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Grassy LeDio RS073 ReefUV

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm 420nm LeDio RS073 LEDスポット volxjapan

こ・こりは・・・!?

Luxeon RebelとSemiLEDs C35Uが共存する専用基板

この画像を見てすぐに驚嘆できた方は、そーとー病気です♪
運良く病気じゃなかった方には、これから解説していきます。

先日、ボルクスジャパンから、あるサンプルをお借りしました。
LeDio 9以来の待望のUV入りスポットLeDio RS073 ReefUV ですってば!

Grassy LeDio RS073 ReefUV サンプル

しかも400nm+420nmも入った文句なしのフルスペクトルLEDスポットです。
スペクトル的にはSolare Reefのスポット版?みたいな~♪
5/15発売だそうです。

色味はRS122 ReefWhiteに近いかな。

Grassy LeDio RS073 ReefUV ビームと発光色

スペクトル測定結果。

Grassy LeDio RS073 ReefUV スペクトル

このサンプルはUV周りのスペクトル評価向けに400nm/420nm共にSemiLEDs C35の最高ランクを使った試作機らしいので、製品版はもう少しUV系の出力は抑えられるとのことでした。とは言え相対比で50%以上は確保されるでしょう。

ちなみに僕が一番強く訴えたいのはココです!

Grassy LeDio RS073 ReefUV 専用基板

Luxeon Rebel と SemiLEDs C35U が共存した魅惑の専用基板だぁ~♪

これこれ! これですよ!!!
アクア専用開発品はこーでねーとっ♪

LEDの設計に関わった方ならお判りの通り、目的のスペクトルを実現するには、必ずしも同一ブランドで全ての波長のLEDが揃うとは限りません。あるいは実現すべき波長や出力の確保のため、敢えてブランドを変える必要に迫られる場合もあります。
今回のRS073 ReefUVは、まさにその状況にあった製品で、溶接パターンの異なる異型LEDパッケージの混在した専用基板の、恐らく業界初の採用製品になるでしょう。単純にCree XP×7ヶ用、Rebel×7ヶ用などの汎用素材を使っただけの中華ランプとはワケが違います。わざわざRS073シリーズの新モデルのためにピンポイントに限定専用基板を作っちゃったと言う事実。そのコストを割いてまでスペクトルの実現にこだわったボルクスジャパンに、皆さん大きな拍手をお願いします。パチパチ~♪

いずれどこかがやるだろうと思ってたけど、やっぱ一番乗りはボルクスだったかぁ。。。

ボルクスが業界初のUV入りLEDスポットをリリースして、早3年が経ちました。
当時のLEDスポットの主流と言えば、単純に青か白かミックスのみ。
そこにUV 400nm入りのスポットを投入し、蛍光タンパクの色揚げに大きく貢献したのは言うまでもありませんでした。。。
その後、青は青でもブルー470nmとロイヤルブルー450nmのブレンドによるワイドブルーバンドの実現や、シアン500nm採用による白色LEDの特性改善、そして400nmと450nmの中間を補完する420nmの採用。。。
そのお陰で、この3年間でアクアLEDは本当に大きく進化してきたと思います。

そして、その進化を集約したかのような、今回のLeDio RS073 ReefUV
400nm、420nm、450nm、470nm、500nm、CW、WWをブレンドした最高のフルスペクトルLEDスポットが、今ここに完成しました。まさにボルクスジャパンの集大成と言っても過言では無いでしょう♪

もう補助とは呼ばせない、本当に主役をこなしちゃうスポットが誕生しました!
その名も、volxjapan Grassy LeDio RS073 ReefUV…
5/15よりリリース開始です。

うん、よく書けた。
まさにボルクスの広報担当の如くよく書けた。
お給料貰わないと♪

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一方、汎用400+420nmデュアルチップLED

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm 420nm LED スペクトル

そうね、どうせ僕のことだから、ただでは転ばないんだぜぇ~って?
するどいなぁ。。。

はい、実はこんなモノも作ってみました。

1.023worldオリジナルLED素子

1.023worldオリジナルLED素子第2弾!
自作派には馴染みの深い汎用パッケージでの400+420nmデュアルチップです♪

単純に3W×2チップ構成にしたので、700mA×2=1400mAまでいけます♪
もちろん焦げないシリコン樹脂レンズ仕様ですよ~♪
チップには今が旬のEpileds EP-U4545Kの大光量ランクをチェイス♪

1.023worldオリジナルLED素子 デュアルチップ汎用パッケージ

え?
まだあるだろって?
かなわんなぁ~。。。

はい、通常のシングルチップ版も各種作ってみました♪

1.023worldオリジナルLED素子 汎用パッケージ 420nm

作ったのは、400nm、420nm、450nm、470nm、500nmの5種類。
いずれも大光量のEpiledsチップはもちろんのこと、シリコン樹脂レンズは当然のごとく。。。

なんと!?
よく見てください。。。
そう、チップ台座にリフレクタータイプを採用♪
少しでも反射効率を高めて光が前へ前へ出るように工夫しました♪
そのお陰でフルスペ用LED素子にも迫る高出力を実現!!!

1.023worldオリジナルLED素子 スペクトル

* Y軸は一応光強度ですが、分光器のカウントなので単位はありません

しかし、一つ問題が。。。

それは、物理的なクオリティ。。。

なんかね、最初はそんなこと無かったんだけど、一番最後のサンプルが酷かった。。。
今までも低い確率でそれはあったんですが、今回はその確率が特に増えてました。
それは、
シリコン樹脂レンズの中に、ワイヤーの破片やらゴミやら気泡が。。。

LEDの物理的なクオリティ

*一番酷かったものです

ぶっ・・・ダメだこりゃ。。。
クリーンルームとか以前の問題です(曝)
名誉のため社名は伏せますが、中国ではそこそこ有名なLEDメーカーです(汗)
企業が抱える慢性的な問題か、はたまた前回のダメ出しに切れた一工員の仕業か。。。
いずれにしても失格です。

ま、実際の使用に問題が無ければ気にしない人もいるかも知れませんが、僕がダメ。
こんなもん、逆立ちしても売れません。
ヤフオクなんかで流通してるチープなLED素子みたいに、プラスチックカップにジェルを封入しただけのレンズ仕様ならこんなことにはならないだろうけど、アレはUV系だと焦げますからね。絶対に使えません。だからどうしてもシリコン樹脂レンズ仕様にこだわるのです。。。

てな訳で、まだまだ道のりは遠いなぁ。。。1023オリジナル素子販売は。。。

え?
フルスペ用の素子を売れば良いやん、て?
はい、僕もその方が早いと思います(曝)
でもね、それはなるべく避けたいの。色々な問題があるから。。。
それに、そんな贅沢なLED素子が使えるのは、KRユーザーだけの特権ですから。
それを小売りするようなことは、なるべくならしたくないのです。。。

もう少しジタバタしてみます。。。
気長に。。。

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Razor改、LED換装テスト

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm 420nm Maxspect Razor

忘れた頃に、ようやくRazorを触る暇が。。。笑

とりあえず手持ちのRazor 120W 10000Kの片方のユニットのみ、純正のViolet 410-420nm LEDを、例の400+420nmデュアルチップLEDに換装してみました。

写真のユニット2を改造して、ユニット1と比較しようと思います。

Razor 120W 10000K

LED基板を外して、放熱シートを剥がします。多分、A型じゃないと破れます(笑)

放熱シート

LED基板を慎重に加熱して、純正のViolet 410-420nm LEDのみを剥離します。
写真右側のLEDが剥離したモノ、パターン横のLEDが換装するLEDです。
(剥離したLEDの角が欠けてるのは買った時からの損傷です、念のため)

LED脱着

無事、新しいLEDが乗りました♪

LED換装後

実際に光らせてみると、、、

LED換装後の点灯状態

デュアルチップの暗く写ってる方が400nmチップ、明るい方が420nmチップです。
くどいようだけど、400nmは光が見えにくいから暗く写ってるだけです。

いざ、スペクトル比較!
ユニット1は純正のまま、ユニット2がLEDを換装したものです。

ユニットのスペクトル比較

ほとんど変わってないんだぜぇ~?曝
これならやる意味なかったぜぇ~?汗

原因は、そもそも全体のLED構成に対して、UV系LEDが少なすぎるためです。
Razor 10000Kは、1ユニット13素子のうち白系が6素子、青系が5素子、UV系が2素子なので、全体的に青ばかりが突出したスペクトルになっています。通常ならここで青系を減らしてUV系を増量、、、といきたいところですが、RazorのUV系素子は形状が特殊で、基板もそれに合わせたパターン形状になっているため、2ヶ以上のUV系素子を取り付けることはできません。じゃあ、青系を外して、替わりにCree XP互換のSemiLEDs C35 UV素子あたりを、、、と思っても、Razorは1素子あたり1300mAも流す仕様なので、C35の最大定格700mAじゃ半分足りません。。。お手上げです。。。
と言う事は、Razorのフルスペクトルは、きっとUV系素子がたくさん乗るように基板を変更してくるでしょうね。

以上、せっかく作ったRazor用400-420nmデュアルチップLEDサンプルでしたが、ここまで投資効率が悪いと採用は断念せざるを得ませんね。。。うーん。。。残念。。。Razorユーザーの皆さん、お役に立てずすみません。

ところで、せっかくRazorから純正のViolet 410-420nmを取り外したので、今回のサンプルLEDと素子単体でのスペクトル&光強度比較をしてみました。
ちなみに専用のスター基板がないので、日亜の6550系を流用しました。

LED比較

これらをそれぞれ700mA(3W)で駆動してスペクトルを比較しました。
(デュアルチップなので700mA時にちょうど各チップあたり1W駆動となります)

LEDのスペクトル比較

純正LEDの方は同じ波長のデュアルチップなので、1チップあたりの出力はちょうど半分の高さになります。
一方サンプルLEDの方は、420nmのチップはかなり高出力のランクを使って貰いましたが、400nmは普通ランク程度でした。あるいは400nmと420nmの分流が、やや420nm寄りなのかも?
まあ、放射照度自体は純正もサンプルも大差ありませんでした(積分値から)

と言う訳で、Razor UV盛り計画は徒労に終わっちゃったぜぇ~♪汗
面目ないぜぇ。。。

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