2010年1月11日
光合成色素については、なかなかまとめるための情報に恵まれませんが、きりがないので一旦まとめちゃいたいと思います(笑)
海洋生物の光合成色素の種類と吸収スペクトル
以下の2枚の図は共に視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録(数研出版)より引用。

これはサンゴではなく主に藻類に見られる光合成色素ですが、サンゴも同系統の多様な光合成色素を持つと思われます。
上の表でも、クロロフィルaが多くの藻類の主要色素として存在していることが判りますが、併せて他の色素も主要色素として働いていることが判ります。青や赤のシアノバクテリアにはフィコビリンが、褐色の珪藻類にはカロテノイドが存在し、それらがそれぞれの特徴的な色彩の要因となります。

これは各光合成色素が吸収する波長帯を表したスペクトルグラフです。「吸収」とは、その波長帯が光合成に利用されているという意味になります。
例えば、緑色の曲線は陸生植物でも大部分を占めるクロロフィルの吸収特性であり、市販の植物育成ランプのスペクトルもこれに対応した特性を持っています。
しかし、海洋生物は、その多彩な色彩が示すように、クロロフィル以外の光合成色素が非常に多く活躍しており、むしろ植物育成ランプに無い波長域こそ配慮しなければならないでしょう。

よく見かける植物育成ランプのスペクトルはBR型が多く、オレンジ帯域の欠落が気になりますが、HGやFRはシアノバクテリアのフィコエリトリンやフィコシアニンを見事にカバーしているように見えます。このスペクトルの形を覚えておいてランプ探しをすると良いでしょう。
ちなみに、このHGやFRのスペクトルは、実は一般蛍光灯のそれと大差ないようにも見えるのですがねぇ(汗)
スギノキミドリイシに必要な光源の考察
シアノバクテリアが持つ鮮やかな青や赤の色素を例に取ると、赤はフィコエリトリン、青はフィコシアニンですが、以前Tetsuo氏から頂いた情報でも、スギノキミドリイシの青の色素はChromoproteins-588と言う色素で、主に566~620nmのオレンジ帯域の波長光を利用し、特に588nmを吸収するとのことで、やはりこれはフィコシアニンの吸収波長特性に酷似しています。
このフィコシアニンの特性を上の図で見ても、クロロフィルの特性とはまったくカブッていないことが判りますから、もしスギノキを青くしようと思ったら、クロロフィル向けの植物育成ランプではなく、まずは橙色を優先的に多く含むランプをチェイスしなければならないでしょう。
そのことからも、スギノキの飼育に向いたランプとしては、比較的色温度の低い6,500K~10,000Kあたりのメタハラが、まずは無難なところです。あるいは蛍光灯なら、植物育成ランプの多く(BR等)は肝心の橙色を欠いたものも多いため、下手なランプより普通の白色蛍光灯の方がマシかも知れません(汗)。と言うか、蛍光灯でスギノキの要求する照度を用意するのも大変ですけどね(苦笑)
で、問題はLEDでこれを実現する場合です。ピンポイントでオレンジ色を用意することもできますが、ひとつの波長のみでは自然光であり得ない分布ですし、それによる生体の反応が判らないため、やはり満遍なく帯域をカバーしつつ、その上で橙色をある程度のレベルで確保したいものです。
そのために考えられるのは、やはり白色LEDや電球色LEDでしょう。これらのLEDには黄色をピークに緑から橙まで満遍なく含まれていますから、とても理に適う選択と言えます。

但し、フルカラーRGBの3原色による白色LEDは除外しなければなりません。なぜなら、フルカラーRGBは見た目こそ白色光ですが、中身は赤・緑・青のピンポイントを並べただけですから、緑と赤の間が大きく欠落していて橙色が含まれていません。もしどうしてもフルカラーRGBによる白色LEDを使うなら、そこに580~590nmピーク程度の黄色の素子を同レベルで補完すると良いでしょう。まぁ、それでもある程度の帯域抜けはどうしても発生しますので、白色LEDを使ったほうが早いと思いますけどね。
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2010年1月11日
まず、本日(1/10)現在の光環境です。
いつもながらコロコロ変わってすみません。

UV3Wが右端に移動、照明全体の高さも30cmに戻しました。
いつになったらガンガン当てられるのやら。。。
次に、各ミドリイシの状況です。
撮影環境は、本日は照明下での上からのフラッシュ撮影としました。よって、ある程度の演色効果が生きた色彩に映ってます。実際の見た目にも近いです。

- だにミドリイシA.
- スポイト吹き付けたら簡単に剥げた(汗)
しかも色はやけどのように・・・。
これ、果たして復活できるんだろうか。。。
- だにミドリイシB.
- やはりスゲは青を当てるのが一番♪
現時点で一番綺麗かも♪
気づいたら根元も共肉が盛ってました。
- ケントパパミドリイシA.
- 先日までずっとUV3Wを当てていましたが、バイオレットが定着したと言う域には達していない。ま、UV当てたらバイオレットに発色はするので、もしかしてUVでバイオレット蛍光ってあるのかな?(笑)
- ケントパパミドリイシB.
- 一番紫が綺麗だったのに、今は・・・(汗)
何故かこの子は傷の治りも一番遅い個体です。
- だにミドリイシC. ケントパパミドリイシC. ケントパパミドリイシD.
- このグループはLeDio7+UVエリアに配置してあり、先日からUV3Wも追加したので、UVリッチな環境になりました。
それはそうと、だにミドリイシC.がケントパパミドリイシと同一個体だというのが、最近になって信じられるようになってきました(笑)
- 沖縄くん
- 右端のライブロックの上じゃ光が弱くて白化してきたので、ただいま水槽中央のアクアブルーエリアで日向ぼっこ中です♪
特筆すべきは、あんなに世話の焼けただにミドリイシC.が、ようやく本来のケントパパミドリイシの色彩に近づきつつある点です。やっぱり放置に近いくらいずっと強光下から離していたのが効いたのかな♪
強光耐性の減退を気にして慌てて強光下に置くよりは、例え耐性が少し下がっても良いから余裕を見てじっくり時間を置いてからの方が生理的には負担が軽いのかも知れない。
今後の課題は、だにA.の復活、だにB.C.の更なる色揚げ。
そしてケントパパA.B.C.Dの色下がりを食い止め、少しでも元の色に戻すこと。ケントパパ邸では、コーラルグロー250WをメインにSCディープブルーを近接していたミドリイシらしいので、やはり今の環境と比較しても、足りないのは絶対的な光量のはずだ。波長的には現在、白、アクアブルー、アクアブルーUV+UV3Wの元で分散配置してるので、光強度さえ上げればいずれかの光環境下の個体で復活が見られても不思議ではない・・・はずなんだけどなぁ。。。
もしかして、もっとブルー光が必要なのかしら?
確かにケントパパミドリイシのベースは茶色いので、カロテン系かフコキサンチン系の色素が含まれているとは思う。
しかし肝心のバイオレットを発動させるためには、シアノバクテリアで言うならフィコビリン系やフィコエリトリン系色素をリブートしなきゃならんはず。と言うことは、やはり緑~黄色もしくは橙色が絶対的に足りないのだろうか。。。そうなると、現状のランプの中ではLeDio7 PearlWhiteに含まれる該当帯域だけが頼りなので、やはりもっと照明を近づけた方が良いに違いない。
でもすぐ刺糸を出してイヤがるのよねぇ・・・。
どうしたものか(汗)
そうそう。
次回はようやく光合成色素ネタいきます。半熟だけど(笑)
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2010年1月10日
いきなりメタハラをLEDに移行しようとすれば、そりゃ無理がある。
まずは、青の移行から始めるのが賢いLEDクリエイターだ。
結論から言えば、スーパークール115 (150W)のディープブルーは、
volxjapanのGrassy LeDio 21 DeepBlue (21W)×2 か、
やどかり屋のエリジオン「閃光」14W ブルー (12W)×2で、光束量的に置き換えが可能であると言えそうだ。もし照度的な置き換えなら1台でも十分だ。しかも、水温上昇が激減し、電気代も超お得になると言うスペシャルボーナスまで着いてくるのだ。
しかし、それ以前の旧製品は素子が古いか効率が悪いかレンズが狭いか、申し訳ないが到底目的は果たせないので、残念ながら現在では選択肢に入ることはないだろう。いっそ、手持ちの旧製品は常夜灯に回してしまおう。
ちなみに、スーパークール115と言えば、かれこれ10年以上の超ロングランだが、さすがに進化のない製品の布教活動はもうそろそろ良いだろう、と覚悟を決めた。これまでも散々オススメしてきたし、メーカーも十分に潤ったことだろう。
ここらでひとつ、業界の未来に期待して、本音トークを暴露しようではないか。
アクアリストは益々救われるがいい。助かるがいい。
しかしメーカーは腐ること無かれ。さらに精進するがいい。
以下のスペック比較を見てすぐに意味を理解した方、善は急げだ。
いまいち判らないけど私を信用すると言うなら、あとに続くがいい。自己責任で(笑)
| ランプ |
SC115 DB
150W/70° |
LeDio21 DB
21W/50° |
エリジオン・ブルー
12W/60° |
| スペクトル |
 |
 |
無し
LeDio21と同等 |
| 30cm照度 |
4,440 lx |
実測 19,200 lx |
実測 12,200 lx |
| 全光束 |
2,500 lm
換算 615.50 lm |
換算 1180.43 lm |
換算 1149.82 lm |
| 発光効率 |
換算 16.67 lm/W |
換算 56.21 lm/W |
換算 95.82 lm/W |
| 実売価 |
40,000~50,000円 |
16,000~18,000円 |
12,000~13,000円 |
但し、どちらもUVは一切含まれないので、もしUV入りを望むならしばらく待って欲しい。UVブレンドモデルを含む新LeDio7+が、もうすぐvolxjapanから正式に発表されるはずだ。とは言え、光量的には上記2機種には及ばないので、やはりSCの代役は上記機種に任せると良い。そして新LeDio7+UVで、紫外線を補完すれば良いのだ!
尚、このアナウンスはあくまでもSCディープブルーについてのもので、マリンブルー等の明るいランプについては、引き続きSCを支持していきます。当面はね。
とは言え、ひっくり返されないように、メーカーには頑張って欲しいと思います。
そして最後にもうひとつ。
やどかり屋のエリジオン「閃光」をノーブランドと侮る無かれ!
最新LED素子による超高効率と、その驚愕の大光量を、是非騙されたと思って体験して欲しい。
しかも僅か12Wの超省エネ設計。そして更にその軽さにも度肝を抜かれるだろう。
大阪近隣の方は、一度やどかり屋で実機を見てきて欲しい。
以上、この放送は応援市場の提供でお送りしました♪
以下、興味のある方は参考までにどうぞ。
角度・照度・光束の計算のための予備知識
照度 E [lx] = 光束 Φ [lm] ÷ 照射面積 S [m2]

レンズ
° |
照射面積 m2 |
| 30cm前方 |
1M前方 |
| 70 |
0.1386264 |
1.54029334 |
| 60 |
0.0942477796 |
1.04719755 |
| 50 |
0.0614805123 |
0.683116804 |
| 30 |
0.0203000584 |
0.225556204 |
| 25 |
0.0138964176 |
0.15440464 |
このページ内の各値で断わりの無いものはメーカー公称値、実測はショップや私が測定した値、換算は製品のレンズ角度を点光源として逆算した理論値、もちろんレンズの癖・特性等は無視した単純計算によるものです。
比較元各製品スペック
| スーパークール SC115 - 150W/70°(散光) |
| メタハラ |
ディープブルー |
マリンブルー |
サンホワイト |
| スペクトル |
 |
 |
 |
| 30cm照度 |
4,440 lx |
31,110 lx |
42,220 lx |
| 全光束 |
2,500 lm |
9,000 lm |
7,300 lm |
| 全光束 |
換算 615.50 lm |
換算 4,312.67 lm |
換算 5,852.81 lm |
| 発光効率 |
換算 16.67 lm/W |
換算 60.00 lm/W |
換算 48.67 lm/W |
| Grassy LeDio 21 - 21W/50° |
| LED |
DeepBlue
青7 |
AquaBlue
青4+白3 |
PearlWhite
青1+白6 |
| スペクトル |
 |
 |
 |
| 30cm照度 |
実測 19,200 lx |
実測 16,700 lx |
実測 16,500 lx |
| 全光束 |
換算 1180.43 lm |
換算 1026.72 lm |
換算 1014.43 lm |
| 素子光束 |
換算 168.63 lm |
換算 146.67 lm |
換算 144.92 lm |
| 発光効率 |
換算 56.21 lm/W |
換算 48.89 lm/W |
換算 48.31 lm/W |
| エリジオン「閃光」14W - 12W/60° |
| LED |
Blue
青6+白1 |
BlueWhite
青4+白3 |
White
青1+白6 |
| スペクトル |
|
|
|
| 30cm照度 |
実測 12,200 lx |
実測 10,800 lx |
実測 11,800 lx |
| 全光束 |
換算 1149.82 lm |
換算 1017.88 lm |
換算 1112.12 lm |
| 素子光束 |
換算 164.26 lm |
換算 145.41 lm |
換算 158.87 lm |
| 発光効率 |
換算 95.82 lm/W |
換算 84.82 lm/W |
換算 92.68 lm/W |
| ハイパーアクアムーン - 7.2W/25° |
| LED |
AMC-1B
青6 |
AMC-1BW
青5+白1 |
AMC-1WB
青1+白5 |
| スペクトル |
 |
 |
 |
| 30cm照度 |
20,000 lx |
18,890 lx |
15,560 lx |
| 全光束 |
換算 277.93 lm |
換算 262.50 lm |
換算 216.23 lm |
| 素子光束 |
換算 46.32 lm |
換算 43.75 lm |
換算 36.04 lm |
| 発光効率 |
換算 38.60 lm/W |
換算 36.46 lm/W |
換算 30.03 lm/W |
| Grassy LeDio 7 - 7W/60° |
| LED |
DeepBlue
青7 |
AquaBlue
青4+白3 |
PearlWhite
青1+白6 |
| スペクトル |
|
|
|
| 30cm照度 |
実測 4,200 lx |
実測 4,700 lx |
実測 5,400 lx |
| 全光束 |
換算 395.84 lm |
換算 442.96 lm |
換算 508.94 lm |
| 素子光束 |
換算 56.55 lm |
換算 63.28 lm |
換算 72.71 lm |
| 発光効率 |
換算 56.55 lm/W |
換算 63.28 lm/W |
換算 72.71 lm/W |
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