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BioPellets実験3:2ヵ月後(最終回)

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すっかり放置されていたバイオペレット実験3。。。
あれから果たして硝酸はどうなっているのでしょう。。。

BP実験3を最後に報告してから早くも3週間が経ちました。
前回は、わざわざ肥料を使ってリンを添加し、その脱リンが脱窒にどう影響を及ぼすのか調べてみた訳でしたが、結果は惨敗でした。リンだけ消失し、硝酸はビクともせず。。。

で、あのあとも肥料でリンを0.5ppmほど入れておきました。
が、その後すっかり存在を忘れてました。。。

本日9/1の結果です。

バイオペレット実験3:2ヵ月後の水質結果

案の定、リンは気持ちが良いくらいに消滅しています。ま、今となれば、バイオペレットがリンを処理する能力は、折り紙つきですね。
ちなみにA槽にはバイオペレットは入ってませんが、これだけの時間があれば、砂だけでも0.5ppmのリンを処理できたという訳です。これが僕の5L水槽でリンが出ない理由のひとつでしょう。

が、硝酸はまったく・・・ま・っ・た・く、変化無し。1ヶ月前と同じ値です。
もう・・・眠いよ・・・パトラッシュ・・・

気になるのは、砂だけのA槽でも通常の脱窒による硝酸の減少が鈍かったことです。

バイオペレット実験は今回で通算3回目で、1回目と2回目はかなり高濃度の硝酸値でおこなったため変移がさっぱり把握できませんでしたが、実験3回目は低レベルでおこなったので、少なからず大きな変化が得られると予想していました。しかし、砂だけのA槽でさえ、こんな結果に終わりましたから、そもそもバクテリアが十分に湧かなかった(足りなかった)のかも知れません。だったら、現在硝酸がゼロの5L水槽の砂を使っていれば、あるいはもっと変化が得られたのかも。脱窒細菌が豊富にラインナップされていそうですから(笑)

今こうして実験を終えてみて思うと、バイオペレットは水槽のバクテリアにかなり依存している印象を持ちました。下手をすれば水槽次第ではほとんど効果が発揮されないケースも予想されます。また、僕の結果とは逆に、硝酸は下がるけどリンが下がらないケースとかもあるかも。。。
ちなみに海外でも硝酸が下がらないというユーザーの声が多いと聞きます。

とは言え、製造元では、スキマーの推奨や特定のバクテリア添加など、お役立ち情報は何も提供されていません。あるのは、あくまでも解説通りの設定を施した流動リアクターで運用しなさい、との説明だけです。

そのため、

  • 各種バクテリア添加を試してみる
  • 流動リアクターの流量と撹拌度をいろいろ変えてみる
  • バイオペレットを規定値より増やしてみる

まだ当面は、こんな感じでユーザーは翻弄されるしかないようですね(苦笑)

実際に流量やメディア量を調整して好結果に繋がったとLSSでも報告されていますし、そのノウハウが反映された製品が出てくるのが楽しみですね。誰が使っても、どんな水槽に使っても、安定して効果の出る製品を期待しています(笑)

以上で僕のバイオペレット実験は胸焼けのまま終了したいと思います。
たいした結果に辿り着けなくて申し訳ないです。。。

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BioPellets実験3(番外篇):リン添加試験

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さて。バイオペレット実験3の定期報告の日がやってきました。
今のところ毎週水曜日にお届けしています。
って、終わる頃に紹介してどうする(汗)

前回の報告では、試験的にリンを各実験槽に投与してみる、とお伝えしました。
リン供給源には、リン酸とカリウムが主成分の液体肥料を用いました。
投与したのが先週金曜日。
投与量は、各実験槽に4滴ずつ、正味0.5ppm程度の投与となります。
果たしてそのリンはどうなったのでしょうか?

ジャーン!

投与したリンの変化

バイオペレット。やっぱあんた凄ぇわ。。。
砂のみのA槽も健闘しましたが、バイオペレットの入ったB・C槽は、過去の実験と同様、速やかに完っ璧にリン酸が消滅しました。0.5ppmが5日以内に消えるって、どうよ♪

リン酸にお悩みの方、もう何も迷うことはありません。
この脱リン能なら、換水よりも吸着剤よりも既存のどの方法よりも強力だと思います。
ま、あくまでも僕の実験での結果ですけどね。

ちなみに投与したリンの濃度に違いがあるのは、例のリン添加剤(笑)の容器だと、ポトポト落ちる液滴の量にかなりバラツキがあるため、同じ4滴でも写真のように差が出てしまいました。あしからず。

さあ、ここからが注目!
この脱リン経過と連動して、脱窒への相乗効果は現れたのでしょうか!?

ジジジャーン!?

先週からの硝酸の変化

おっと! 硝酸塩、死守に成功!(曝)
なんだよ。これっぽっちも変わんないよ。落ちたのリンだけかよ。。。

あ。ちなみに先週エロスの試験管を割っちゃったので、今回は試験管のみレッドシーです。試薬自体はエロスなのであしからず♪

と言うわけで、少なくとも僕の実験槽で戯れる細菌たちは、脱窒能を持たない一般的なPAO群による勢力が優勢であり、脱窒菌は普通に砂で活躍する分布量が関の山、ましてやバイオペレット表層で活躍する脱窒菌は皆無ないじゃない?と結論付けました。

うーん。。。何よりも、D-PAOが居なかったことが悲しい。。。
せっかくNP比とか、格好良いこと書いたのに(笑)

さて。
LSSの実験経過に続き、TAKA氏の実験でも硝酸が減少し始めたとのことです。まだ記事は投稿されていませんが、こちらに報告がありました。そのうちブログでも報告があるでしょう(笑)

面白いのは、LSSでもTAKA氏でも、僕とは違いリンは減らないまたは減り方が鈍いと言うことです。これが単に給餌によるものなのか、はたまた活動している細菌群の違いなのか、興味があるところです。

ところで僕はこれからどうするかな。。。
bio digestでも入れてみるか。D-PAOが入ってるらしいし。
なんか、どんどん実験の方向性が。。。曝

ま、もう少し続けてみます。
手詰まり、もしくは飽きるまで(汗)

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BioPellets実験3:何週間目だっけ

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えと。
1、2、3、4、、、6週間目入ってるな。
と言うわけで、バイオペレット実験第三弾も、放置で6週間目突入です♪
て言うか、明日が7週間目の定期報告日なんですけどね。

でも、こんなに放置してたんだから、いくらなんでも多少は硝酸も下がったんじゃない?

バイオペレット実験3の6週間目までの硝酸塩の推移

うぅ。。。見事に期待が裏切られました。。。
まさか、ここまで頑なに脱窒を拒むとは。。。
ある意味安定している?(笑)

で、前回もチラッと囁きましたが、これ以上こんな状態が続くなら、もはや実験としての意義もモチベーションも見出せないので、あとはこのまま消え逝かんと。。。

いや待て。
最後に試しておきたいことがある。
それは、

NP比の問題が原因なら、敢えてリンを足してみたらどうかしら?

と言う遺言です。
で、適当なものを見つけてきました。

リンの添加剤(曝)

数あるアクア添加剤の中でも、これは類を見ないだろう。
その名も、リン添加剤(曝)
嘘です。ただの肥料です。

実は少し前のマグネシウム事件の頃から、いつもホームセンターの肥料コーナーで見かけていたものでしたが、まさかこれを使う日が来るとは。。。

製品名は「菊のPK活力剤」。発芽・発根を促す、とあります。
しかも嬉しい活性酸素入り♪
気になるお値段は、30ml×10本セットでなんと200円でした!
これで菊が綺麗に咲くと良いなぁ~♪

・・・そうじゃなくて、気になる肝心の中身はと言うと、

  • リン酸
  • カリウム
  • マグネシウム
  • モリブデン
  • 亜鉛
  • ビタミンB・C
  • その他

とあります。
こりゃ、リンさえ無ければ、一丁前の微量元素添加剤やんか(笑)

ちなみに普通の肥料には窒素も含まれますが、窒素ゼロタイプを探したら自動的にコレになりました。

で、これを各実験ペットボトルの海水1Lに4滴ずつほど入れたら、それぞれでおよそ0.5ppmのリン酸塩濃度になりました。
ちょっと濃いかなぁとも思ったけど、ま、善は急げだぜ(?)

なんて、そんなことをしてたのが先週の金曜日の話。明日で5日目になります。
果たして、リンはどうなったのか?
硝酸塩も少しは減ってくれたのだろうか?

乞うご期待?

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