昔、水野さんのメーリングリストがあった頃、何回か書き込んだ話題で、「またか」と思われる方もいるかと思いますが、あれから年月が経ち、新規参入の方には耳新しいかと思い、書き込みいたします。
人工海水のカルシウムは主としてCaCl2、重炭酸はNaHCO3の形で含まれています。
人工海水が吸湿して固まると、CaCl2+2NaHCO3→2NaCl+H2O+CO2+CaCO3↓となり、不溶性のCaCO3となってしまいます。
すなわち、固まった塩を溶かしてもカルシウムと重炭酸が低い海水となってしまうのです。
カルシウムやKHを欲求するハードコーラル飼育の水槽に固まった塩を使うのは変質しているので避けた方がよいでしょう。
ついでに;
「海水を蒸発させて粉にしたものは使えるか?」
答え;使えません。
海水を蒸発させると、まず、CaCO3:炭酸カルシウムが沈殿し、次いでCaSO4:硫酸カルシウム(石膏)、次に塩化ナトリウム、次に、カリウム、マグネシウムの順で沈殿していきます。
このうち、CaCO3、CaSO4、MgCO4は難溶性なので、これらの沈殿物を溶かしても元の海水成分には戻りません。
もひとつ;
「海水を煮沸消毒しても大丈夫か?」という質問もメーリングリスト時代ありました。
答え;ダメです。
沸点近く熱すると、CaCO3、MgCO3が沈殿します。
(cf;一時硬度の取り除き方)
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