2012年5月11日
先日から運良くMazarra PやMazarra P+420をお借りする機会に恵まれまして、こんなチャンスはまたとないと、時間をかけて徹底的にしゃぶりついておりました(笑)
Mazarraはスペクトルさえ磨けば機能的にもとても面白い製品ですからね♪
それをもっと満喫しようじゃ無いかぁっ!
と言う趣旨のネタをたっぷりドリップしたので、今回も太っ腹で大公開しちゃいます♪
Mazarraユーザー必見!
Mazarra特集のスケジュール(予定)
- Mazarra特集:見える部分
- Mazarra特集:見えない部分
- Mazarra特集:駆動電流
- Mazarra特集:入れ違い
- Mazarra特集:汎用スター基板
- Mazarra特集:代替え素子
- Mazarra特集:フルスペ♪
こんな感じでお送りします!
まず今回は、「Mazarra特集:見える部分」から。
あ、フルスペユーザーさんは、堅いこと抜きで、温かく見守ってくださいね(汗)
Mazarra P+420 vs P :外観比較
今回の特集は、入手できたMazarraの都合上、2011/10期のP+420(国内正規ルート品)と、2012/1期のP(海外通販USモデル)を元にお送りしていきます。モデルが異なる点、時期が異なる点、純粋な比較にならない点もあると思いますが、逆に双方のメリット・デメリットも見えてくると思います。それらをうまくまとめてお届けしていきます。
まずは、外観の比較から。

P+420と言うのは、元々PとSしか無かったMazarraのラインナップに、国内代理店のオーシャンアースがPをベースに独自のLED素子パターンに変更し、420nmを強化して提供する国内専用モデルです。発売当時はPにはUV系LED素子が400nmしか採用されていなかったため、420nmを強化したP+420を選択されたユーザーも多かったでしょう。当時の情報や進化の経緯は過去記事のMazarraの進化と最新情報(2012/4/4)をご覧ください。
尚、P+420もPがベースですから、LED素子以外は仕様も外観も基本的には同じです。たまたま新旧の進化の過程でフロントカバーの固定ネジが変更されていましたが、それ以外、特に変わりはないようです。
あ、中の基板等の違いについては後日の「Mazarra特集:駆動電流」をお待ちください。
一方、最新Pの方は、BとCチャンネルの内容が同じになり、LED配色がかなり判りやすくなりました。でも、よく考えればチャンネルの無駄だけど(汗)
まあこれは、Pが昔から持つB-C反転疾患による影響も大きいのだろうと思いますが、でもご安心ください。後日の「Mazarra特集:入れ違い」では、この欠陥を矯正する方法もご案内いたします♪
Mazarra P+420 vs P :採用LED素子比較
次に、採用されている各モデルのLED素子を比べてみます。
まずは時期の古いP+420の方から。

この当時のLED素子構成は、目玉のZT社 SemiLEDsトリプルチップ420nm LED素子(写真右上)が特徴的ですが、Cree XML以外の白系LED素子にはBridgelux社のもの(写真左下)が使用されていました。
そして、最新Pの採用LED素子です。

先のP+420と比べると、白系はCreeに変更され、UV系はEpiledsデュアルチップに変更(写真右)になってます。でも実はUV系は過去2回変更されています。
- 初期:400nm (SiBDI社P2シリーズ SemiLEDsチップ採用品)
- 中期:400-410nm/410-420nm (SiBDI社S35シリーズ SemiLEDsチップ採用品)
- 現在:400-410nm/410-420nm (Epiledsデュアルチップ採用品)
詳しくはMazarraの進化と最新情報にある素子リストをご覧ください。
あと、気になるのはRoyalBlueがRebelからRebel ESに昇格してる点です。
チップも大型になり、ES特有の保護ダイオードも目立ち、存在感が違います♪
ま、光量がどれだけ違うのかは次回「Mazarra特集:見えない部分」で。
尚、純正付属品以外では、こんなオプション素子もあります。

左は中期に採用されていたSiBDI社S35シリーズの410-420nmですが、もちろんオプションとしても入手可能です。ただ、今から買うなら光量と容量的にも現行最新ラインナップのEpiledsデュアルチップ品(P素子写真右)をオススメします。でも、品切れなのか?なかなか入手できないらしいので、どうしても待てない方は後日の「Mazarra特集:代替え素子」をご期待ください♪
また、気になるシアンは、Mazarra発売当初から用意されていたこだわりの光量ランク bin 2(495-500nm)のLuxeon Rebel(Philips Lumileds社)を採用した、俗に言う“当たりシアン”ですから、500nm強化には最適でしたね♪
さあ! 果たしてこれより安くて明るいシアンはあるのかっ?
Mazarra付属純正レンズ3種
最後に、忘れてはならない付属レンズについて。

好みに応じて3種のレンズが自由に交換できるのもMazarraの売りの一つ。
ただ、UV系に関しては、光量の減衰や劣化の懸念から、デフォルトではクリア100°が推奨されているようです。そのため、合成スペクトルを見た時に、どうしてもUV系の光量が低めに出てしまう点にご注意ください。以降の測定結果もP+420/Pに関わらず、UV系素子(400nm/420nm)にはすべてクリア90°レンズを装着した値となっていますので、念頭に置いてご覧ください。
また、先ほどのPの付属LED素子の写真(3つ手前の写真)からも判りますが、レンズと素子が干渉して素子を壊さないように、UV系の素子には透明なプラスチックの保護ガイドが素子に設けられています。恐らく、耐久的には理想的なLED素子のシリコン樹脂の弾力が返って仇となり、素子内部のボンディングワイヤーを圧迫して破断させやすいようです。素子交換やレンズ交換の際には、くれぐれも無理な力を加えないよう、注意してください。
つづく
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2012年5月08日
スペクトル測定?
勿論フルスペも測ってるぜぃ♪
試作のKR90DR/FWも抜かりねぇぜぃ?
あぁ~、案の定設計通りだぜぃ♪
もぉ~、こんな凄ぇの一体誰が作ったんだぜぃ?
聞き飽きただろ~ぅ?
でも本家だって毎回コーラだぜぃ?
KR93SPフルスペクトルエディション2ndロットのスペクトル

400nmや420nmは特に力を入れて監修してるので、初期ロットよりもさらに光量が強化されてきました。それに伴って早く青系も強化したいのですが、なかなか良いチップが見つかりません。。。まだ時間が掛かりそうです。
KR90DR試作機のスペクトル

LPS向けDeepReefは水深30M以深をターゲットにしているので、白チャンネルはかなり弱く絞ってあります。一見、スペクトルだけ見ると白が入ってないようにも見えますが、一応1ユニット(12インチ)21素子中3ヶは入ってます。2ユニット(24インチ)で5ヶ。実際の海中スペクトルと比較するとかなり足りませんが、とは言え人間の目には白はどうしても強く見えてしまうので、演色との兼ね合いもあり、これくらいが妥当かなと考えています。
KR90FW試作機のスペクトル

FreshWaterは淡水・水草向けですが、さすがに畑違いな部分もあってか、もう少し再考の余地がありそうです。現在、その道のベテランさんも交えて鋭意テスト中です。結果を見ながら磨いていきます。
ところで、もうひとつ有益な情報をお見せしましょう。
これもかなり気になる部分だと思います。
それは・・・メタハラとフルスペの、放射照度も踏まえたスペクトル比較データです。
KR93SP 18インチ70Wと、コーラルグロー250W、シープロ250W、SCマリンブルーを比較しました。

SCとフルスペの比較は今更言うまでもありませんが、250Wクラスのメタハラの場合でも、灯具によってはかなり良い勝負になります。今回は集光の強いMT250を使用したので、直下の測定(上図)ではかなりの差が開いて見えますが、MT250は中心から10cmずれただけでも照度はすぐに半減してしまいますので、広範囲を均一な照度で照らす条件ならフルスペが有利となるでしょう。
それにしても、メタハラが半分以下の消費電力のLEDに負ける時代が来たんですねぇ♪
それも照度だけじゃなく、スペクトルまでもが!
最後に、フルスペに採用されているLED素子の放射照度も測定しておきました。
こんなデータまで見せちゃうなんて、フルスペ透明度高すぎ!笑
フルスペはスコーンと抜けた黒潮を目指します♪

UV系のLED素子は当分これに変わるものは出てこないと思うので、400nmと420nmはしばらく安泰です。巷の素子の軽く倍は出てますからね♪
あと、シアンは現在SemiLEDsチップを採用してますが、そろそろ順次Epiledsチップに切り替わっていくと思います。今までは波長をとるか光量をとるかの葛藤に悩まされてきましたが、今回は波長・光量とも申し分の無いチップが揃う予定です。
あとは青系ですが。。。RebelをKOできるくらいのチップ、どこか作ってないかなぁ。。。
さて。
ようやく次回あたりから、延び延びになっていた秘蔵ネタが書けそうだぜぃ?
ユーザー必見! お待たせMazarra大特集!?
- A-B-C-D各チャンネル駆動電流設定方法
- B-Cチャンネル反転症状(設計ミス)の矯正方法
- 汎用スター基板流用方法
- 純正よりも明るい社外LED素子の紹介
- Mazarraフルスペクトル実験
等々、知りたかったあの情報や、もっとMazarraをいじり倒す丸秘奥義が遂に降臨!
もちろん、すべてはワイルドに自己責任でお願いしちゃうぜぃ?
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2012年5月05日
GWだったそうなり。。。巷では。
そうか、世間は早くも5月だったなりかぁ?
ワイルドなりぃ?
一応、前回までの各種ランプのスペクトル測定の結果報告をもって不都合な真実シリーズは完結となりましたが、まだまだ色んなデータがあるので、今回はその中からメタハラのUVカットの有無によるスペクトルの違いをご紹介しましょう。
まず、MT250を灯具として測定した各ランプのスペクトルです。実線がUVカット無し、破線がUVカットあり。当然、UVカットありの方がUVカット無しよりも波形は小さくなります。
尚、UVカットはMT250に付属のUVカットガラスを使用しました。

コーラルグローとGrassy glowは球自体にUVカットが処理されてる?せいか、ほとんど変化無し。それ以外はUVカットされていない球?のようで、UV~青にかけて大きな減衰が見られた。特に生体への悪影響が懸念される350nm以下の波長は完璧にカットされているようだ。一方、赤外線はまったく変わらず。。。ま、下手にこれをカットすると逆に灯具の中や球にそのまんま熱がこもっちゃう事になるので、耐久的にスーパークールのダイクロイックミラーみたいな構造にしないとあかんでしょうね。
続いて、スーパークール各種とシエロのコバルトブルー。同じく実線はUVカット無し、破線はUVカットあり。UVカットはSCの付属のガラスを使用。
と思ったけど、この辺のランプはすべて球自体にUVカットが施されてるんちゃう?
あるいはSC付属のガラスはただのガラスか?汗
ま、350nm以下が出てないので、前者だろうと思うけど。。。
でも未確認なので、あくまでも参考までに。
と言う訳で、メタハラのUVカットは350nm以下を対象にズバッとカットするのが主な役目で、ややつられて400nm~500nm前後までの減衰は見られるものの、それ以降は赤外線も含めほとんど変化を与えない特性を持っていることが判りました。
よく、僕もそうだったけど、UVの実験をするために敢えてUVカットガラスを外して使ったりもしてましたが、今は球自体にUVカットが施されているモノも多いようで、厳密にはUV計で測り比べないと意味が無いですね。
あるいは、昔の球はUVカット無しが多かったように記憶してましたが、もしかしたら僕が主に使っていたのがabやHITばかりだったので、そう感じただけかしら?
コーラルグローって昔から球自体にUVカットついてました?
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