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max-sレンズキットを試す

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト max-s Maxspect

max-sの新レンズ仕様に関する記事を投稿したのが、かれこれ3ヶ月前でした。
あの時じらしたモザイク画像がコレです↓

max-s レンズシミュレーション

ま、すぐあとにreefbuildersで公開されてしまいましたけどね(笑)

そして、予定から随分遅れましたが、先日ようやく現物を拝見しました。
Maxspect max-s G2 160W スタンダード用レンズキットです。

max-s G2 160Wスタンダード用レンズキット

おおお!
事前に見たグラフィックと同じ、リフレクタとレンズが一体型になった期待のレンズキット!

max-sレンズキットのアップ

このレンズがG3には標準装備になるのかぁ。。。これは物欲がそそられるなぁ♪
また、G2等の旧モデルユーザー向けにオプション設定されたのも嬉しい配慮ですね!
決して既存ユーザーを見捨てることなく、使うほどに最上級のおもてなし♪
メーカーとはこうあるべきです。

そして実際にレンズをバラしてみると、そのクオリティの高さが伺えます。

レンズの構造

ガイドとリフレクタがネジ構造になっており、レンズを挟み込んで固定する仕組みです。
これなら好みに応じてリフレクタのみにもできますよね♪

早速、装着の前後でビームと照度を確認してみました。

max-s レンズキットによるビーム効果

おほっ!
素晴らしい!!!
これは本当に買いだわ♪

しかも、さらに豊富なレンズオプションが用意されているようです。

オプションレンズの各ビーム比較

A: 30W クリア60°
B: 30W フライアイ(拡散)90°
C: 15W クリア30°
D: 15W スプライト(拡散)垂直30°/水平90°
E: 3W クリア60°
F: 3W フライアイ90°
G: 3W ガラス(リフレクタ効果のみ)

max-sでは拡散レンズのことをフライアイ(蝿の目)と称しているようです。
また公称ではフライアイは60~70°となっていますが、見た目は90°に近いです。
感心したのは、リフレクタ単体で90°が実現されていて、フライアイレンズを足しても90°が保持されているところです。これならレンズの有無で配光が変わることはないし、コントラスト問題も全く問題にならないでしょう。

そしてこのレンズキットとオプションレンズを見て、大体の狙いが見えてきました。
恐らくリフレクタ+フライアイ90°がレンズキットの標準セットです。これで光量2倍!
で、更にオプションのクリア60°を買ってフライアイと交換すれば光量4倍が実現♪
そういうことではないでしょうか?

ちなみに案の定クリアレンズは色が分離するので面白くありませんね。。。
僕的にはやっぱり拡散のフライアイが一押しです♪

ところでDのスプライトレンズって、光量アップ+配光調整を同時に得るためのモノかな?
これって需要あるんだろうか。。。汗

このレンズキット、国内では先週末から正式にリリースされ、既に注文が入ってきているそうです。ま、既存ユーザーならのどから手が出るアイテムですからね。
気になるお値段は・・・取扱店にてご確認ください。聞き忘れました(汗)

さて、max-sが遂にレンズ搭載型へと進化したことで、大きなメリットが生まれました。

  • 集光構造採用により、より水槽から離すことができ、湿気や塩害が回避されます。それでいて、水槽の外に光が漏れず、水槽だけを効率よく照らします
  • 集光構造採用により、本当の意味での省エネ化が可能になります。これまでのように無駄に出力を稼ぐ必要がなくなったからです。
  • そしてなんと言っても、集光構造採用により、max-sは次のステップへ進むことが出来ます。そう、波長問題の理解と解決への模索です。

ま、この調子ならMaxspectは今後も目覚しい進化のレールを辿ることでしょう。
そのためにもオーシャンアースには益々頑張って欲しいと思います。
まずはレンズの実現、おめでとうございます。ご苦労様でした!
これからも次代を担う製品開発に期待しています。

その他のメーカーさんも早く追従できることを祈ってます。
豊富な設定メニューの充実など機能面も大切ですが、まずは照明の基本である「光」を極めることに注力してください。
狼の皮を被った羊と言われないように。。。

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太陽光LED:研究成果

この記事を含むタグの全記事リスト: 太陽光LED 自作関連

9月からシコシコ進めてきた白LEDの研究成果を報告しておきます。

まず、一般照明のスペック。

一般照明のスペック

スーパークール等のメタハラはさすが洗練されたスペクトルです。まさに太陽に変わるものですね。また蛍光灯も、陸生植物向けクロロフィル相手ならばある程度はカバーできますが、海洋生物向けには厳しいかも知れません。

次に、昨年から普及し始めた一般LED電球のスペック。俗に言う青チップ+YAG蛍光体による白色LEDを採用したものです。

一般LEDランプのスペック

今更、多くは語りません(汗)

次は、青チップ+YAG蛍光体による一般的な白色LEDではなく、比較的良好なスペクトルが期待できる青チップ+緑・赤蛍光体による白色LEDのスペック。但し、比較のため(A)のみ青チップ+YAG蛍光体による白色LED。

優秀な白色LED(Blue+RG蛍光体)のスペック

A: Seoul Semiconductor PureWhite
B: Seoul Semiconductor NaturalWhite
C: Seoul Semiconductor WarmWhite
D: Sharp 6500K
E: Sharp 5000K
F: Nichia 5100K
ちょい太っ腹かな?(笑)
この青チップ+緑・赤蛍光体では、青チップ+YAG蛍光体に比べ、シアンの欠落が浅く、赤も多く含まれていることが読み取れます。アクアメーカーさんはまずはここから始めてみたら如何ですか?

そして、本命の白色LEDのスペック。但し(G)はオリジナルブレンド4号機。

本命の白色LEDのスペック

G: オリジナルブレンド(レシピ社外秘)
H: 社外秘
I: 社外秘
J: 社外秘
すみませんね。すべて社外秘です(汗)

(G)は現在せっせと受付中のオリジナルブレンド4号機です。改造依頼を希望の方はお手元のLeDio 7をお送りください。詳しくはメールにて → info@1023world.net
但し、ここ最近の投稿にも一通り目を通しておいてくださいね。

そして(H)は現在水槽で使用している秘密兵器です。これは海外製のLEDで、色温度は高めですが、スペクトルに欠落が無いため、淡水~海水まで非常に有用な製品です。

(I)は現在考えうる白色LEDの中では(J)に次いで可能性の高い素子です。しかし、素子の供給が非常に困難と思われます。

そして本命中の本命。先日打ち合わせをしてきたのも(J)のベンダです。このスペックは現在のところ世界的に見てもっとも完璧な太陽光が再現できている製品です。なんと!この素子単体で近紫外線から赤までを完璧にフラットに出力します。判る人には判るでしょう(シィ~笑)
実はこの素子は昨年から狙っていたのですが、いざ9月に現物を入手したところ、完全に一目惚れでした♪
これを知ってしまったら、海洋性光合成向けLED照明のメインエンジンとしては、もはやこれ以外には考えられません。絶対にコレをモノにしたいと思います。担当主任!トップへの交渉頑張って!

うおおお! ワクワクしてきた~♪
WAKU WAKUさせて/中山美穂/1986年

今、この素子を使ったデモ機も製作中なので、完成の暁にはまたご報告いたします。

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太陽光LED:交渉

この記事を含むタグの全記事リスト: 出張 太陽光LED 自作関連

ただいま帰還しました。
記念日と言うことで記録を残します。

昨年から常に頭の片隅にありました。
いつか叶えたいと夢見てきました。
そして9月から行動を開始。
途中断念するも、行き着く答えは変わらず。
諦める訳にはいかず、粘るしかない。。。
そして、ここにきて急展開!?
遂に夢が現実味を帯びた瞬間!
早く! 夢なら覚める前に!

本日、2010年11月15日。
往復500km。
内容の濃い商談が実現。

これは・・・?
ま・まさか・・・!?

真の太陽を仰がんとする困憊した戦士たちよ。
今、すべてを癒す波動が光臨しようぞっ!

おほほほほっ!!!
乞うご期待♪

さて。
それはそうと、オリジナルブレンドを順に仕上げていきますね。
max-sのレポものちほど。
しばしお待ちを。

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