結果 Oh! Life

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記



20167月20

最新AQUA SANRISE PLUS MMCスペシャルを試す

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDライト スペクトル

久しぶりにシステムLEDライトのレビューをお送りします。
今回はAQUA SANRISE PLUSです。

■最新システムLEDライト・レビューシリーズ

昨年のMACNAで初めて現物を見ましたが、深圳のSOSHIがやってるSANRISEのシステムLEDライトAQUA SANRISE PLUSが、遂に日本上陸です。しかも日本オリジナル仕様になってやってきました! その名もMMCスペシャル
そうです。この度エムエムシー企画がSANRISEの総代理店に決まったそうです。
SANRISEは前々から日本の代理店を探していましたが、まさかMMC企画を口説き落とすとは、なかなかの強者ですね(笑)
個人的にはMMC企画にはIllumagicの総代理店になって欲しかったのですが、Illumagicはかれこれ2年ほど日本とは距離を置いているので、まあ止むを得ませんね。そもそも新型のリリースも遅れてるみたいだし。。。
ともあれ、これでSANRISEが本格的に日本に入ってくることになった訳ですが、我々アクアリストにとって選択肢が増えることは大変ありがたいことですね。
既にMMC企画のサイトにAQUA SANRISE PLUS MMC Special専用ページがありますので、興味のある方はご覧ください。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special 外観

外観はMACNAで見たAQUA SANRISE PLUSと同じですね。
あり? ファンカバーが格好良くなってない?

AQUA SANRISE PLUS MMCスペシャル外観

ま~とにかく薄いです! この薄さは間違いなくセールスポイントになるでしょうね。
筐体も重厚な金属製で、中華にありがちなチープさは感じられません。
写真は幅560mmのR60というモデルですが、この他にR30(幅235mm) / R45(460mm) / R90(860mm) の計4種類がラインナップされています。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special ビーム角

MMC企画の製品ページでは特にレンズのビーム角については触れられていませんが、本家AQUA SANRISE PLUSには90°/120°の2種類のレンズが用意されていて、このうち90°レンズが日本仕様に採用されています。

AQUA SANRISE PLUS ビーム角

ただ、上の写真の通り、90°と言っても優に120°はあります(汗)
まあその分、光の混ざりは良いですけど、放射照度には不利となります。

90°/120°レンズそれぞれのビーム角を比較するとこうなります。

AQUA SANRISE PLUS レンズの種類

120°レンズは余裕で150°オーバーです(汗)
まあ、まず使う機会はないと思うので、供給は90°レンズのみで十分ですね。

ちなみに、このレンズについて以前SANRISEの担当者と話したことがありますが、どうやら面発光のフラットなPAR分布にこだわってる感じで、それはむしろ自慢のようでした(笑)
ただ、現状はビーム角が広すぎてPAR強度不足が否めない状況なので、「もう少し光学的に煮詰めていけばPARは更に上がるよ」とは伝えてあります。今後に期待です!
SOSHIは元々電子機器メーカーなのでアクアに関してはこれからですが、今後はさらに良いアクアな出会いに恵まれて、伸びていくことを祈ってます。まずはMMC企画との出会いを果たせて好スタートでしたね♪

ちなみに、レンズが広角だから使い物にならないと言うことはありません。あくまで放射照度がビーム角で決まると言うだけで、製品のLED数や駆動電力が同じなら、光源が持つ光の量(光束・放射束)は大して変わりません。だから、発せられた光をすべてかき集めることができれば、集光レンズに迫る光量は稼げるのです。

LED照明の設置高を工夫する

こんな感じで、水槽外へ漏れる光をすべて水槽に収めるべく、LED照明を水面へ近接させることで、照射距離接近による放射照度アップ漏れ光の回収による放射照度アップがダブルで効いて光量はアップします。例えば、今回のSANRISEでもR30の30cm PPFDは僅か300 umol/m2/s程度ですが、距離を半分まで詰めれば15cm PPFDは軽く800オーバーです。直下PPFDだけでもそれくらい違うのですから、漏れ光の回収分まで含めるともう少し伸びるでしょうね。なので、純正のスタンドあたりを使えば水面にも近くなるし、放射照度的にはあまり不便はないでしょう。ご安心を。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special 採用LED

AQUA SANRISE PLUSはLED素子がひとつずつ独立して脱着が可能なので、もし将来的に素子単体もオプション販売されるようなら、一応カスタマイズも可能にはなります。

AQUA SANRISE PLUS LED基板

ただ、現状のチャンネルはほぼカラー毎に分けてあるので、あんまり異なる波長をチャンポンすると、チャンネル分けの意味がなくなっていきますね。そして、あとで混乱して訳が判らなくなるでしょう♪笑
一昔前のシステムライトはチャンネル数が少なかったので素子のチャンポンは日常茶飯事、むしろ波長を補う上で不可欠でしたが、最近の製品はチャンネル数も多くなってますから、近年の波長のカスタマイズは素子チャンポンからチャンネル調光に置き換わったと言えるでしょう。要は、必要な波長はすべて揃ってるので、あとは調光さえ極めれば、素子のカスタマイズは不要なのです。

そして、本家AQUA SANRISE PLUSとの大きな違いは、採用LEDの波長です。

CH. AQUA SANRISE PLUS
オリジナル
AQUA SANRISE PLUS
MMCスペシャル
A White 7000-8300K White 6000-7000K
B RoyalBlue 450-465nm RoyalBlue 450nm
Blue 470nm
C Blue 465-485nm Violet 420nm
D Violet 420-430nm
UV 405-410nm
UV 400nm
E Red 620-630nm DeepRed 660nm
F Green 520-535nm Cyan 500nm

細かな波長誤差はスルーするとして(笑)、EチャンネルとFチャンネルを見て下さい。
サンゴがあまり吸収しない赤630nmを クロロフィルaに有効な深赤660nmに変更し、また緑520nmを より蛍光タンパクに効果的なシアン500nmへ変更しています。
その結果が、この採用LED群です。

AQUA SANRISE PLUS LED素子

シアン500nmも深赤660nmも、お手本のような手堅いところを攻めてきましたね!
Lumileds RebelOSRAM OSLONもなかなか高価ですが、品質も性能もピカイチですからね。もちろん溶接パターンがCreeとは異なるので、Rebel/OSLON共に専用パターンのLED基板を作る必要はありますが、そうした手間をかけてでも使いたいLED素子です。だから、こういうことをしっかりやるには、製造側のスキルだけではなく、発注元にも資本力が必要ってことです♪
ま、欲を言えば、白LEDと同じようにRoyalBlue 450nmにもXT-Eが欲しかったかな?
とりあえず詐欺も偽装も見当たらないので、気持ちよく太鼓判をポンっとな♪笑

ちなみに、LEDデザインは割愛しますので、製品ページでご確認ください。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special 操作性

SANRISEの売りのひとつに、操作性があります。
特筆すべきはコレ!

AQUA SANRISE PLUS 電源に手元スイッチ

コタツのように、手元で素早く安全に電気切れます(笑)
いや、冗談じゃなくて、これなかなか重要ですよ。
だって、僕も咄嗟に電気切ろうと思ったら、RadionもHydraも切り方判りません♪爆
そんな機械音痴には、コレ最高です~♪

そして、もちろん本体でも操作できます。コレもとても重要♪
だって、本体に操作系を持たない製品、結構あるのよ! RadionとかHydraとか(笑)
その点、SANRISEはちゃんと本体でも調光できます♪

AQUA SANRISE PLUS 本体の調光

もちろん、流行のスマホ+WiFiでも調光できちゃう♪

AQUA SANRISE PLUS スマホの調光

*写真のアプリは本家用なので、B/C/Dチャンネルの波長が異なります

調光に応じてスペクトルがシミュレーションできるのも良いね♪

簡単な動画も用意しました。

*動画のアプリは本家用なので、B/C/Dチャンネルの波長が異なります

AQUA SANRISE PLUS MMC Special ファン

僕は、SANRISEのファンがお気に入りです(笑)

AQUA SANRISE PLUS ファン

遠心ファンていうのかな。普通のファンは前面から吸気して後方へ排気だけど、このファンは吸気を直接的に水平方向への排気に変換するので、なんか効率が良さそう♪

AQUA SANRISE PLUS MMC Special スペクトル

まずは、製品スペクトルです。

30cmモデル R30のスペクトル。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R30 (30cm)

45cmモデル R45のスペクトル。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R45 (45cm)

60cmモデル R60のスペクトル。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R60 (60cm)

90cmモデル R90のスペクトル。

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R90 (90cm)

LEDデザイン的には波長比率は青系:UV系=3:2くらいなので、他社と比べてもなかなかの量のUV系素子が搭載されています。ただ、その割にUV強度が弱いのは、青系に比べてUV系の素子のランクが低いからでしょう。パッと見ただけでも波長強度差が倍以上あるのが判ります。そこがちょっと残念。。。とは言え、それでも他社と比べれば、このUV量ならRadionやHydraよりも強かったはずです・・・が、如何せん広角レンズのせいでUV以前に全体的に放射照度が低くなってしまいました。つくづく残念。。。ただ、シアン系に至っては470nmと500nmがしっかりと効いて、あくまでもスペクトル上では白LEDの欠落分を完全に補完できていました。

これら4サイズの30cm直下のスペクトル強度(PPFD)比較がこちら。

MMCスペシャル全サイズのスペクトル強度比較

R30はR45の半分のLED素子数しかないのでかなり控えめなPPFDとなってますが、R45以上は似たり寄ったりのPPFDとなっています。なぜか? 面発光だからです。どんなに大きいサイズになっても、むしろ端のLEDは中心から遠ざかっていくので、測定器のセンサーでは拾われません。要するに、面発光タイプのLEDライトの光量測定は、所詮センサーの真上のLED群の光しか拾えていない、ということです。

さらに、AQUA SANRISE PLUS新旧比較として、元々のオリジナルとMMCスペシャルのスペクトルも比較してみましょう。
まずは相対スペクトル。要はスペクトルバランスの比較です。

AQUA SANRISE PLUS オリジナルとMMCスペシャルの相対スペクトル比較

ブルー450nm主体のありがちなアクアLEDから、波長全域にリッチなスペクトルに生まれ変わりました。特に400nmと500nmと660nmの量に注目ですね。
但し、これはあくまで相対グラフなので、実際のスペクトル強度比較はこうなります。

AQUA SANRISE PLUS オリジナルとMMCスペシャルのスペクトル強度比較

強すぎたブルー450nmと決別し、その分400nmと500nmに均等に分配してますね。
こりゃ~相当強い戦闘力を持つLEDスペクトルデザイナーが関わってますね~♪

AQUA SANRISE PLUS MMC Special PAR分布

最後に、いつものお役立ちPAR/Wattグラフをどうぞ♪ (クリックで大画像)

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R30 (30cm)

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R30 PAR分布/スペクトル

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Gebrauchen die Bilder ohne Genehmigung verboten.

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R45 (45cm)

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R45 PAR分布/スペクトル

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AQUA SANRISE PLUS MMC Special R60 (60cm)

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R60 PAR分布/スペクトル

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AQUA SANRISE PLUS MMC Special R90 (90cm)

AQUA SANRISE PLUS MMC Special R90 PAR分布/スペクトル

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そして、開けちゃいますよパンドラの箱、♫ぶっちゃけ他社と比べてどーなのよ比較~!

AQUA SANRISE PLUS メジャー製品とのスペクトル強度比較

確かに、レンズのせいで直下の最大PPFD値が500台しかありませんが、PAR/Wattは決して悪くはなく、レンズさえ極めたら各社の脅威になり得るポテンシャルはあるでしょう。
但し、上のグラフは一番大きな90cmモデルで比較しました。ハンデです(笑)

ただ、これだけだとメッチャ弱く見えるので、名誉挽回グラフ(笑)も見てみましょう。

■Average PPFD on 84×60cm2 @30cm

AQUA SANRISE PLUS メジャー製品とのスペクトル強度平均値比較

これは、製品設置下の84×60cm2の空間全体に降り注ぐPPFDの平均値をグラフ化したモノです。これを見れば、PPFD平均値ではRazorと同等のスペクトル強度が照射されていることが判ります。
そもそもSANRISEは広角レンズ&面発光なので、点光源型製品と直下PAR強度で比較されたら分が悪いのです。それはKRも同じ。KRはレンズこそ広角ではありませんが、ボディサイズに応じた面発光構造はSANRISEと同じ。だから、平均値で比較してこそ、水槽全体に広がるPPFD分布の強さが判るという訳です。
とは言えSANRISEさん、僕としては新レンズの開発を熱望しちゃうぜぇ~?笑

ところで、こうやって各社のスペクトル眺めていると、現状の各社アクアLED製品のスペクトルは、およそ以下のように大別できることに気付きました。

スペクトルタイプ

  • 450nm タワー型 / 450nm Tower Type
  • 450nmテント型 / 450nm Tent Type
  • 400-500nmウォール型 / 400-500nm Wall Type

水深に例えると、こんな感じかしら。

水深スペクトル相当

アッチョンブリケ♪

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20167月15

また波長詐欺!? MK350の「6ms」に要注意!

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル 測定器

う~ん、、、確かに危なっかしいなぁ。。。

と言う訳で、スペクトロメーターMK350レクチャー第二弾、参りま~す♪
第一段はこちら↓

まず、スペクトルのピーク波長に注目して、常識的なカーブから逸脱してるモノは精度を疑ってください。さらに、その露光時間が6msだったら、疑惑スタートです。ましてやLUX(照度)が3-4万を超えてたら疑惑濃厚♪ LUX隠してたらアウト~♪笑

正しいスペクトルの例↓ (Kessil A350wの場合)

正しいスペクトル

怪しいスペクトルの例↓ (同Kessil A350w)

間違ったスペクトル

露光時間の限界を超えるほど近接して測定すると簡単に露光オーバーが発生します。
まあ、本来ならば、LEDに長く携わってる方なら、すぐに見抜けるはずの凡ミスです。
もしプロで気づいてないなら失格、LEDを扱う資格はないです。前科持ちなら特に。
こういう業者は、詐欺商品も見抜けずに偽装商品を流通させてしまう危険姓も超高い!
あるいは、最悪のケースとして、これをわざとやってる可能性もあります!

スペクトル詐欺

ご覧の通り、460nmのピーク波長が潰れる分、下の弱い帯域が上に伸びるので、あたかもそれらを強く見せることが出来ちゃうからです!? 恐ろしい!!!

前回は、主に露光時間について解説し、「大抵の場合は露光時間の設定をオートにしておけば問題ない」と書きました。でも、だからと言ってオートならどう測ってもOK、なんてことはありません。ま、通常は数をこなせば自然と身につきます。業務で使うなら尚更です。

そこで今回は、測定距離によるMK350の露光時間の限界について説明します。

例えば、ある光源に対して、徐々に測定機器を近づけながら測定していくとします。
露光時間はオートに設定しておきます。
まず、40cm30cm20cmの距離で測ってみます。
結果はこうなりました。

正しい露光時間による測定スペクトル

* これはKessilじゃないよ笑

結果をまとめると、

測定距離 露光時間 ピーク波長
40cm 31ms 綺麗なカーブを描いている
30cm 15ms 綺麗なカーブを描いている
20cm 7ms 綺麗なカーブを描いている

今のところ、何も問題は生じていませんね。

さらに続けます。
10cm5cm1-2cmの距離で測ってみます。
結果はこうなりました。

露光オーバーによる測定スペクトル

結果は、

測定距離 露光時間 ピーク波長
10cm 6ms ん? ピーク波長の先がちょっと糞詰まり?
5cm 6ms ピーク波長が崩れて瓶の口みたいに???
1-2cm 6ms 尖ったピークやら、丸いピークやら、可笑しな事に。。。

お判り頂けただろうか?笑

そうなんです。
MK350の露光時間の最小値(下限値)は6msなんです。
たまたま露光時間が本当に6msだった場合はギリギリ綺麗なスペクトルが得られますが、もし6ms以下に絞るべき大光量を受けた場合でも、もうそれ以上下がりませ~ん!
それを無視してガンガン強い光を受ければ、当然露光オーバーを起こします。
その結果、レクチャー第一段の時のように、やはりスペクトルは崩れてしまいます。
しかも、ピーク波長が崩れるだけならまだしも、その周りの他の波長が過大評価されて、あたかもそれらの波長強度が増したかのように振る舞います。上のグラフでも、1-2cm測定時では相対比4割程度だったはずの420nm域が9割に化けてます(爆)
勿論それはプロがやったら波長詐欺を意味しますから、ちゃんと自覚しましょう(笑)
あと、まさかとは思うけど、確信犯はダメ、絶対。

そこで、優しいLEDスペクトルデザイナーさんが、親切に手取り足取り教えちゃうよ♪

■MK350の正しい使い方

正しい測定距離と正しい露光時間による測定

■MK350の間違った使い方

不適切な測定距離と怪しい露光時間による測定

簡単でしょ?

引き続き怪しいスペクトルを見かけたら、お気軽に必殺仕事人に通報してください♪
初犯はなるべく優しくマイルドに、再犯からはやや厳しく成敗していきます!

追伸:
え? このライト気になるって?
次回のネタです♪笑

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20167月12

Maxspect Razor 遂に自作基板♪笑

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDライト Maxspect Razor スペクトル 自作関連 電気系

先日、Razor 10000K 60Wへ白リフレクターを装着しましたが、その続きです。

あのままじゃPPFDが189 umol/m2/sしかないので、やはり最新15000Kモデルのように、旧13素子→新19素子みたいなパワーアップ術を施さないと、使用に耐える光量は得られないなぁ~と悶々とすること約2週間。。。
気がついたら、禁断の扉が開いてました(爆)

Maxspect Razor 自作LED基板(設計用)

2mmのアルミ板加工は、ご老体には堪えます(汗)

前にRazorのガラスレンズの投稿で、半ば冗談で発案したコレです(爆)

まさか、マジでコレをやる日がくるとは。。。苦笑

ただ、15000Kみたいに6ヶも白LEDは要らないので、とりあえず白LED率25%で設計することにしました (Razor 15000Kは白LED率32%、Hydraは23%)
その場合、Razorは1ユニットあたり13素子なので、3-4素子の白LEDが必要です。
そうすると、白chと青chに使える単波長LEDは残り9-10素子です。それで、KRのように各chともフルスペクトルを確保しようと思ったら、白chへのUV系+シアン系の補完と、青chのワイドバンドブルーの構築を、たった9-10素子で構成しなければなりません。

物理的に無理じゃね?笑

そこで活躍するのが、この秘密兵器です。

Cree XML 4チップ直列タイプ

Cree XML 4チップ直列タイプ♪

これなら、見た目は1素子ですが、実質、白LED×4ヶ分として機能します♪

また、コレを使うことで、4素子直列回路×4ラインの判りやすい回路が組めます♪

Maxspect Razor LED基板回路変更

そう、実質16素子として設計することが可能になるのです♪
ま、15000Kの19素子には劣るけど、これでも白LED率が25%確保できるので、海水向けとしてはなかなか妥当な白LED数となります。
但し、ドライブ電圧が足りなくなるので、純正12Vの電源電圧を15Vへ変更する必要があります。幸い、Razor 60Wの電源ボックスの出力電圧は12-16V仕様なので、電源ボックスを分解して電圧調整ボリューム(V adj)を回せば容易に15Vへ調整可能です。もちろんテスターで見ながらの調整が必要です。あ、自己責任でお願いしますね(笑)
あと、厳密には白LED側の電圧がややドロップするので、並列回路側と電圧を揃えるために、白LED側へVF 1V程度の適当なダイオードを一つ咬ませてあります。詳細は割愛。

何と言ってもこの設計によるメリットは、白LEDに割くスペースが素子1ヶ分だけで済むので、他の12素子スペースはすべて単波長LED素子で埋め尽くすことができるってことです。これで、純正で物足りなかった波長を密に補完することが可能になる訳です♪

さらに、今回の目玉はもう一つ! むふふ♪
ガラスレンズを使うにしろ、リフレクターを使うにしろ、もうUVでレンズが焦げる心配はなくなりましたよね?
と、言う事は、、、!?

そう、これも入れちゃうぜぇ~?

ナイトライド370nm

ナイトライド最強370nm!!!

まーこのためにスペースを確保したとも言うけど(笑)
ついに実用強度のUV-A 370nmを有したシステムLEDライトの誕生となるかっ!?

ちなみに、LEDデザインが決定するまでは、LED素子の配列はコロコロ変わりますので、このようなネジ固定方式のアルミ板は非常に都合が良いのですが、このままじゃネジが干渉してレンズもリフレクターも装着不可能であることが判明しました(爆)

Maxspect Razor 設計用LED基板の組み込みテスト

設計が決まったら、もうひとつ本番用のアルミ板を作るか。。。手が痛いけど。。。泣

また、実質の素子数が増えたことで消費電力も少し増え、電源投入時は約68W、その後加熱による出力ダウンにより約62Wまで低下することが判明。そして、その時の天板温度は60℃オーバー。うーん。。。ファン足すか(笑)

12cm静音ファン追加

ちょうど、使ってなかった12cm薄型静音ファンがあったので、ボルトオン♪
これで天板温度は最高でも45℃(室温29℃時)止まり、15℃も下がりました♪
もちろん、加熱による出力ダウンもなし! 終始68Wのまま♪

だったら、、、もう少し出力アップできるんじゃね?爆

で、またまたドライブ回路を改造して、製品消費電力を73Wまでアップ♪汗

Razor改造最終消費電力

電源装置の定格が最大75Wなので、これ以上はアカン。。。汗

とりあえず、素子配列と素子構成が決定したので、本番用のボードに作り替えました。

Maxspect Razor 自作LED基板完成品の組み込み

ネジは使えないので、固まる放熱シリコンの出番です♪
固まるシリコン、久しぶりに使ったけど、やっぱり便利だぜぇ~?

特別にLEDデザインも公開しておきます。

Razor独自基板最終LEDデザイン

じゃんじゃん真似てください。ただ、波長強度が肝心ですけどね(汗)

そして、気になるスペクトルは、こうなりました。

Maxspect Razor 自作LED基板完成品のスペクトル結果

UV-A 370nmがガツンと効いたフルスペクトルですぜ♪
その370nmは、まさに超浅場の太陽に相応しく、白chに含めてあります。
しかもその白chは、Ra90オーバーの高演色性も実現!
アンバーが太いのも、4000KのCree XMLを使ったお陰です♪
そして、青chは定番のワイドバンドブルー♪

Razorだって、磨けばここまで光るんですね♪

ちょっと手間が掛かりすぎるけど(汗)

強いて言えば、370nmは最強ナイトライド、400nmはモンスター400nmを使ったけど、420nmがいまいち強い素子がなかったので、2ヶ使って誤魔化したくらいです(汗)
あぁ~・・・3535サイズの最強420nm、どこかに落ちてないかなぁ。。。

あ、あとね、Razorの白リフレクターは前面がアクリル板なんですが、370nmの透過率を見る限りほとんどロスしてないので、UV対応素材を使ってるようですね。前作がかなりの教訓になったのでしょう(汗)

ちなみに、最新Razor 15000Kとのスペクトル比較はこうなります。

スペクトル対決:Razor 15000K vs Razorフルスペクトル

どう? ヨダレ拭いてください(笑)
Razorフルスペクトル・アップグレードキット作ったら売れるかな?汗

さて、今回の改造では、光量の問題はどこまで解消されたのか!?
まずは、ガラスレンズでチビってみましょう♪笑

Maxspect Razor改+ガラスレンズのPPFDテスト

きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
はっぴゃくオーバー!!!!!

でもよく見て。ど真ん中だけよ、眩しいのは(笑)
そりゃそうか。真ん中の1レンズの中に4素子入ってるんだから(笑)
これじゃ、光量ムラが激しくて実用に耐えないよねぇ。。。

じゃ、やっぱり白リフレクターを使うしかないか。

Maxspect Razor改+リフレクターのPPFDテスト

ま、前回の189 umol/m2/sと比べると、今回は228 umol/m2/sなので、約20%の光量アップが叶ったことになります♪
13素子→16素子だから、まーそんなもんか。
じゃ、19素子なら40-50%アップだから、PPFDで270-280くらいかな?
てことは、仮に15000Kの70Wを買っても、300は超えそうもないね。。。
どのみち浅場のSPSは厳しいかぁ。。。3ユニットの180Wモデルなら600いくけど。。。
と言う訳で、この辺でお開きです(笑)

その他、何かリクエストがあれば、お気軽にどうぞ。

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スペクトラ LEDスペクトラ解説