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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

LEDと光合成とpHの推移

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何故か今手元にpHモニタがある(笑)ので、数日前から水槽のpHの変動をモニタリングしていました。

小型水槽のpHの変化

監視日によってポイントの色を変えてます。
一時間毎に目視で監視していたため、どうしても一部が歯抜けです(汗)
でも、およその変動グラフが得られました。
尚、pHモニタの校正や安定度から若干の誤差もあると思いますので参考程度に。

僕が現役の頃、水量は約150Lで、pHの変動幅はおよそ8.2~8.4、KHは8程度、ORPは450mV前後でした。しかし、現在の5L水槽は、KHが8~9あるにも関わらず、pHの変動幅が7.8~8.6もあります!?

こりは一体。。。

もしかして、5Lと言う水量はあまりに少なすぎるのかしら?
コップとバケツにそれぞれお湯を張り、どちらが早く冷めちゃう?みたいな違いでしょうか?

以前からもpHの低さは薄々感じてました。
なので、照明の消える夜間はタイマーで強力なエアレーションを実施していました。
しかし、それさえもあざ笑うかのようなこのpHの挙動。。。
これは、小型水槽の宿命として、付き合っていくしかないのだろうか。。。
あるいは、不本意だけどもう少しだけKHを高めにしちゃうか?

でも、面白いことも判りました。
それは、朝の9時以降のグラフに現れています。
まず、朝の6時からLeDio 9群が点灯しますので、それに伴ってpHは緩やかに上昇を始めます。次に9時になると、加えてメインのデモ機と今回作成したオリジナルブレンドが点灯しますが、それを境に突然グラフが急勾配に上昇していきます。

ほほぉ!

これはサンゴは勿論、砂面やライブロックの藻類・海草、そして植物プランクトンなど、それらがLEDの光にもレスポンス良く反応していると言うことだ。LEDの光は確実に光合成に利用されているぞっ♪、とね。

と言うことは、非現実的ではあるけど、いくつかの水槽にそれぞれ波長の異なるLEDを与え、それぞれのpHの変動を監視すれば、どのLEDでどれだけ活発に光合成が行われているのかが判るかな?
ま、あくまでも方法論のひとつとして。

それにしても、5Lと言う水量は、つくづく不自由だな。。。
なぜ僕はこんな自虐行為を・・・(曝)

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BioPellets実験3:開始4週間の推移

この記事を含むタグの全記事リスト: BioPellets実験

バイオペレット実験パート3も、開始から4週間目を迎えました。
以下、各実験槽の一週間毎の硝酸塩濃度の変化です。

バイオペレット実験3の4週間の硝酸塩推移

うーん。。。
これはもう、どう考えても可笑しい。。。
ここまで頑なに挙動を曲げないなら、そろそろ答えを出すしかない。

バイオペレットは、メディアを流動させすぎると脱窒能が現れない、あるいは硝酸塩濃度を上昇させる可能性がある、と。例えば、バイオペレットを濾材とした硝化菌の増殖とか。まあ、あくまで可能性に過ぎないが。

改めて上記実験内容をまとめてみよう。

  1. A、B、C槽すべてに於いて、砂とエアレーションによる基本的な脱窒を備えているため、全槽で同等の硝酸塩の減少が緩やかに発生しているはずである
    (A↓)(B↓)(C↓)
  2. C槽には更に砂の上にバイオペレットを撒いてあり、硝酸塩濃度がA槽よりも常に低く推移していることからも、このばら撒いたバイオペレットも脱窒に大きく寄与していると思われる
    (A↓)(B↓)(C↓↓
  3. B槽には更にバイオペレットを収容した流動フィルターを投入してあるが、硝酸塩濃度がA槽よりも常に高く推移していることからも、この流動フィルターが何らかの反応によりB槽内の硝酸塩濃度を上昇させていると思われる
    (A↓)(B↓↑)(C↓↓)

よって、B > A > C と言う硝酸塩濃度の関係が現れていると思われる。

とりあえず、B槽の流動フィルターの流量を極限まで下げてみた。
これで来週どうなるか見てみたいと思う。

さて。
現在、バイオペレットは以下のブロガー、メーカーが実験を行っている。

TAKA氏、johnny氏からは、まだ良い報告は聞かれない。やはり僕の実験と同じように、リンは下がるが、硝酸は下がって来ないようだ。
しかしLSSのブログによれば、現在までにそれなりの硝酸塩の減少が得られているらしい。また、LSSでは途中でメディア量を減らし、流動フィルター内でのバイオペレットの撹拌を改善した、とある。例えメディア量を減らしても、メディアの撹拌を優先した、と言うことだろう。それが功を奏したのだろうか。。。

僕が簡易的に作成した流動フィルターは、構造上、フィルター自体の流量と内部のメディアの撹拌は独立して設定することはできない。ここに何かヒントがあるのかも?

適切な撹拌適切な流量、もしそれらがバイオペレット運用に於いて必須であるなら、現時点ではそのベストポイントを見つけるのは至難の業であるような印象を受ける。流量は良いとして、特に撹拌については、その度合いを表す単位がないし、バイオペレットのメーカーがメディアの流動具合を動画で公開でもしない限り、ユーザーは非常に掴みようのない設定に迫られることになるだろう。

少なくとも既成の流動フィルターを持たない僕の実験では、これ以上の追求は意味を成さない気がしてきた(汗)
あとは流動フィルター運用者の実験データに任せ、僕は頃合いを見てフェードアウトしようかな、と思い始めているところです(汗)

とりあえず今回の実験から僕が言えることは、バイオペレットをサンプに放り込んだだけでも効果はあるよ、ということ。下手にグルグルするよりは、その方が安全だろう。
しかしそれ以上を望むなら、他の実験データを待て、と。
これでリーチかな(苦笑)
だって、この実験だけで試薬が3箱目なんだもの(曝)

あ。そう言えば、先日エロスの硝酸塩試薬に乗り換えましたが、比色が捉えやすいね♪
これは、試験管がガラスだから屈折率のお陰なのか、はたまた試薬の精度のお陰なのか、レッドシーより微妙な違いが比較しやすい気がしますね。

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