ヤドカリパーク



超ヤドカリ図鑑


ヤドカリ科/Diogenidae


サンゴヤドカリ属/Calcinus Dana, 1852


スベスベサンゴヤドカリ/Calcinus laevimanus (Randall, 1840)

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その名の通り体の表面に体毛が無くスベスベしている。
基本的に穏和な性格だが、大型の個体になるとやんちゃである。
同属の中では特に左鉗脚が大きいのが特徴的。
希に色彩の非常に薄い個体が出現する。
波打ち際を好み、時には上陸する光景も見られる。


シロサンゴヤドカリ/Calcinus seurati Forest, 1951

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基本的な形質はスベスベサンゴヤドカリに非常に酷似するが、本種は歩脚が淡いグレーと白の縞模様であり、全体的なコントラストもスベスベサンゴヤドカリに比べ淡い感がある。
本州ではほとんど採集例を見ないため、分布はスベスベサンゴヤドカリに比べより南方であると思われる。


クリイロサンゴヤドカリ/Calcinus morgani Rahayu & Forest, 1999

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以前まではクリイロモドキとして良く知られていましたが、近年の論文で「クリイロ」の名を継承しました。
磯での観察に於いても特に水流を好む様子が確認出来ます。
この種に限らず、サンゴヤドカリ属の幼稚体の色彩はウスイロサンゴヤドカリと見まごうほど真っ白である。


セグロサンゴヤドカリ/Calcinus gaimardii (H. Milne Edwards, 1848)

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これまで本種は「クリイロサンゴヤドカリ」とされてきましたが、近年の論文で「セグロサンゴヤドカリ」に改名されました。
現クリイロサンゴヤドカリに比べ、本種は眼柄が鮮やかなオレンジとブルーのツートンであり、成熟個体のシールドは黒(濃い茶)と白のツートンとなる。(背が黒いところからセグロの名がある)


ツマジロサンゴヤドカリ/Calcinus latens (Randall, 1840)

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本種はウスイロサンゴヤドカリに次いで多く見られる種で、本州南部では比較的多く見られます。
サンゴヤドカリの中でも特に穏和で、サンゴの周辺を好んで生活しています。
スベスベサンゴヤドカリのようにあまり大型にはなりませんが、自然下では希に大きな個体も見られます。


ウスイロサンゴヤドカリ/Calcinus vachoni Forest, 1958

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本州南部ではもっとも多く見られるサンゴヤドカリです。
本種では個体の年齢あるいは地域的な変異かハッキリとは判りませんが、眼柄の色彩にいくつかのパターンが見られます。一般的には眼柄は基部から先端に掛けて緑掛かったグレーの単一色が多いようですが、中には上下でグレーと黒のツートン、またはこの比率が偏ったもの、そして希に縦方向のツートン(背面が黒、内面がグレー等)と言う色彩変異が見られる場合があります。
また琉球方面からの死滅回遊とは思えない程の分布密度で見られることが多いので、本州でも明らかに繁殖していると思われます。近年の温暖化の影響もあるのかも知れません。


グアムサンゴヤドカリ/Calcinus guamensis Wooster, 1984

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本種はウスイロサンゴヤドカリと非常に似ていますが、良く見ると歩脚指節の基部や鉗脚の前節に黒いバンドが入っています。またウスイロサンゴヤドカリよりもグリーンが強い色調となります。
自然下ではウスイロサンゴヤドカリとは対照的に、水流の強い環境(水路など)で良く見られます。


アカツメサンゴヤドカリ/Calcinus minutus Buitendijk, 1937

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サンゴヤドカリの中では特に枝サンゴ等に依存して生活しているため、少し水深のあるポイントで良く見られます。
また本種は同種で群れる性質があり、ひとつの枝サンゴ内に数匹のグループで見られることが多いようです。
性格は至って穏和で、観察する限りほとんど枝サンゴから離れることはなく、常にサンゴの枝の隙間に挟まっていることが多いようです。いつ摂食しているのか疑問なほどです。


ユビワサンゴヤドカリ/Calcinus elegans (H. Milne Edwards, 1836)

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本種には色々と世間を騒がせる(?)ネタが尽きませんが、とりあえず近年の研究では過去に国内で発見されていた「アイシャドーサンゴヤドカリ」は、ほぼ本種の幼稚体に間違いないだろう、と言う結論が出ているそうです(あくまでも日本国内での採取個体について)。しかし、それほど本種の幼稚体は、成熟個体と懸け離れた色彩を持っていて、元々海外で記録されているアイシャドーサンゴヤドカリ(C. revi)と思えるのも無理はありません(C. revi自体が怪しいという噂も?)。
但し、ハワイ産の赤バージョンの種と本種との関係は未だ詳細は不明です。私はこれらは別種だと考えていますが・・・。


カザリサンゴヤドカリ/Calcinus lineapropodus Morgan & Forest, 1991

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この種は干潮帯ではあまり見られず、少し水深のあるリーフ内で良く見られます。色彩、模様ともに同属の中ではダントツの美しさを持ち、これが人気のある所以でしょう。
初めて見た時は「派手なツマジロサンゴヤドカリ?」のような印象でした(水中では赤色はくすんで見えるため尚のことツマジロサンゴヤドカリのように見えたりします)。


キカザリサンゴヤドカリ/Calcinus pulcher Forest, 1958

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過去に一度だけタイドプールにて本種の幼稚体を確認しましたが、実際はカザリサンゴヤドカリと同様で少し水深のあるポイントで良く見られるようです。
カザリサンゴヤドカリと比べると少し地味な印象がありますが、本種の方が恐らく本州では生息数も少なく希少種的な印象があります(私感)。


ベニサンゴヤドカリ/Calcinus argus Wooster, 1984

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本種は同属の中でも特に国内では生息数が少なく、あるいは生息環境も非常に深い海域に分布しているせいか、あまり流通でも見掛けることはありません。
ダイバーの方でも本種を発見したらその色彩に目が釘付けになるのではないでしょうか?マクロでも良い被写体となるでしょう。
ちなみに私はまだ自然下では一度もお目に掛かっていません。一度は見てみたい・・・。本種を見るといつも感じるのですが、少し古風なもんぺ姿を連想してしまうのは私だけでしょうか?


ヘイグサンゴヤドカリ/Calcinus haigae Wooster, 1984

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C.tibicenを少し紫っぽくしたような色彩だが、鉗脚の印象はC.tibicenのような左右の格差は無く、どちらかと言えばクリイロのように左右対称に近い形状である。
また、歩脚の指節から前節に掛けてユビワのようなスポット(但し赤色)が入るのが特徴です。
国内では小笠原からの生息報告があったそうです


和名未定/Calcinus hazletti Haig & McLaughlin, 1984

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この個体はハワイ産のものですが、国内では伊豆大島から報告があります。
全体的にセグロサンゴヤドカリのような褐色で地味な色彩のように見受けられますが、よく見ると濃い紫色であることに気づきます。
複眼周りと鋏脚、歩脚指節のみ白色で、指節には細かな橙色の反転がちりばめられています。


チャイロサンゴヤドカリ/Calcinus fuscus Malay, Komai & Chan, 2012

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これまで国内で見られたCalcinus anani Poupin & McLaughlin, 1998/チャイロサンゴヤドカリは本種に帰属することになりました。和名「チャイロサンゴヤドカリ」は本種の和名となり、C. ananiは和名未定、国内未記録となります。

新種:ホロタイプ 久米島 雄3.2mm 水深66-81M 2009/11/19

Malay M. C., T. Komai & T.-Y. Chan, 2012.
A new cryptic species in the “Calcinus anani Poupin & McLaughlin, 1998” species complex (Decapoda: Anomura: Diogenidae): evidence from colouration and molecular genetics
Zootaxa 3367: 165-175 (2012)


和名未定/Calcinus anani Poupin & McLaughlin, 1998

種移動(2012/11/27追記):Calcinus fuscus Malay, Komai & Chan, 2012/チャイロサンゴヤドカリ
本来のC. ananiは和名未定となり、フランス領ポリネシアの限産種となった。

Malay M. C., T. Komai & T.-Y. Chan, 2012.
A new cryptic species in the “Calcinus anani Poupin & McLaughlin, 1998” species complex (Decapoda: Anomura: Diogenidae): evidence from colouration and molecular genetics
Zootaxa 3367: 165-175 (2012)




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本データベースの作成にあたり、千葉県立中央博物館動物学研究科 駒井智幸 先生より多くの助言を頂きました


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