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最新EcotechMarine Radion G3 Proを試す

マリンアクアリウム エイジ 22:17
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2015最新システムLEDライト第四弾は、EcotechMarine Radion G3 Proです。

今回もサラッと軽快に参りましょう~♪

EcotechMarine Radion G3 Pro 外観

EcotechMarine Radion G3 Pro

初期のG1と比べると、UV系素子が追加され、ファンガードが格好良くなりましたね。
天面の操作性も、やはりタッチパネル方式から物理スイッチ式に変更されました。
あとは、ファンの吸気面をXR15wのように天面に変更して、その分真ん中の空いたスペースに1ユニット追加して、さらに本体でも全ての操作性を確保して、ついでに指紋フリーなツヤ消し塗装にしてくれれば、、、望みすぎ?汗

EcotechMarine Radion G3 Pro ビーム角

EcotechMarine Radion ビーム角

Hydraのフラットな光分布を見てしまうと、ちょっぴり見劣りしますね(汗)
そのせいか、見た目は80°というより、全域フラットな60°、という感じです。ま、それはそれで普通の60°より断然優秀ではありますが。
でも波長の混ざりはグッド! こういう時、LED素子が密集した構造は有利ですね。
元々レンズが無かったことを考慮すれば、これは革命的進化です!

EcotechMarine Radion G3 Pro 採用LED

EcotechMarine Radion G3 Pro LED素子

採用LED素子が公称通りなんて当たり前だと何度も書いてきましたが、なんと!?
Radionは公称より良いモノ使ってますやん♪

採用LED素子 公称データ 実機データ 実側波長
UV SemiLEDs ○ C3535U 404.5nm
Indigo SemiLEDs ○ C3535U 414.7nm
DeepBlue OSRAM OSLON SQUARE ○ LD CQAR 443.5nm
Blue Cree XP-E ◎ XP-E2 469.6nm
Green Cree XP-E ◎ XP-E2 521.2nm
Yellow OSRAM OSLON SSL ○ LY CPDP 601.9nm
HyperRed OSRAM OSLON SSL ○ LH CPDP 666.4nm
CoolWhite Cree XP-G2 ○ XP-G2 -

BlueとGreenに最新のCree XP-E2をしれ~っと使ってるなんて!!!
Cree XP-Eを謳っておきながら、な~んて奥ゆかしい!!!
某社に爪の垢を飲ませたいね。。。

EcotechMarine Radion G3 Pro スペクトル

EcotechMarine Radion G3 Pro スペクトル

まず、安心してください。
Radionのブルー系はちゃんと440nmと470nmに分かれたワイドバンドブルーです♪
ま、440nmが強すぎるけど(汗)

が、AI Prime/Hydraでも書きましたが、UV素子の光量ランクをもっと上げて欲しい!
なんでこんなにUV系が弱いんだろう。。。理論上、もっと強いはずだけど???

波長強度分析講座:
と言う訳で、UV系400nm/420nmとブルー系450nm/470nmの波長強度関係について、LED素子の理論値と実測値にどれだけの差があるか、ザックリと分析してみたいと思います。数字が苦手な方は飛ばしてください。

  1. チャンネルUV/RoyalBlue/Blueは同じ4素子ずつなので、
    相対的には1素子ずつの強度関係と見なせる
    405nm×2+415nm×2 : 440nm×4 : 470nm×4
    410nm(簡略) : 440nm470nm
  2. Radionの採用LED素子の最高光量ランクの参考値は、
    410nm:850mW @500mA (SemiLEDs C3535U) データシートより
    440nm:1300mW @700mA (OSRAM LD CQAR) データシートより
    470nm:535mW(45.7lm) @350mA (Cree XP-E2) データシートより
  3. しかし、Radionは波長毎にドライブ電流を変えているので、
    410nm:2.5W駆動 (@600mA=@500mA×1.2倍) データシートより
    440nm:5W駆動 (@1500mA=@700mA×1.8倍) データシートより
    470nm:3W駆動 (@700mA=@350mA×1.7倍) データシートより
  4. 採用素子にドライブ倍率を反映させると、
    410nm:850mW ×1.2 = 1020mW
    440nm:1300mW ×1.8 = 2340mW
    470nm:535mW ×1.7 ≒ 910mW
  5. よって、各LED素子が最高ランクの場合はこのような波長強度関係になります。
    410nm/440nm/470nm 最高ランクの場合の波長強度関係
    しかし実測スペクトルではここまでUV系は強くありません。
  6. そこで、より実測スペクトルに近づけるために、
    410nmを最低ランクにし、440nmを1ランク下げてみます
    410nm:600mW(最低ランク) ×1.2 = 720mW
    440nm:1210mW(2位ランク) ×1.8 = 2178mW
    410nmを最低ランク、440nmを2位ランクにした場合の波長強度関係
    440nmと470nmはほぼ実測通りになったけど、UVがまだ強い。。。
    もしかしてSemiLEDsの最新C3535Uじゃなくて旧C35L-Uなのかも?
  7. と言う訳で、410nmを旧C35時代の最高ランクにしてみます
    410nm:360mW @350mA (SemiLEDs C35L-U) データシートより
    = 2.5W駆動 (@600mA=@350mA×1.5倍) データシートより
    = 360mW ×1.5 = 540mW
    410nmを旧C35-Uの450mWランクにした場合の波長強度関係
    はい。これなら実測スペクトルとほぼ同じ波長強度です。
    ま、公称では「SemiLEDs」とはあるけど「C3535U」とは書いてないので、
    恐らくC35L-Uに間違いなさそうです。
    C3535Uなら最低でも420mW@350mAはありますからね。

UV系出力に関する結論:
440nm/470nmと同様に、UV系も最新最高のランクを採用して欲しい。特にUV系をSemiLEDsにこだわるなら、最新C3535Uの高ランクを使わないと、旧C35L-UじゃまともなUV域は確保できないので、それができないなら素子数を倍以上に増やすとか、潔くEpiledsに変更するとか、その上で高ドライブで回すならデュアルチップ化するとか、色々と解決策はありますから、EcotechMarineもAIも決して現状に妥協せず徹底的にこだわりを見せて欲しいです。 かつて同じ問題を抱えていたMaxspectやIllumagicも、今では見事に克服しましたからね。Illumagic STYLEなんて、去年台湾のIllumagic本社で測りましたが見事なUV域でしたよ! そのうちご紹介しますね♪

Maxspect Razor M15000k / Illumagic STYLE 現行スペクトル

Maxspect Razor M15000K / Illumagic STYLE

UV要求種への対策:
ただ、決して現状のRadionがダメって訳ではなくて、よほどUVを要するサンゴにはスポットLEDでピンポイントに対応するやりかたもメジャーになってきました。以前イチゴ特集でご紹介したたらふく氏もそのひとり。Radion+VitalWaveスタイルで実績を上げておられます(写真左)。この方法なら、RadionだけじゃなくT5でも効果に期待が持てますよ♪
それに、なんだかんだで補助灯にはE26ソケットのスポットLEDが便利ですしね。

たらふく氏と雫來氏が維持されているストロベリー

また、雫來氏もストロベリーマスターのひとりで、写真右の個体も順調に維持されてます。 ストロベリー本来のシアン蛍光が眩しいですね♪
ちなみに
雫來氏のストロベリー写真は、敢えてバイタルウェーブを消して、フルスペ100%のみで撮られたそうです。それなら蛍光の度合いや発色の参考になりますね♪
イチゴのご相談は、Radionならたらふく氏、フルスペなら
雫來氏までどうぞ(笑)
ここには書かなかった
ノウハウや裏話などためになるお話が聞けるかも?
また、facebookにはブログをされてない影の実力者も多くいらっしゃるので、機会があればご紹介したいと思います。匿名の世界に飽きた方、リアルの世界においでやす~♪笑

話を戻して、Radion G3 Proの公称スペクトルと実測スペクトルの比較です。

EcotechMarine Radion G3 Pro 公称スペクトルと実測スペクトル比較

うん。これは正しいね♪
信用出来るスペクトルをメーカーが当たり前に公表している。。。
うん。良い時代になったぜ!

EcotechMarine Radion G3 Pro 操作性/オプション

実は僕はRadionの操作が苦手です(汗)
そもそも照明の設定如きに、いちいちクラウドにログインさせられるのも腑に落ちないのに、その上操作方法も判りづらく、たまに使う頃には手順を忘れてます(汗)
また、付属のUSBケーブルがさほど長くないので、PCの横で作業しなきゃならない。
しかも僕の場合、RadionがスペクトロメーターのCOMポートと競合するみたいで、まともにスペクトルを測らせて貰えない!←コレが一番煩わしい(笑)
などなど、決して便利には思えないし、むしろ次世代感が空回りしてる気が。。。汗
基本性能は良いと思うけど、これは絶対多くの商機を取り逃してると思うなぁ。。。

まず操作の前に、EcoSmart Liveにログインするためのアカウントが必要です。これは必要事項を送信すればすぐに登録できます。その後、USB経由かWiFi経由でRadionの検出と登録を行い、その後操作が可能になります。僕はUSB経由&マニュアル調光しかしたことがないので、操作方法はLSSの動画やサポートをご利用ください。

EcoSmart Live

* パソコンのブラウザの画面

そして、僕が冒頭で熱望した理想のRadionはこんなイメージ(笑)

Ideal Radion (CG)

これで僕みたいにハイテクが苦手なアクアリストも取り込めるやん♪
だって、スマホやパソコンからの操作も格好良いけど、基本性能としての本体の操作性は絶対に削っちゃダメだと思うの(僕の価値観)
それに、ユニットを1つ増やせば消費電力を落としても光量は確保出来るから、これならHydraのPAR/Watt記録を塗り替えられるよ!
でもディスプレイは側面の方が良いかな?
あ、あとファンの位置は単純に塩害対策です。そもそも水面側に設けてはダメよダメダメ。

EcotechMarine Radion G3 Pro PAR分布

最後に、お役立ちPAR/Wattグラフをどうぞ! (クリックで大画像)

EcotechMarine Radion G3 Pro PAR分布/スペクトル

無断転載禁止 / Unauthorized reproduction prohibited.
Gebrauchen die Bilder ohne Genehmigung verboten.

まず、30cm直下のPARを見てくださいよ。。。1000オーバーですぜ?汗
しかもユニット直下なんて1200オーバーなんだぜ?大汗
いくら160Wオーバーとは言え、こりゃただの電力食らいじゃないぜ!
ま、Radionは1ユニットあたりのLED素子数がダントツに多く密集していて、且つ最大5W駆動のチャンネルもあるので、ユニット直下はとんでもない大光量になるのも無理はありません。問題はその太”っとい光量を如何に均一に配分するか、それがレンズの仕事です。
しかし、Radionのレンズも良くできていて、フラットなPARの分布も素晴らしいですが、84×60cm2に分布するPARの総量が30cmでなんと46000オーバーですよ!
これは今回のレビューでもダントツのPAR量でした。Hydra 52でも40000オーバーフルスペ30インチでも42000オーバーでしたから。

初期のRadionはレンズ非搭載だったのに、思えばかなり劇的な進化を遂げましたね。
暗い暗いと思っていたら、いつの間にか光量でフルスペを追い抜いていたとは。。。汗
そうやってRadionは、レンズもUV系も希望通りに進化してきましたから、あともう一歩足りないスペクトルもまだまだ進化してくるでしょうね。フルスペもついに世代交代か!?
ま、さすがにその頃にはフルスペもモデルチェンジしてるか? じゃないと困る(笑)
そうして、これからも各社が切磋琢磨して、サンゴにとってもアクアリストにとっても、より良いLED製品が磨かれていくことを望みます。そのためにも僕は、今後も辛口レビューを続けていくことでしょう。

Radionの評価もなかなか明暗が分かれましたが、オススメポイントをまとめると、

  • 超高効率LED素子採用&高出力ドライブによる高効率&超大光量!
  • 高性能レンズよる光量差の少ないフラットなPAR分布!

以上、最新Radion G3 Proのレビューでした。
(2015/6/27オススメポイント書き忘れ追記)

次回はラストレビュー、eco-lamps KR93SPです。

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