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汎用パッケージLEDで実現するワイドブルーバンド

マリンアクアリウム エイジ 01:38
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前回と今回のネタは、ヤフオクLEDユーザーにもスペクトル追求を満喫してもらうための、汎用パッケージ講座になっています。ハンダゴテをお持ちの方は、希望の素子を調達して、手持ちのヤフオクLEDのオリジナルスペクトル改造に是非トライしてみましょう♪
でもヤケドに注意してね!

さて、前回の講座では、シアン補完率の高いニュートラルホワイト白色LED ソウル半導体 P4シリーズ S42180をご紹介しました。もちろん、汎用パッケージの互換パッケージなので、ヤフオクLEDにも乗りますし、これを白のベース色として使えば、ヤフオクLEDのスペクトルが生まれ変わります♪

そして今回は、そのベース白色スペクトルに更に磨きをかけるべく、そこへ追加する青色LED講座をお送りします。もちろん、汎用パッケージで♪

え?
ただ青色LEDを足しゃええやん♪
ですって?

ノンノンノンノン。。。それじゃ、ヤフオクLEDと同じです。ちゃんと波長の判明している素子を調達して調合してこそ、試行錯誤したスペクトル計画が実り、目的のスペクトルが実現できると言うものです♪
そう、もう曖昧なスペクトルは卒業しましょうよ♪

鋭い方は既にお気づきのことと思いますが、最近のLeDioシリーズには、青の波長帯域を広く確保するために、波長の異なる青色LEDをブレンドしています。例えばLeDio 27 ReefDeepやLeDio 21e DeepBlueなどです。これらの製品には、Cree XP-E RoyalBlue(450nm)とBlue(470nm)の2タイプのLEDが採用されていて、かなり太い青色の帯域が実現されています。そう、それだけサンゴの蛍光タンパク質の発色トリガを多く持つと言える訳です。

くぅぅぅ!!!
ヤフオクLEDでも実現してぇぇぇ!!!

はい。そんな雄叫びが聞こえました。
頑張って探しました。
これでどうかしら?

KingBright 454nmとVCC 475nm

左がKingBright社のBlue 454nm、右がVCC社のBlue 475nmです。VCCと言うメーカーはお初でしたが、見た目は完全に汎用パッケージですね(笑)
また、KingBrightもあまり馴染み無いかも知れませんが、LED業界ではよく知られていて、パッケージも良く見りゃまん丸だし、見慣れた汎用のそれとは微妙に違うようです。
共にいつものMOUSERからお取り寄せです。

メーカー Kingbright VCC
型番 AADG18080QB12S/3 VAOL-SB1XAX-SA
RoyalBlue (公称ではBlue表記) Blue
波長 454nm 475nm
出力 3W 1W
光束 20lm@700mA 32lm@350mA
価格 ¥376.8 ¥561.2

ちなみに、別々の通販から買えばもう少し別の選択肢もあったかも知れませんが、送料の関係からどうしても通販は一社でまとめたかった(笑)ので、今回はこのような選択となりました。でも、波長差としては十分でしょ?

では、ビーム比較から。

454nmと475nmのビーム比較

うーん。。。
ビーム角は別として、色は・・・同じに見えますね(汗)
あ、そうそう。嬉しいことに、KingBrightの素子はビーム角が100°のようですよ♪
どうも、チップの台座の高さが汎用パッケージより深く掘り込まれていて、レンズとの焦点距離が少し長くなってるっぽいです。

お次は、スペクトル比較を。

454nmと475nmのスペクトル比較

うーん。。。Kingbrightはほぼ公称通りだけど、VCCは10nmほど単波長側にシフトしてるような感じです。で、改めてVCCのデータシートを見ると、どうも475nmと言うのは最大値のようで、最低値が460nmとのことですから、標準的には467nm程度と思われます。それなら納得かな。
ま、あとは素子の色ランクによっても波長にはズレが生じるため、色ランクを指定買いしない限り、そこまでの精度は求められません。この辺が個人の限界ですね~。。。
それにしても、Creeはピッタリ450nmチップ使こうてるなぁ。。。苦笑

でもまあとりあえず、この454nmと475nmを混ぜて、それなりに太いブルーバンドを得ることは出来そうなので、ヤフオクLEDをいじり倒したい方は、是非お試しください♪

Kingbright + VCC スペクトル

このスペクトルは、ヤフオクLEDへの換装を想定した420mA駆動時の合成スペクトルで、Kingbright 3W定格20lm×0.68*=13.6lmと、VCC 1W定格35lm×1.1*=38.5lmを、各1素子ずつ混合した場合の合成スペクトル例です。バッチリ太くなるでしょ?
LEDスペクトラにも各スペクトルデータを追加しておいたので、こだわりのオリジナルスペクトル計画にお役立てください♪

* 各倍率はデータシートの電流光束特性から420mA時の倍率を算定した値

但し、注意事項です。
VCCの方は一応の定格上限が350mAになっているので、ヤフオクLEDの420mAで駆動するには、もう少しキャパのある素子を探した方が良いかも知れません。一応建前(笑)
で、本音は、実際に450mA程度で1時間程度試験してみましたが普通に点いてるし、1Wの素子で上限が350mAなんてギリギリな訳が無いやろ?と言う点や、データシートの電流光束特性の上限がギリギリ450mA程度まで記されている点からも、まあ、いけるんちゃう?と言う印象ではあります。ま、自己責任で。あるいは、ボンディングワイヤーが思ったより細いのかも知れんし(老眼で見えん曝)

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