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ついに日亜化学UV 365nm LEDを試す

ブログ エイジ 23:05 コメント0件
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つ、、、ついにこの日が来るとは。。。汗

10月某日、彼は過剰なまでの厳戒態勢でやってきました。。。

厳重な梱包?笑

・・・封筒で良いような気もしますが(苦笑)

はい、日亜化学の紫外線LED UV 365nm高出力タイプです!!!

日亜UV 365nm LED パッケージ比較

左が1諭吉、右が1.6諭吉(曝)

鬼ぃぃぃ!!!悪魔ぁぁぁ!!!
高すぎて絶対に買えないから今までずっと避けてきたのに~~~泣

だって、同じ3535でも、高いと言われるCree XT-Eでさえ300円の時代ですぜぇ?汗

高いと言われるCree XT-Eでさえ300円の時代に...

もう完全にLED廃人。。。笑

■日亜化学 - データシートPDF

NCSU033Bはかれこれ2年以上前の製品ですが、今回ある目的のために調達(笑)
かつてこれを4ヶも搭載してると豪語したLEDスポットがありましたなぁ。。。遠い目
だって材料費だけで4諭吉ですぜぃ?曝

NCSU276Aは今年2014/7にリリースされたばかりの新製品♪
3535タイプ(3.5×3.5mm)なので、一瞬Cree XP互換か?と思わせぶりますが、残念ながらハンダパターンは全く合いません。あしからず(汗)

Cree XP型と日亜Rigel型のハンダパターン

でもね、凄いよ!凄いよ!
なんとこの最新NCSU276Aは、500mAで780mWを叩き出すんです!!!
先日試したLedEnginの800mW@700mAを軽く超越してるやんっ! マジか!!!
遂に日亜が本気出しましたぁ~♪

ちなみに今回調達した各素子の光量ランクは以下の通り。

日亜化学 NCSU033B 365nmはP33d21(最低455mW@500mA)でした。

日亜NCSU033Bの光量ランク

日亜化学 NCSU276A 365nmはP36d21(最低765mW@500mA)でした。

日亜NCSU276Aの光量ランク

前回のLedEngin LZ1-00UV00 365nmはL(最低800mW@700mA)です。

LedEngin LZ1-00UV00の光量ランク

で、それぞれ@500mAだったり@700mAだったりして判りにくいので、各データシートの電流・光量特性グラフを見て、

電流・光量特性

これを判りやすく全て@350mA(1W駆動)に換算し直すと、、、

  • LedEngin LZ1-00UV00 365nm - 394mW @ 350mA
    .
  • 日亜化学 NCSU033B 365nm - 323mW @ 350mA
    .比較だ
  • 日亜化学 NCSU276A 365nm - 543mW @ 350mA
    .

おおお!!!
やっぱり日亜最新365nmはLedEnginより1.3倍以上も放射束が大きいぜ!!!

では、順にスペックを検証していきましょう♪

まずはチップ比較だ!

日亜UV 365nm LED チップ比較

え?
あり???

チップが同じやん。。。大丈夫か???

ハッ! いかんいかん!!!
きっとチップ自体の効率が2年前よりもグーンとアップしたに違いないっ!!!

よし、じゃあ光量比較だ!
365nmで過去最高値を誇るLedEngin LZ1-00UV00と比べてみちゃうぞ~!!!

日亜UV 365nm LED ビーム比較

え?
あり???

どう見てもLedEnginの方が最強ですけど???笑

ハッ! いかんいかん!!!
UV 365nmの光は本来人間の目には見えない波長(見えてる光はあくまで周囲の素材が蛍光反応してるだけ)なので、目で見た印象で判断してはダメだ!
(↑ご覧の通り発光色もデタラメ)
しかもLedEnginのレンズはビーム角が70°だから、より光が強く見える傾向がある!
俺としたことが!!!笑

よーし!
かくなる上は波長強度比較だ!
特に今回は各素子のビーム角がすべて大きく異なるので、より厳格に測定するために手持ちの積分球をスペクトロメーター用に改造して測定に挑みます♪

積分球+スペクトロメーター

* 左:スペクトルメーター ASEQ LR1 200-1200nm
* 中:積分球(光束計測用) (内部反射材がUV非対応の可能性あり)

さあ、果たして結果は!?

日亜UV 365nm LED スペクトル比較

おおおおお!!!
日亜のNCSU276AがマジでLedEnginに勝ってる!!!
それに、仕様が古いとは言えNCSU033Bも旧LedEnginより全然強かった!!!
初めて日亜で感動したかも~汗

さらに、ついでなので駆動電流毎の効率も見てみました。
350mA(1W)、500mA(2W)、700mA(3W)、の3パターンの測定です。

まず350mA駆動↓

日亜UV 365nm LED スペクトル比較@350mA

500mA駆動↓

日亜UV 365nm LED スペクトル比較@500mA

700mA駆動↓

日亜UV 365nm LED スペクトル比較@700mA

お?
LedEnginは700mAが基本ドライブなだけあって、高出力時の方が効率が良い?

先ほどの電流・光量特性グラフを@500mAに揃えて比較してみると、

電流・光量特性の比較

確かに、LedEnginは大電流時→高効率、日亜は小電流時→高効率でした。
ここが用途の分かれ道か?

いやいや、、、価格4倍差を許容してまで日亜を選択する理由は、、、ないよね?汗
やっぱり365nm買うならLedEngin LZ1-10UV00が現実的じゃないかしら?
仮に最低ランクが届いたとしても、ランク自体640/800mWの2種類しかないので、最低でも日亜の10000円相当(NCSU033B)は確保できる算段です。それが4300円(スター基板付き)で買えますし。素子単体なら3300円♪

あるいは、どこかコネがあってランク指定買いができるとしても、じゃあ例えば1000mWランクなんて一体いくらするんだろう?汗

補足:
当時僕が買ったLedEngin 365nm LZ1-10UV00は、現在は製造中止(在庫僅少)になり、今は新たにこちらが最新タイプになるようです。
(データ上は、旧365-370nm表記→新360-370nm)

以上、お役に立てば。

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