結果 Oh! Life

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記



20097月06

新称:ブチヒメヨコバサミ属

潮だまり観察員 エイジ 18:42
この記事を含むタグの全記事リスト: ヤドカリ情報

千葉の駒井先生にお願いしてあった新称:ブチヒメヨコバサミ属の論文が届いたので、これを基に超ヤドカリ図鑑を更新しました。

ブチヒメヨコバサミ属/ Stratiotes Thomson, 1899 - 新称

  • ブチヒメヨコバサミ/Stratiotes japonicus (Miyake, 1961) - 旧ヒメヨコバサミ属
  • リングヒメヨコバサミ/Stratiotes taenia (Komai, 1999) - 旧ヒメヨコバサミ属
  • クロトゲヒメヨコバサミ/Stratiotes nigroapiculus Komai, 2009 - 新種
  • アカオビヒメヨコバサミ/Stratiotes orbis Komai, 2009 - 新種

クロトゲヒメヨコバサミ(新種)はブチヒメヨコバサミによく似ています。でも見た目はそっくりだけど、ブチヒメのように眼柄は青くならないみたい。北海道から房総あたりまで分布しているようです。
ちなみに論文に記載された標本データを見ると、クロトゲヒメヨコバサミは北に行くほど潮下帯から観察できそうです。相模や房総あたりだと水深100Mとか深くなるけど。但し、今のところ日本海側での確認は無さそうです。

アカオビヒメヨコバサミ(新種)はリングヒメヨコバサミによく似ています。まだどちらも現物を見たことがありませんが、とりあえず眼柄の色彩(リングヒメヨコバサミは赤く、アカオビヒメヨコバサミは白くて基部が橙色)が違うかな。アカオビヒメヨコバサミは相模湾から伊豆諸島あたりで見つかっていて、リングヒメヨコバサミは小笠原諸島から記録されているようです。どちらも標本写真では全身が橙色っぽい感じ。

両種群とも、素人目に見ても、眼柄や第二触角の色彩の違いで、なんとか判別はできそうです。でもブチヒメヨコバサミ以外は結構深場に生息する種のようなので、多分見かけることはないかな(汗)

ちなみにブチヒメヨコバサミとリングヒメヨコバサミは属が変わったので、学名のオーサーネームに括弧が付きます。お気を付けあそばせ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらのエントリーもどうぞ♪


コメントとトラックバック

  1. 1. 松井 2009/07/06 21:12

    昔、Dちゃんにブチヒメそっくりな奴がいるって送ったことがあるのは、たぶんこいつでした。
    Pseudopaguristes monoporus (Morgan, 1987)

  2. 2. エイジ 2009/07/07 09:07

    あー。そう言えば当時言ってたね。
    でもちっこくなかったっけ?
    昔、僕もちっこいの採ったけど、これはブチヒメかなぁ?
    http://www.1023world.net/ypark/anomura/image/Stratiotes_japonicus_c.jpg

    P. monoporusは僕はまだ素潜りでは見たことがないけど、さすがですね。
    今度、鰓呼吸の仕方教えてください(笑)

  3. 3. わもん 2009/07/08 05:22

    ブチヒメが新属に変更ですか!?
    分ける定義って何なんでしょうね。
    以前に教えていただいたBoninpagurus属もそうですが、素人にはわざわざ分けんでもええやんと思ってしまうくらいの違いなんですがねぇ・・・
    まだまだ分裂していくんでしょうか・・・

    それとずっと相談しようかどうか迷ってたことがありまして、
    4月に採ってきた3匹のケブカヒメがいるんですが、小さい2匹の脚の柄がブチヒメそっくりなのに、眼柄がやっぱりケブカヒメなんです・・・

    新種ってことはないですわな(^^;

  4. 4. エイジ 2009/07/08 09:21

    まー、素人のための分類じゃないですしねぇ(苦笑)
    今後の精査によって、更に種が増えたり変更になる可能性はバリバリです♪

    今回の分類については、論文によれば鰓の数に基づいているようですよ。
    元々ヒメヨコバサミ属は13対の鰓を特徴としていましたが、そのうちブチヒメとリングの2種の鰓が12対しかない事が判明し、その特徴を示すStratiotes Thomson, 1899と言う古い属に移されました。和名としては新称としてブチヒメヨコバサミ属が提唱されました。

    以前、ミギキキヨコバサミに移ったPseudopaguristes monoporus (Morgan, 1987)(旧ヒメヨコバサミ属)も、鰓が8対であったことから属が変更になっています。

    あと、ケブカヒメヨコバサミは、若齢個体ほど色彩が薄く、関節部に濃いめの帯が現れる特徴があったように記憶しています。
    過去に撮った写真が有るはずなので、また探しておきますね。

  5. 5. エイジ 2009/07/08 09:49

    ケブカヒメヨコバサミの幼稚体の写真があったので、まりんちゅシティにアップしておきました。
    http://www.1023world.net/city/eiji/review-1247014075

  6. 6. わもん 2009/07/09 01:26

    ありがとうございます!
    なるほど、属の変更などはそういう経緯があったんですね。
    本当に勉強になりましたm(__)m

    それとケブカヒメのアップもありがとうございました!
    おかげでうちにいるのはケブカヒメで間違いないことが確認できました。
    淡い期待をした自分がちょっと恥ずかしいです(^^;

  7. 7. エイジ 2009/07/10 01:33

    でもね、ヤドカリ図鑑が頭に入っちゃうと、「これ新種かも!?」と言う感動とは縁がなくなります。昔は何見つけても新種の期待で幸せだったのに(汗)

コメントフォーム



コンテンツ

スペクトラ LEDスペクトラ解説