います。普通の人は400nmばかりだけど。
    ただ、そもそもアクアの記事なので、「アクアを付けなきゃ!」と言うのは、僕は正直「過敏?」と感じたのですが、ひとつ反省点があるとすれば、素人の僕が「LED業界」を語ったことはプロの方に失礼だし、それが本当の問題なのかな?と思いました。
    その反省の意味を込めて、まだ言い足りないけど終わりにします(汗)

  13. 13. クニ 2012/01/29 02:36

    僕も長くなりすぎたのでこれで終わりにしたいと思います。
    可視光の直視を煽っている表現をしたつもりは微塵も無く、むしろ逆のことを訴えてきたつもりです。
    アクアLEDプロデューサーという立ち位置に製造責任は無いのかもしれませんが、少なくとも応援市場での販売はされておられるので、消費者の安全に対する配慮を少し意識していただきたかっただけです。
    すみません。

  14. 14. エイジ 2012/01/29 05:30

    ・・・なんか可笑しいぞ?
    なぜそこまで頑なに僕を批判することに拘るのですか?汗
    終わりにしたいと言いつつ、売り言葉を置いていくなんて。。。

    安全の配慮が無い? 僕が???
    再三指摘したクニさんの危険性の矛盾を棚に上げて、あまりにご都合すぎませんか?
    僕のキャッチボールも全部スルーだし(汗)

    それに、クニさんのご意見を尊重し、ご指摘に従い記事も訂正し、素人が生意気にもLED業界を騙った発言にも反省し、言いたいことも我慢し(汗)、これで終わりにしたつもりが、ただ叩かれ損だなんて、僕が馬鹿みたいです。。。

    もしかして何か他の理由とかあるのですか?
    僕、何かクニさんの気に障ることをしたなら言ってください。謝ります。
    メールでもいいです。

    訂正だけでは足らず、謝罪を求めているなら謝罪もします。
    この度は、僕が「400nmはただの可視光線」と書いたことで、今までの僕の警鐘を知らない方が「可視光線なら安心だ」と万が一にも400nmを直視したかも知れない懸念を生んだことを、心からお詫びいたします。申し訳ございませんでした。
    また、クニさんのおっしゃるように400nmは可視光線につき瞳孔の反射で危険察知は可能ですから、絶対に無理に直視しないでください。なお、400nmは可視光線と書きましたが、380nmは可視光線とは書いてません。380nmは400nmよりも危険なので、くれぐれも直視は絶対にしないでください。

    一方、クニさんの発言はどうですか?
    クニさんが「400nmは可視光だから眩しさから瞳孔反射やまぶたの開閉で網膜が保護されるが、380nmは目が感知できないので失明の危険がある」と直接「直視」に関わる話題を振ったことで、僕に問うたように「じゃ400nmの直視なら安心なのか」と直視を試す人がでてしまったかも知れないという懸念はありませんか?
    それに、いくら400nmが可視光だからと言っても、緑色・青色・紫色の目の感度がまったく異なるのに、それでも他の光色と同列で眩しさに対する防御反応は十分足りると言い切れますか?
    実際にこれを書いておきながら、「微塵も無い、むしろ逆」とはどういう意味ですか?
    いくら逆と訴えても、書いた事実は消えないです。

    僕は、僕の書いたことが直視に結び付けられるなんて青天の霹靂、寝耳に水でした。しかも可視光線とは書いたけど、直視が安全だなんて一言も書いてません。
    でもクニさんは直接的に目の話を振ってますよ?
    しかも、「380nmは危険」と書かれた際に、「400nmは眩しい・瞳孔・まぶた・保護」とは書いても「危険」とは書かれませんでした。
    僕とクニさん、どっちが危険なのでしょう???

    もっと言えば、「僕が400nmを可視光線と書いたことで、380nm以下も可視光線と同じように扱う人がでてくる懸念」?
    正直、言いがかりです。上では400nmに対する謝罪はしましたけど、380nmまでは面倒みきれません。

    とにかく、何かが可笑しいです。終わるものも終わりません。
    お願いですから、終わる気が無いなら、僕を完璧に論破してみせてください。
    できないならクニさんも謝罪して終わりましょう。もちろん強制ではないですが。
    ご都合の良いどーどー巡りはもうたくさんです。

    PS:「安全の配慮がない」と言われ、少しカチンと来たので厳しい書き方になってますが、ご容赦ください。

  15. 15. エイジ 2012/01/29 05:37

    追伸:
    揉め事の嫌いなクニさんですから、今回はよほどの事なのだとは思います。
    でも、あまり宜しくないやりとりだと思うので、ご希望でしたらこのコメント群は削除します。遠慮なく言ってください。

  16. 16. クニ 2012/01/29 09:24

    売り言葉ととられたならお許しください。
    直視の件は、『決して、紫光や青色光が安全と言いたかったわけではありませんので、すみません』と先のコメントで付記しておりますので、僕の真意をご理解ください。
    今回、このようなやり取りになってしまったことは、全く僕の希望するところではありませんでした。
    アクア業界全体がUV-LEDと称するものの恩恵面ばかりを強調し、危険な側面について警鐘を鳴らしていないように感じたもので、勇気を出してコメントしました。
    ところが、お互い思うところは同じなものの、なかなか論理展開が収斂方向へと向かいませんでしたが、『論破』だとかそいうこことを望んでいるわけではありません。
    気を悪くされたなら謝ります。すみません。
    きっかけは、”ただUV-LEDと書かれている場合は400nm”と言ってしまうと、400nmも危険ですが、生体安全規格上で更に危険と位置づけされている波長のUV-LEDも世の中に存在しているため、消費者が勘違いされてしまうことを心配しただけです。
    それさえ訂正していただければ十分です。
    訂正と追記欄は先ほど気づきました。
    すごく分かりやすかったので、ありがとうございます。
    批判だとか謝罪だとかも僕の本意ではありません。
    コメントも削除しないでください。
    今回のやり取りで、LED照明の恩恵面だけでなく危険性についてもアクアリストにご認識いただければ、僕の満足するところですので。
    ありがとうございます。

  17. 17. エイジ 2012/01/30 07:04

    この放送は、
     「明日のアクアに心地よい光を♪」
     「正しい知識で賢くUVクリエイト!」
    を目指し、
     自称アクアLEDクリエイター・エイジ氏と、
     正真正銘 某LEDエンジニア・クニ氏
    の提供でお送りしました♪

    http://www.youtube.com/watch?v=4KDifxnMBsA

    クニさん、ありがとございました♪

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