同属の中では本州でもっとも多く見られる種。干潮帯ではホンヤドカリよりも少し沖の方に多く、うまく住み分けているようです。
普通種でありながら、同属の中では希な真っ青な第二触角を持ち、とても美しい種だと思います。
また、個体の年齢による色彩変異(詳細は不明?)として、歩脚指節の黄色地の中央に黒いバンドが強く出ている個体と、そうでない個体が見受けられるようです。
その他、全体的に色彩の淡い個体も希に見られるようです。
本州では数の少ない種のようですが、南部の方でごく僅かですが観察する事ができます。
自然下では同属のツマキヨコバサミと似て見えます。特に幼稚体は歩脚の色彩も似ているので、慣れるまでは見分けが難しいでしょう。
本州南部では、マダラヨコバサミよりもこちらの方が数は多く見られると思います。
また幼稚体では第二歩脚の前節基部の斑紋の面積が広く、特にこの時期の個体は良く見ないとマダラヨコバサミと区別が付きにくいでしょう。
本種は同属の中では少し明るい色彩で、何と言っても濃いブルーの複眼は特に魅力的です。
また、スベスベサンゴヤドカリのように波打ち際を好むようで、時には上陸する光景も見られます。
河口付近などの少し淡水の混じった汽水域を好むと言われますが、私はまだ見つけたことがありません。
その名の通り指節が長く、これが河口付近などの砂地に適した形質なのかも知れませんね。
写真は海外産のものです。
本種もツメナガヨコバサミ同様、汽水域を好みます。
また非常に大型になる種で、浜名湖等で見られる個体はいずれも大人の握りこぶし大ほどの大きさがありました。その割に動作は鈍く、また成熟個体であるせいかとても鈍感な印象を受けました。
他属のベニワモンヤドカリのように体が平たいため、やはりその名の通りイモガイ等の空き殻を好んで背負うようです。この特徴は同属他種ではあまり見られません。
その他、同属では似たような色彩にタテジマヨコバサミが居ますが、本種の方がコントラストが強く、また第二触角はハッキリとした縞模様となります。
比較的大型になる種です。
本種はイモガイヨコバサミほど毛深くなく、また色彩は少し淡い感があります。またこちらの方が少し動作が機敏なようにも見受けられます。
更に本種は個体毎の色彩の変異が希に見られ、濃いものや薄いもの、またグレーに近いものも見られます。
近年、沖縄からも発見された種で、恐らく国内では初となる種ではないでしょうか。
和名は学名からそのままきていますが、見た目の印象としては星空のような色彩が魅力的ですね。
ようやく自然観察することが出来ました。2004年に西表から国内初記録で和名が提唱されたヨコバサミです。今回2008/09の石垣遠征で絶対に本種を見つけるべく挑みましたが、やはり生息の報告があった西表同様、マングローブ林の根周辺で見ることが出来ました。これで石垣島にも分布することが判り、大満足の遠征となりました。
石垣島の名蔵川マングローブ湿地と流入河川の甲殻類相調査(2002/9)で、Diogenes leptocerus Forest, 1956/アンパルツノヤドカリやDiogenes avarus Heller, 1865/マルテツノヤドカリと共に採集された経緯がある。
写真の個体はインドネシア産
参考文献:Research Report on Mangroves, 97-111, 2003.
諸喜田茂充, 川原剛, 野甫斉 (琉球大 理), 藤田喜久, 長井隆, 伊藤茜 (琉球大 大学院理工学研究科)
石垣島名蔵川マングローブ域と流入河川における甲殻類の生態分布と現存量
http://subtropics.sakura.ne.jp/files/h13manglobe/h13_mang_2_04a.pdf
石垣島の宮良湾の調査で、Clibanarius ambonensis (Rahayu & Forest, 1992)/ヒルギノボリヨコバサミと共に採集された経緯がある。
また鹿児島や奄美からも報告があるそうです(POEさん情報)
写真の個体はインドネシア産
参考文献:生物多様性情報システム http://www.biodic.go.jp/reports2/6th/6_higata19/
第5章注目種の分布状況 http://www.biodic.go.jp/reports2/parts/6th/6_higata19/6_higata19_06.pdf (60P)
沖縄のショップの採集リストにたまに上がってくるので、国内での生息と言うことになる。現物を見ていないが、サイトの写真を見る限り間違いは無さそう。
参考URL:ヒメジャ倶楽部 http://www.ne.jp/asahi/himeja/club/shop/zebrayoko.html
原記載以降、採集例が無いかも知れないとのこと。正体不明。
本データベースの作成にあたり、千葉県立中央博物館動物学研究科 駒井智幸 先生より多くの助言を頂きました
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