本種に限らず同属のヤドカリはいずれも鉗脚がスリムな個体が多いが、本種は特に全身のストライプのせいか、どことなく引き締まった品格を感じさせる。同属内ではこの模様は珍しい。
水槽では特に摂食を意識せずとも長期間生息しているため、微生物やゴカイ類など、あるいは海藻や藻類などを摂取するなど、何かしら栄養源を摂取していると思われる。
写真は沖縄産のもの。
関連論文:Komai, T. &A, Asakura 1995. Journal of Crustacean Biology 15(2): 341-354.
本種はとても臆病な性格で、危険を察すると殻を脱ぎ捨てて走り去ると言う特徴から「韋駄天」の名を取る。近年記載された新種。
色彩は少し青み掛かったグレーに近いと思いきや、茶褐色の個体も見られる。
足がとても長くスマートで、一見するとウチウラエビスヤドカリのような形状にも見える。また鉗脚も同様に細く小型である。
関連論文:Komai, T. &A, Asakura 1995. Journal of Crustacean Biology 15(2): 341-354.
本種も近年記載されたばかりの新種である。
全体的な形質はイダテンヒメホンヤドカリに似るが、色彩はまるで異なる。複眼は黄色く、体全体は肌色っぽい白色で、鋏脚と歩脚の腕節から指節に掛けて濃淡のある紫色を縦に配します。
写真の個体はPOEさんから頂いたもの。
本種は本土からの報告はまだ無いようですが、種名からも判るように小笠原から記載された種のようです。
形質的に P. sp.[1] に似て見えるが、本種の方は少し地味な感がある。動作は機敏で、機械的な反射的挙動を見せる。
近年記載されたばかりの新種で、記載にあたり使用する標本の一つとして、同種を採集された松井さんから私が頂いたものを駒井先生へお送りしました。
同属の他種と比較するとかなり大型の種ですが、性格はまさにヒメホンヤドカリそのものでした。動作が機敏で、落ち着きがありません。
2007/4 和名が付きました。
関連論文:Komai, T. & M, Osawa 2006. Zootaxa 1214: 1-107 (2006)
近年記載されたばかりの新種である本種は、透き通るような鮮やかな紫色が特徴的。また色彩の濃淡にいくつかのパターンがあるようです。
本種も水槽では特に摂食を意識せずとも長期間生息しているため、微生物やゴカイ類など、あるいは海藻や藻類などを摂取するなど、何かしら栄養源を摂取していると思われる。
2007/4 和名が付きました。
関連論文:Komai, T. & M, Osawa 2006. Zootaxa 1214: 1-107 (2006)
形質的にオガサワラヒメホンヤドカリに似て見えるが、こちらは非常に派手な色調である。この色彩の違いを除けば両種は同様の性格である印象を受ける。
また本種には、色彩の薄いものと濃いものが見られる。
現在、既知種との違いを調査中であるとの事。過去にグアムからコレに似た種が出ていたようです。本種に関しては近日、先生の論文にて詳細が明らかになるだろう。
本種は2004/7に私が四国で発見した不明種でしたが、その後、千葉県立中央博物館の駒井先生に論文を作成して頂き、このたび2005/3に新種として正式に登録されました。和名は発見地の「柏島」にちなんで「カシワジマヒメホンヤドカリ」です。駒井先生に心より感謝申し上げます。本種の雄は鉗脚が鮮やかなピンク(繁殖期)で、雌は白いのが特徴。また、その後の調査の結果、本種は南紀にも生息していることが判明しました。
関連論文:A new species of Pagurixus (Crustacea: Decapoda: Anomura: Paguridae) from Southern Japan T. KOMAI &E. MYORIN (Japan)
本種はカシワジマヒメホンヤドカリ発見の翌年に発見した種ですが、一見するとカシワジマヒメホンヤドカリと酷似して見えます。しかし良く見ると、全体的にモノトーンであること、また歩脚に占めるバンド模様の面積がカシワジマヒメホンヤドカリに比べ明らかに狭いこと等が挙げられます。
新種記載論文は近日発表される予定です。
本種はユビワヒメホンヤドカリの色彩を濃く(黒く)したような印象を受けるが、やはり実物を見てもなかなかに違いは判らない。それほどマクロなサイズで、撮影によりようやく識別が可能になるかな、と言う感じ。
写真の個体は偶然か意図的か不明だが、実にカモフラージュにぴったりの殻を背負っている個体であると思う。詳細は本人に聞かないとなんとも。
2007/4 新種として記載されました。
関連論文:Komai, T. & M, Osawa 2007. THE RAFFLES BULLETIN OF ZOOLOGY 2007 55(1): 97-105
同属には本種に似た種がいくつか存在し、小型なため識別は非常に困難を極める。特に P. anceps や P. sp.[3] と比較すると、目視ではなかなか見分けることが難しいが、何より全身に見られるドットの点在が特徴的と言えると思います。
2007/4 最近まで本種をP. anceps/ユビワヒメホンヤドカリとして扱ってきましたが、いくつかの本来の特徴が見いだせないため不明種に戻しました。私が知る限り本種は現在のところ他からの報告はありません。今後の課題。
本種はP. sp. [2]と区別が困難であるが、こちらの方は高知や大島、琉球方面から多く確認されているようです。撮影により判別が付く点として、P. sp. [2]には見られる全身の細かなソバカスが、本種には見られない点である。但しそれ以外の、例えばバンド状の茶色いストライプ等は同様に配される。
本種は現在専門の先生らにより記載準備が進んでおり、近日詳細が明らかとなるでしょう。
本種については全くデータがありません、ただ言えることは、どこからか入手したライブロックに付着してきたものだろうと言う事だけです。ある日気づいたら水槽の中を知らないチビヤドカリが走り回っていた、と言うのが実情です。
非常に小さな個体で、これが成体かどうかも不明です。ライブロックの産地で考えると、恐らく沖縄方面からのものだと思われます。
2007/5 あくまでも私感ですが、2006年に記載された Pagurixus patiae Komai, 2006 にいくつかの特徴が酷似していることが判りました。もしかすると同種の可能性があるかも知れません。
本データベースの作成にあたり、千葉県立中央博物館動物学研究科 駒井智幸 先生より多くの助言を頂きました
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