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LEDライト:eco-lamps KR92上陸!

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遂にお目にかかる日が来ましたわよ。

eco-lamps KR92のご入場です!

eco-lamps KR92/KR93

今回ご紹介するeco-lamps KR92は、大阪はブルーハーバーからやってきました。どうやらブルーハーバーがeco-lamps社の取り扱いを始めたみたい。いい具合に落ち着いたと言うか、なるべくしてなったと言うか、とにかくこれで海外のLEDライトのメジャーどころが一通り国内に揃った感じです♪
ブルーハーバーでは既に通販も開始されていて、しかも売上の一割を東日本大震災の義援金に充てるそうですよ。和田アニキの英断にはいつも頭が下がります。

さて。
以下、やや眠い能書きが続きますので、読むのがしんどい人はいざレビューへどうぞ♪

以前、eco-lamps KR92を紹介したのが昨年の5月でしたから、ちょうど一年越しのご対面と言う訳です。いやぁ、ほとんど忘れてました(汗)
当時、LEDのシステムライトはまだ世界的にも選択肢が少なくて、僕が探し始めた頃にはmax-sの初期型やこのKR92くらいしか見つけられませんでした。それより以前にも先駆けとも言える製品もあったらしいのですが、その時点では既に製造が終了していたり。。。

max-sは、今でこそCree版を出したりレンズキットも出しましたが、当時は全てノーブランドのLED素子で構成され、しかも効率の落ちる3Wで駆動していたため、消費電力の割にはいまいち明るくありませんでした。しかもレンズも無いので、ますます水槽に暗く、鑑賞に眩しい仕様でした。

しかし、KR92の当時のキャッチには心がトキメキました。メタハラ250Wを凌駕!みたいなコピーだったと思います。その秘密はなんと言っても集光レンズでしょう! そして素子数からも伺える恐らく1W駆動により、素子に無理をかけず発光効率の一番良いところを取り出します。ゆえに、例え素子数が多くなっても、例え素子がノーブランドでも、消費電力に対する光量が非常に大きく、更にレンズで集光されることで、確かにメタハラを完全に凌駕した照度を叩き出すのです!

例えばKR92の12インチ(30cm)タイプの場合、サークル部もサイドライン部も7ヶずつのLEDで構成されていて、全部で7×6ブロック=42ヶのLEDが乗っています。言ってみれば、同じ7素子のLeDio 7が6ヶ分のようなもので、そこへコントロールパネルを足した程度のリーズナブルなプライスを実現しています。今回の12″タイプの場合でも、ブルーハーバー価格でなんと63,000円です。これはノーブランド素子でなければ実現できない破格値でしょう。これがもしCree版だったらエライ価格になってしまいます。例えば同じ42Wでも3W×14ヶであれば素子代も14ヶ分のアップで済みますが、KR92は1W×42ヶと言う道を選びましたから、これをCree版にしちゃうと素子代が一気に42ヶ分もアップすることになります(怖)

と言う訳で、これはなかなかCree版の期待できない?、コストパフォーマンス機なのではなかろうか?と言う印象を受けます。まあ、Cree版が出たら出たで、それはそれで究極のライトになるでしょうけど♪

これまでにご紹介したLEDシステムライトも併せて、それぞれのポジションを表すなら、

メーカー 製品 レンズ 特徴
Maxspect max-s なし 波長カスタマイズ性
(レンズキットにて照度2倍以上)
Vertex Illumina SRシリーズ なし PC制御
波長優位(Philips Lumileds版)
eco-lamps KRシリーズ あり 最高照度
コストパフォーマンス

こんな感じでしょうか。
但し、KRシリーズは単純な白LED+青LED構成のため、どうしてもシアン不足が発生します。シアンを重要視される場合は、何かしら別途シアン対策が必要になるでしょう。それさえクリアすれば、あるいは気にしない人にとっては、この最強照度とコストパフォーマンスは見逃せません♪

いざ、eco-lamps KR92 レビュー♪

さあ、能書きはこれくらいにして、そろそろレビューといきましょう。
まずは、KR92 12″の外観です。

eco-lamps KR92外観

全ての操作はライト本体にあるコントロールパネルで行います。
写真の他に、吊り下げワイヤー部材や水槽上置き用アーム部材なども揃ってます。

コントロールパネルを操作して、とりあえずマニュアルで点灯モードを切り替えてみます。

KR92 点灯モード

点灯モードは上記3モードが用意されていて、もちろん手動でも切り替えられますが、オートにしておけば、設定した時間ごとに上記のモードが自動的に切り替わっていきます。設定内容は、1.開始時間、2.朝のブルー点灯時間、3.ディライト(White+Blue+Moon)点灯時間、4.夕刻のブルー点灯時間、5.ムーンライト点灯時間、の5通りの条件を登録するようになっています。例えばこの設定を、6時、2時間、10時間、2時間、10時間、としておけば、朝6時が開始時間となり、8時までブルー、18時まで全点灯、20時までブルー、翌朝6時までムーン、となります。しかも全点灯のディライト時は、その点灯設定時間内の範囲に合わせて勝手に弱→強→弱と小刻みに変化を付けてくれるようです。これは嬉しい♪

ところで、上の画像を見て気づかれたと思いますが、なぜかブルー点灯時に左側しか点いてませんよね? 実はこれ、仕様のようです。具体的には以下のような挙動になります。

全モード共用 Blue LED

要するに、右サークル部の中心のブルーLEDはディライト(全点灯)時しか点きません。ブルー時、ムーン時は、左サークル部のブルーLEDのみが受け持つようです。よく見ると確かに左サークル部のブルーLEDだけ黒いパッケージのものが使われていて、中にチップが7ヶ入っているのが判ります。でも理由は判りません(汗)
まあ、とりあえず、この挙動は仕様であって故障では無いので、ご安心ください。

以下、KR92 12″のLED配列です。
LeDio 7が6ヶ分、という感じです(笑)

eco-lamps KR92/KR93 12inch LED配列

尚、肝心の配光や照度などのスペックは、もったいぶって次回お送りします♪(笑)

ところで、あまり大したことではないけど、予め念のためひとつ注意事項を。

コンセントプラグの極性に注意

コンセントプラグがアチラ仕様なので、極性ありのタイプAになってます。よって、壁のコンセントや延長タップなら左側(N側)の穴が縦長になっているので問題ありませんが、その他の機器経由で電源をとる場合、穴が左右とも短い無極性コンセントだとプラグが入らないので、穴の形状には注意してください。

その他気づいた点としては、

  • 外観からは確認できないが、動作音から判断して、どうやら空冷ファンを内蔵しているらしい♪
  • 筐体の組み立てネジ部すべてにシリコンが充填してあるため分解不能。
  • 本体と電源を繋ぐケーブルがかなり硬い。

まあ、普通に使う分には支障ないです。バラしたい人、神経質な人にはアレだけど。それに、シリコンさえ突破すれば分解もできるはずです。保証がパーになりますが。。。

さて、実はもう一台、KR93も届いております!
次回、気になるKR92のスペックと合わせて、KR93との比較検証をおこないます♪

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Grassy LeDio 27 ReefPurpleを試す

この記事を含むタグの全記事リスト: LeDio 27 LEDスポット volxjapan

あぁ。。。
すっかり忘れてた存在が。。。
それは。。。

volxjapan Grassy LeDio 27 ReefDeep!

これ、確か3月には発売開始されたはずですが、しかもその頃僕も検証のため現物をお借りしていたのですが、その後レビューを書くのをすっかり忘れてました(汗)
で、そうこうしてるうちに、今度は来月(5/20)発売予定のLeDio 27 ReefPurpleも先日手元に届いてしまいました(汗)

と言う訳で、今回はこのスペシャルな2製品をまとめてご紹介してみます♪

まずは、外観。

Grassy LeDio 27 ReefDeep/ReefPurple

リーフディープはただのブルーランプではなく、波長の異なるブルーLEDを2種混在(RoyalBlue + Blue)させた贅沢なブルーランプです。

リーフパープルはLeDio 27の4色目のラインナップとなりますが、注目すべきは、リーフホワイトにも採用されたウォームホワイトLEDを、今回は贅沢に3素子も搭載した点です。波長のこと、光合成のことを、本当にとことん考えられた製品だと思います。

続いて、配色の詳細です。

Grassy LeDio 27 ReefDeep/ReefPurple スペック

リーフディープは、ロイヤルブルー450nmと一般のブルー470nmをブレンドすることで、青の波長帯域を広くカバーしています。これにより、かなりの種のサンゴの蛍光色が励起されることでしょう。さしづめ、蛍光・マスターと言ったところでしょうか。光合成色素的にはカロテノイド・マスターとも言えそうです(笑)

一方リーフパープルは、リーフディープの青味をベースに赤LEDをブレンドすることで、クロロフィルの吸収スペクトルをカバーするための土台となり、さらに、赤LED自体は赤の帯域の短波長側(620nm~630nm)しかカバーできず、クロロフィルの長波長側(650nm~700nm)の要求を満たせないため、これをウォームホワイトにより赤を700nm近くまでカバーすることで、真のクロロフィル・マスターを実現しました。
まあ、実効性能以上にも、見た目にもムード満点のパープルです(笑)

最後にスペック比較です。

30cmデータ ReefDeep ReefPurple
照度 38,960lx 32,000lx
UV 0μW/cm2 62μW/cm2

相変わらず脅威の照度は健在です。。。
トマトも茄子もこれ一本で大豊作?(笑)

では、発売をお楽しみに~♪

え?
恒例の読者プレゼント?

実はリーフパープルはちょっとある実験に使いたいので、その後に改めて案内します。
よって今回は一足先に、リーフディープを1名様にプレゼントしちゃいますっ♪
わぁ~っ! ドンドンパフパフっ!
但し、モニタープレゼントとします。あとで感想をよろしくです。

ご希望の方は、

  1. 公開しても良い名前(ハンドルネーム、ニックネームなど)
  2. お届け先情報(氏名、住所、電話番号、在宅状況)
  3. 設置予定の水槽の全体写真
  4. 設置予定の水槽の現在の照明の内容
  5. 水槽照明に関する失敗談、悩み、要望などあれば

以上の内容を、info@1023world.net までメールでお送りください。
例によってメールの件名は、【LeDio 27 RD欲しい!】としてください (要括弧【】)
応募締め切りは次の日曜日(4/24)いっぱいまで必着。
当選発表は抽選後にブログにてお知らせいたします。
尚、過去に当サイトで当選歴のある方は応募できませんのでご了承ください。

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拡散90°レンズを試す

この記事を含むタグの全記事リスト: LED

LED用レンズと言えば、いまや拡散プリズム型が定番となりましたが、先日、僕がいつも使っている60°以外に、90°(公称88°)というのを見つけたので取り寄せてみました。

レンズ前面の凹凸は60°よりも遥かに細かく、側面にもフロスト加工が施されていて、これはかなり広角に光が拡散しそうです。
とりあえずこの特徴から、拡散メッシュレンズと呼んでみます。

以下、お馴染み太陽光ブレンドをモデルに、60°との比較をおこないました。

拡散60°と90°の比較

うーん。。。
確かに拡散度は高いようですが、如何せん、暗くなりすぎな感が否めません。。。
単純計算で、60°→90°の照度換算値より、約1,000lxほどロスしているようです。
前面の細かなメッシュが原因なのか、はたまた側面のフロストのせいなのか。。。
ただ、60°と比べると、よりブレンド力が高く、色ムラは皆無ですね。

トータル的に見ると、、、ボツかな(汗)
もう少し、ロスの少ない90°を探してみます。。。

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