ヤドカリパーク


超ヤドカリ図鑑


ヤドカリ科/Diogenidae


ツノヤドカリ属/Diogenes Dana, 1852


トゲツノヤドカリ/Diogenes edwardsii (de Haan, 1849)

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本種は鉗脚にヤドカリコテイソギンチャクを付着させています。近似のトゲトゲツノヤドカリはイソギンチャクを付着させないので見分けられます。普段は海底の深いところで生活しているため、なかなか目にすることはありません。
写真の個体は、底曵網で生きたまま捕獲されたものを、どりるさんから頂きました。


トゲトゲツノヤドカリ/Diogenes spinifrons (de Haan, 1849)

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本種はトゲツノヤドカリのように鉗脚にイソギンチャクを付ける事は無く、また眼柄外縁下部に黒いスポット(泣きボクロ)がある事で区別出来ます。また全体的な色彩は灰褐色でバンド模様も不鮮明で、トゲツノヤドカリのような赤身は帯びていません。
写真の個体は、どりるさんが香川県安芸市の漁港からゴミ漁りでゲットしたものです。


テナガツノヤドカリ/Diogenes nitidimanus (Terao, 1913)

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本種はトゲトゲツノヤドカリと比較すると、全体的に明るく黄みを帯び、バンド模様も若干鮮明です。また、眼柄外縁下部の泣きボクロも無く、何と言っても名前が示すとおり異様に長い鉗脚を持っています。更に詳細な識別ポイントとしては、全体的に歩脚のどの部位にも外縁に棘列を持つトゲトゲツノヤドカリとは違い、この種は第一第二両歩脚の指節と第二歩脚前節のそれぞれの外縁に棘列はありません(第一歩脚前節外縁には小棘列があります)。
写真の個体は、どりるさんが香川県観音寺市で採集されたものです。


和名未定/Diogenes pallescens Whitelegge, 1897

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本種はとても色彩変異が激しい種で、色彩が淡いもの、濃いもの、赤いもの、さまざまです。また私が越前の海岸で採集した個体もほぼこの種と同定されましたが、厳密には複数種の特徴を持っており、解明は今後の課題です。
本種に限らず同属の特徴として砂に潜る性質を持ちます。砂から顔だけ出して何かを考えているようです(?)。
また以前は Diogenes garidineri とされていましたが、2002年に同種のシノニムであることが判明し、Diogenes pallescens へ訂正されました。


ツノヤドカリ属の一種/Diogenes sp. [3]

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越前の海岸で数匹採集したツノヤドカリで、Diogenes pallescens にも似ているように見えますが、基本的に泥地に近い環境であったため、色彩が良く確認できない状態でした。すぐに千葉県中央博物館の駒井先生へ同定をお願いしたのですが、同属他種の二種に共通する特徴があり、現時点では判定は困難とのことでした。
このように、ツノヤドカリにはまだまだ知られていない種が多く存在すると思われます。新種発見の穴場かも知れませんね。


和名未定/Diogenes klaasi Rahayu and Forest, 1995

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何気なく四国の海岸で採集したツノヤドカリでしたが、専門の先生へ同定を依頼したところ、1995年にインドネシアで記載されたばかりの新種との事でした。また今回の四国での発見は、日本国内でも初記録との事です。しかし本種の採集時は、干潮時に出来る特にぬかるんだタイドプールに異常な密度で生息していました。船の往来があるところでしたので、現地から運ばれたものが定着したのでしょうか?


ツノヤドカリ属の一種/Diogenes sp. [2]

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本種は一見すると Diogenes pallescens にも見えますが、眼柄に点在する赤い斑点模様が決定的な違いかと思います。詳細は不明です。


ツノヤドカリ属の一種/Diogenes sp. [1]

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D. avarus よりも更に第二触角が発達した種で、しかも全身が透き通るような白い色彩を持ち、またそれとは対照的な鮮やかな眼柄を持ちます。眼柄の色彩は表現しにくいとてもカラフルなものです。
写真は宮古島から入荷したものです。


和名未定/Diogenes dorotheae Morgan & Forest, 1991 ?

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D. avarus よりも更に第二触角が発達した種で、特に浮遊物の捕獲に優れていると思われます。同属の他種としてD. sp.[1] とも似ていますが、本種の方は歩脚に明確なバンド模様が確認できます。
現在、専門科の先生による写真鑑定では「Diogenes dorotheae Morgan &Forest, 1991 ?」との事ですが、機会が有れば標本による精査をお願いしたいと思います。


和名未定/Diogenes avarus Heller, 1865

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動作が非常に機敏なベントス系の超ミニヤドカリで、環境光が明るいと特に砂に潜る性質があるようです。また特に発達したクシ状の第二触角は浮遊物を捉えるに適しているようで、水槽での観察に於いても触角をブンブン振り回す様子が確認できます。
近年(2004/05)出版された沖縄県の報告書で正式に国内からも報告されました。
写真は沖縄から入荷したものです。


和名未定/Diogenes biramous Morgan, 1987

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比較的地味な色彩の多い同属の中では唯一清楚な印象を受ける種でしょう。とても小型の種で、水深的にも深場で生息するため、流通にのることはまずありません。
本種はヤドカリと言う生き物全体で見ても非常に特徴的な形状の複眼を持ち、なんと眼柄の先端を斜めにスライスしたような面積を複眼が占めています。色彩も綺麗なピンクで、なんだかお洒落なアイラインですね。


和名未定/Diogenes izanamiae Asakura, 2006


和名未定/Diogenes leptocerus Forest, 1956


フサゲツノヤドカリ/Diogenes penicillatus Stimpson, 1858



「ツノヤドカリ属/Diogenes Dana, 1852」の分類




本データベースの作成にあたり、千葉県立中央博物館動物学研究科 駒井智幸 先生より多くの助言を頂きました


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