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20126月10

台湾エバーライト、日亜白色LED特許網を打破?

ブログ エイジ 00:36
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なんとびっくり!?
日亜のリーサルウェポンとも言える白色LED特許網が遂に崩されたようです。
エライこっちゃ。。。

日亜化学 vs エバーライト

日亜のコメントは相変わらず苦しいけど(苦笑)、エバーライトのコメントによれば、日亜特許の 2778349 と 2540791 は既に期限切れ、3503139 についても2012/5/8に請求項1の無効審決が出されたとのことです。マジか。。。

日亜化学の白色LED特許網

そもそも日亜の白色LED特許網ってなんぞや?
以前、404特許に関する投稿で触れたことがありましたが、改めてご紹介しておきます。
日亜の白色LED特許網は、以下の6つの特許から成ります。

白色LED特許網の構築について - 2006/03/23 日亜化学
特許第2900928号
特許第2927279号
特許第3503139号
特許第3700502号
特許第3724490号
特許第3724498号

各特許の概要、請求範囲はこちらを参考に。

日亜の白色LED特許網は、タイミング的には元社員の中村氏との青色LED裁判を終え、渦中の404特許を放棄した流れで、鉄壁のシールドを纏うべく構築されたATフィールドのようなもの。何人たりとも犯すことのできない領域云々・・・(?)
事実上の青色LED裁判の敗訴、それでも意地を見せた404特許放棄、さすれば二度と苦虫を噛まぬよう強固な防壁で固めたくなるのも人情です。青色LEDは負けたが、白色LEDだけは負ける訳にはいかない。そうして、関連特許を集め、あわよくばLEDチップの種類も波長も限定せず、蛍光体材料も問わない何でもありの都合の良い広義な特許網、「とにかく白色LEDは全部日亜のモノだぜ特許網!」を構築した訳です。
しかし、実際の中身は・・・?

改めて関連特許の詳細を検索

エバーライトのコメントにあった日亜特許の 2778349 と 2540791 が日亜の白色LED特許網にはない特許番号だったこともあり、特許電子図書館のデータベースを使っていろいろと調べてみました。すると、さらにエライことが判明しました(汗)

まず、エバーライトのコメントにあった日亜特許の 2778349 と 2540791 について。

期限切れとされる特許 発明の名称 出願日 権利消滅日
特許第2778349号 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 1992/04/10 2012/04/10
特許第2540791号 p型窒化ガリウム系化合物半導体の
製造方法
1991/12/24 2011/12/24

2778349 は権利消滅日がまだ掲載されてませんでしたが、計算すれば確かに切れているようです(出願から20年)。しかも、つい2ヶ月前に切れたばかりやん(汗)
そして 2540791 も昨年末に切れたばかりでした。

そして、先月5/8に無効審決がなされたと言う 3503139 を含む、日亜の白色LED特許網も調べてみると。。。

白色LED特許網 発明の名称 出願日 権利消滅日
特許第2900928号 発光ダイオード 1991/11/25 2011/11/25
特許第2927279号 発光ダイオード 1997/07/28 そもそも無効?
特許第3503139号 発光装置と表示装置 1997/07/29 2012/05/08 無効判決
特許第3700502号 発光ダイオード 1999/11/22 -
特許第3724490号 発光ダイオード 2004/01/19 2011/11/25
特許第3724498号 発光ダイオード 2004/09/27 2011/11/25

え?
2900928 と 3724490 と 3724498 の3つが既に昨年末に失効済みですやん!?
2927279 も審判記事登録記録を見る限り、幾度となく“全部無効”が審決されてます。。。
そして今回、3503139 も雲行きが怪しくなり。。。
残すは 3700502 のみ?

日亜、大丈夫か!?

日亜は、かねてからことごとく強い姿勢で他社を徹底的に斬りまくってきました。
いや、もちろん正当な権利ではあるのですが、かれこれ訴訟ネタで埋め尽くされたプレスリリースは異様な雰囲気を醸してました。。。新製品の案内を探すのも至難の業。。。苦笑

白色LED特許網が切れたあとの日亜の未来を憂う。。。

ある意味、これまで業界の発展を妨げてきた“足枷”が遂に外れるのです。
もう高くて傲慢な日亜製品を強要されることもありません。
そして、安くて明るくて高品質な製品が選び放題になるのです。。。
(by 斬られてきた方々の恐らく本音?)

特許の期限が “日亜の命の期限” にならなければ良いのだけど。。。

これまでの日亜の常套句。

日亜は、日亜の知的財産権を保護するために、いかなる企業に対しても、全世界的において、適切な措置を講じ続ける所存です。

漫画だったら、そろそろ「なぁ~んちゃって♪」とか言いそう(汗)

本音を言えば、日亜縛りが無くなると、今後の製品の幅が広がり自由度が増すので非常に助かります。
フルスペも現時点では日亜に配慮して日亜のクロスライセンスを持つソウル半導体の白色LEDを採用していますが、もし日亜縛りが無くなれば、もっと安価で明るい他社製を探して採用することもできるようになるし、そもそも白色LED素子自体を作って採用することさえ可能になります。そうなれば、もっともっと自由でユニークなフルスペが実現できるかも知れません。価格も下げられるでしょう。きっと同じように考えてるメーカーも多いと思います。

そこで日亜にひとつの提案。
恨まれるより讃えられる道を選ぶのはどうだろう。
404特許の時のように、白色LED特許網を放棄するのだ。
それくらいすれば、失った尊厳・信頼が呼び戻されるのではなかろうか。
もし仮に手遅れでも、価格競争に参加すると言う手もある。
このままでは、魔法が解けた後の世間の冷たい風当たりが辛すぎる。。。

以上、特許に疎い素人の戯れ言でした。
間違い等あればご指摘いただけると助かります。

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コメントとトラックバック

  1. 1. benopa 2012/06/11 17:22

    そうなんですか。
    これで、アクアに特化した素子が安く入手しやすくなれば自作派・改造派は万々歳なんですけどね…
    選択がふえてややこしくなったら、エイジさん忙しくなりますね (^_^;

  2. 2. エイジ 2012/06/15 19:45

    元々個人ユースのDIY向けパーツに関しては、どこで何を買って使っても日亜はスルーしてます。ま、相手してたらきりが無いですし。
    また、仮に業販レベルで特許の抵触があっても、実際は小さな業者はスルーされてます。相手にするのは比較的流通規模の大きなところだけですね。
    かと言って、じゃ、マーケットの小さいアクア業者は特許無視して良いかと言えば勿論そうでは無くて、そこは業者のモラルが問われるところでしょうね。
    ま、ほとんどは業者もショップも特許云々自体を知らずに売ってますけど(苦笑)

  3. 3. Tom-J 2012/08/23 18:01

    以下は、私の個人的な感情を記したもので気を悪くなさらないでほしいです。

    日亜化学が特許網を旨く作れなかったのは、企業規模が余りに小さく知的財産にかける余裕が小さかったからだと思います。

    私は、30年ほど前、一エンジニアとして日亜化学とビジネスをしたことが有ります。
    当時の日亜化学は葉従業員が数百人の無機素材メーカーでした。日亜化学の社長はユニークな人で、夏休みは1ヶ月をづっと続けていました。
    ある日、営業担当と話ていたら、今度開発に予算に制限を付けずに新しいものやると聞きました。それが青色レーザーだったのです。それたづさわったのが中村修二さんんと数人の研究者の開発だったのでした。

  4. 4. エイジ 2012/08/23 18:11

    コメントありがとうございます。
    気を悪くするなんてとんでもないです。全然大丈夫です。
    お気遣いありがとうございます。

    僕も中村氏の著書を何冊か拝見してまして、そのような背景も存じてます。
    そもそも「特許」で知的財産を守ると言う事をやり始めたのが彼だったようですね。
    いずれにしても彼が抜けたのは大きな損失だったでしょうね。

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