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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記



201510月13

スイハイ:東京の廣崎さん

マリンアクアリウム エイジ 16:11
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皆さんはもうマリンアクアリストの最新刊77は見られましたか?
KRでお馴染みのかつかつさんや野村さん、廣崎さんなど、大変濃い内容でしたね!
メタハラの東江さんのSPSの造形美もとても素晴らしかったです。
相手は貴重な生き物なのだから飼育設備に妥協は許さない」 に、心底共感です♪

マリンアクアリスト77

で、今回は、その表紙にもなった東京の廣崎さん邸のスイハイをご紹介します。
去年から出張のついでにちょいちょい伺ってましたので、まとめてみました。

廣崎さんとはかれこれ3年来のお付き合いで、当初は波長のご相談から始まりました。
凄く研究熱心な方で、サンゴをよく観察されてる様子が文面からも伝わってきました。
そして今や、すっかり手練れのフルスペ使いに~♪笑

2014年9月28日

まずは今から遡ること約1年前、まだ改築前の廣崎邸へスイハイに行きました。
去年の9月末、ベッセルでのMACTE8講演の帰り道に立ち寄らせて頂きました。

廣崎さんの旧水槽

この時はまだ、水槽専用部屋にSPS水槽とLPS水槽を並べて運用されてる頃でした。

驚いたのは、ミドリイシの健康状態がハンパなく良かったことです!
ミドリイシの裏面や活着部分など、光の届かない面にも共肉が十分に捲いていて、ハゲや白骨化が一切見られませんでした!
(以下の画像は敢えて明るさを調整して影の部分を見えやすくしています)

ミドリイシの裏面にも共肉が行き届いてハゲ知らず!

僕も以前からミドリイシの理想の健康状態を説明する際に、「褐虫藻も光量も十分なら、影の面にも共肉形成に必要な栄養は行き届く」とお伝えしてきましたが、それを見事に体現した水槽でした。

■光が当たらない部分の共肉形成の仕組み

ミドリイシの共肉被覆の仕組み

↑左側の日陰の共肉形成に必要な栄養は、右側の光合成生産から渡されます。
また、ポリプは光の当たる面に形成され、日陰部分には形成されません。この挙動からも、ポリプは捕食のみならず、光合成のための重要な器官であることが判ります。実際、褐虫藻は共肉内よりもポリプの触手内に集中している場合が多く、光合成が足りない場合にポリプを開き、過剰になるとポリプを閉じます。
但し、廣崎さんの場合は、ミドリイシのサイズも大きく、光合成部位と日陰面にかなりの隔たりがあるにも関わらず日陰面にも十分に共肉が形成されているため、よほど状態が良いと考えられますね。

■廣崎さんのミドリイシの生育状態

廣崎さんのミドリイシの裏面の様子

お見事です♪

最近、よく見かけるお悩みでもありますが、もし、ミドリイシの裏面や根元など、光の届きにくい部位のハゲや白骨化にお悩みの方は、その個体の光合成生産量を今一度意識してみてください。褐虫藻は十分に確保されていますか? そもそも光量不足はありませんか? それで問題がないようなら、次は水質が可笑しな事になっていないか疑ってみてください。パラメータが管理出来ないような添加剤は一旦中止するのもひとつの方法です。

尚、廣崎さんの場合、水質管理は基本的に毎週の換水のみ(当時は天然海水と人工海水、現在は天然海水のみ)で、システムはスキマーとリアクターによるオーソドックスなベルリンスタイルです。それ以外の特別な水質調整は特に行ってませんから、結局 水質については必要最低限のパラメータさえ確保されていればサンゴの成長には十分だと言う良いお手本になっています。もちろん、それを換水に頼らず、トリトン等で水質を詳細に調べた上で不足分を補完する方法も良いと思います。
一番悪いのは、管理のできないモノ・訳の判らないモノをデタラメに添加する行為です。
ダメ、絶対。

おまけ:水槽内の水深の数cmは、自然下の何倍にも相当する、という事例。

ストロベリーの水深差による色揚がりの違い

これは中央に3個体のストロベリーが垂直分布で配置されてますが、それぞれの色揚がりの差がお判りでしょうか?
上の個体ほどシアン蛍光が強く、下に行くほどレッド蛍光が強くなっています。
これは、水面に近いほどUVや赤も含め波長強度が強いが、深くなるにつれ弱くなる、と言う挙動が、水槽のような人工照明下では自然下に比べかなり顕著に表れる、と言う良い例だと思います。実際に、垂直水平の位置条件次第では、少し上の個体には500umol/m2/sもPPFDが当たってるのに、すぐ下の個体には300も当たってない、なんてことはザラに起きます。そうならないために、なるべく均一に照らせる照明が理想的ですし、サンゴの配置にも工夫が必要です。ま、あとは色揚がりには個体差もあるので、あくまでもベースとなる基礎理論としてね。

2015年4月5日

すでに水槽を撤去して、改築中の現場へお邪魔してきました。
そう、MA77にも「水槽のために改築した」と書かれてましたが、まさにその真っ最中!

水槽設置予定の床周りの工事

新築では、SPS水槽はリビングに設置、LPS水槽は玄関の壁面に埋め込み、そしてLPS水槽のバックヤードが全水槽の集中サンプ室となります。凄~い!

帰りに珊瑚堂に寄りましたが、ちょうど廣崎さんのKRやら生体が預けられてました。

珊瑚堂に預け中のKRやサンゴ

2015年6月19日

既に新築も完成し、水槽も一通り設置が完了してました。
水槽の搬入自体は、4月の中旬に終えてたみたい。
なので、この時点で既に立ち上げ後2ヶ月後が経過した状態でした。

廣崎さんの新SPS水槽

生体はまだ少なめでしたが、システムのクオリティと完成度が圧巻でした!!!
これぞまさにドリームタンク!

6月時点ではまだ控えめな生体数

現在は生体も増え、かなり賑やかになっています。MA77の取材時よりも(笑)

そして、新SPS水槽の目玉は、太陽光採光システム「ひまわり」の導入です!

太陽光採光システム「ひまわり」

* 太陽光採光システム「ひまわり」とは (画像はメーカーサイトより拝借)

でも、スイハイの日は雨で稼働してませんでした。。。泣
あぁ。。。ひまわりのスペクトルを測定するつもりだったのに。。。

ヒマワリシステム

一応、このままじゃ陸上の太陽光スペクトルなので、それを海中スペクトルに変換するフィルターを作ろうと思って、現状のスペクトルを測定しておきたかったのですが。。。
また今度行ってきます。。。

でも、取り急ぎ快晴時の動画をお借り出来たのでご覧ください。
も~見てよこのキラキラ!!!

このレベルのキラキラは太陽光じゃないと無理ですね~。
これぞ、正真正銘おうちにサンゴ礁♪

タイムマシーン社のACALA。クラウドを使った温度監視システムです。

タイムマシーン社のACALAシステム

廣崎さんは以前からフタ派なので、光量が1割程度減衰することを見越した設置条件・調光設定が必要です。

廣崎さんは水槽フタありで運用

そして、こちらもこだわりの新LPS水槽!

お洒落な新LPS水槽

玄関から普通に観賞できるのは勿論、リビングからは覗き窓越しにムード満点♪
お洒落すぎる!!!

そして、このLPS水槽のバックヤードが、SPS水槽も含めたサンプ室になっています。

サンプ室は新LPS水槽の裏にある

巨大な海水ストック槽があるので、毎週の換水も楽チンですね♪

この日の夜は牛タン専門店に連れて行って頂きました♪

牛タン三昧♪

牛タン尽くし! タンタンタン!!!
メッチャ美味しかった~♪

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