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串本遠征2013年8月:ハナヤサイ篇

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先月、7/10に串本に来た際のハナヤサイは、まだ地味な褐色個体ばかりでした。

7/10の時点の串本のハナヤサイ

この個体はタイドプールの水深50cmにいたものです。

そして、今回8/23の時点では、かなり真っ赤に色揚がりしてましたよ♪

太陽光をガンガンに浴びて色揚がりした真っ赤なハナヤサイ

上の個体とは別の個体ですが、今回見た多くの個体がこの色になってました。
これは、海藻がよく生い茂る時期、日照時間・光量アップ、等がヒントになるでしょう。

ただ、こうした自然下でさえ、すべてが完璧な100点とは限りません。
水面から見ただけでも、いくつかの褐色個体や白化個体が見受けられました。

水面から見たハナヤサイ

例えば、上の色揚がり個体と同じ場所にいながら、いまいちの個体。
この個体は破損も目立ちますが、それを差し引いても地味です。。。

破損と白化が目立つ褐色のハナヤサイ

また、ほんの少し水深が増すだけで、光量不足と思われる薄いピンク個体も。

光量不足によるピンクのハナヤサイ

あるいは、この場所は海流が弱いため、高水温による白化スイッチも考えられます。
特に、褐色のちょうど良い抜け具合からして、なんとも絶妙な白化フローかも?

このように、自然の海でさえ様々な症例が見られます。
また、自然下の多くのサンゴを見て判るとおり、光による色揚がりは照射面のみであり、光が回り込まない面は褐色のままです。自然下でさえそうなのです。

串本の例では、ハナヤサイがもっとも濃く色揚がりしているのは、干潮時で水深0-50cm程度(満潮時で水深1.5-2M程度)のそこそこ潮通しの良いポイントです。かなり浅いため海中スペクトルも極めて太陽光に近くなりますが、赤はかなり弱く、UV~青~シアン主体の波長構成となっています。
串本の海中スペクトルについては次回ご紹介します。

おまけ:串本のスギノキ畑

串本では、主に茶色とグリーンの2タイプが混じったスギノキ畑が見られます。
でもね、最近グリーンの方がすっかり減ってきているみたい。。。

スギノキ畑

写真は、スギノキ・グリーンが頑張って新芽ゾーンを拡大している様子。。。
と言うことは、元はここに親が茂っていたということです。。。
こんな状態の箇所があちこちに見られます。。。
親はどこへ行ったのか???

悪い子はいねがぁ~?

水深スペクトル篇へつづく

写真提供:だに兄

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