当時、まだ水槽があった頃の、かれこれ5年以上も前の懐かしい動画です。
動画のモデルは、サンゴヨコバサミ/Clibanarius corallinus (H. Milne Edwards, 1848)さんです。上手く撮影できた複数のシーンを繋げたモノなので、途中不自然に見える部分もありますが、ご愛敬です(汗)
僕が初めて水槽内にヤドカリの遊び場(ヤドカリパークと命名)を作ったのが1998年頃でしたが、その頃から当時飼っていたスベスベサンゴヤドカリが見せる面白い行動が話題となりました。
それはなんと「甲羅干し」です。
ヤドカリパークを作った事のあるアクアリストなら一度は目にしたことがあるかも知れませんが、サンゴヤドカリやヨコバサミの仲間の一部の種は、丘に上がって宿殻をひっくり返し、長時間の甲羅干しを行うことがあるようなのです。
僕が観察した限りでは、彼らはメタハラが着いた頃にヤドカリパークに登頂し、甲羅干しを始め、メタハラが消える夕刻頃には起きあがって海水の中へ帰っていきます。ただ、メタハラの点灯の有無に関係があまり無いのか、メタハラが着いていても夕方頃には適当に海水へ戻っていく姿も見られました。
この間、乾燥して死んでしまうんじゃないかと、とてもヒヤヒヤしたものです。初めて見たときは何かの事故かと慌てて海水へ放り込んだ覚えがあります。すると、何事もなかったかのように、また歩き出すのです。それ以来、「あぁ、好きでやってるんだな」と、放置するようにしました。
たまにいたずら心で、スポイトで殻の口に海水を拭きかけると、面白い事に彼は起きあがって海水へ帰っていくのです。この反応は必ず決まっていました。もしかしたら、干潮と満潮の変化を知っているのかも知れません。
問題はこの行動の意味です。結局、詳しいことは判らず終いでした。
自然下でもこれらの種のヤドカリは、陸に上がり石の隙間で休んでいたりすることもあるのですが、こうあからさまに甲羅干しをしているケースはあまり見られないように思います。僕も未だにそんな場面には遭遇していません。
結論として、あくまでも憶測ですが、日光浴による宿殻の殺菌?説が有力な気がします。果たしてメタハラにどの程度の有効なUVが含まれているのか、ヤドカリが知るよしもありませんが、本能的に太陽光のそのような効果を知っているのかも知れません。もちろん、メタハラを太陽だと思っての行動でしょう。
水槽という閉鎖された特殊な環境では、自然下とは違って通常の許容以上に細菌が増殖したり、寄生虫の害などが現れるのかも知れません。もしそんなケースへの対処としての行動であるなら、ヤドカリはとても賢い生き物だと言えますね。
あるいは、単なるお昼寝、または暖を取ってた、なんてことかもね(笑)
(今は無きヤドカリインフォメーションのネタより)
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