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zeo start3やNO3PO4-Xのような炭素源を水槽に投入することで硝酸塩とリンを食ってくれるバクテリアを育てスキマーでバクテリアごと回収する…という仕組みは理解しているのですが、
炭素源とはいったい何なのでしょうか??炭素を含む物質のこと?だとしたらアミノ酸やビタミン、その他餌や糞にも炭素はあると思うのでわざわざ添加剤を入れる必要もなくなりそうな…。
調べても解決しなかったのでよろしければ教えて下さいm(__)m
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餌とかアミノ酸と違ってバクテリアが直接利用出来るから効率が良いのだと思っています。
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私は、シュウさんの記事がわかりやすかったです。
http://blog.livedoor.jp/shu1161/archives/65840026.html
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zeoさん、
> 炭素源を水槽に投入することで硝酸塩とリンを食ってくれるバクテリア
これで合ってると思います。
ザックリ言うと、給餌等の水槽への栄養負荷は圧倒的に窒素やリンが多く、炭素不足です。
逆に言えば、だから最終的に硝酸やリンが溜まる。
そして、バクテリアに限らず、生物の栄養代謝には吸収する比率があり、それをCNP比と呼びます。
これは炭素:窒素:リンの順で、生物の代表的なCNPは106:16:1です(バクテリアは少し違うけど)
そのため、バクテリアがこれらを利用(吸収)できる量は、水槽内に存在するこれらの最大公約数に影響を受けた振る舞いになります。
「窒素(硝酸塩)やリンはあるけど炭素が少ないから炭素待ち」と言う感じです。
そこへ炭素源を添加すれば、炭素量に見合った窒素とリンが消費される、と言う訳です。
確かスーリンが説明したページがなかったかな。
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スーリンのページ。
http://www.ne.jp/asahi/mc/minatomachi/cn20.html
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皆様ご回答頂きありがとうございます!!大変よく理解できました。
今回の質問の意図としては、zeovitではなくベルリンシステムの水槽でzeobakのを添加考えていたためです。
zeobakを定期的に添加することで善玉菌優位にさせビブリオ菌のような悪玉の増殖を抑えられるようにできるのではないか、
でも炭素源を投入しないとzeobakのバクテリアは生きられないとしたら効果はないのではないかと疑問に思っていました。
通常状態だと炭素が圧倒的に足りずバクテリアが増えないのだとしたら、定期的にzeobakを投与して少ない炭素をzeobakに消費させてやれば
悪玉菌が利用できる炭素が減って増殖を抑えられますよね。理論上は…。
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すみません、追加で質問なのですが
ビタミン添加剤(説明書きに栄養塩にはなりませんって書いてるやつ)は炭素源になり得るってことですよね??
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zeoさん。
おはようございます。
善玉、悪玉。
これは添加する菌というよりも、その栄養分により、いかに増殖するかです。
そういう意味ではアミノ酸もビタミン、ミネラルも悪玉菌?を増やす要因となります。
Zeobakや炭素源を毎日添加しても、その菌が増殖できる条件にないと悪玉菌?を増えるでしょう。
まだまだ炭素源だけで病気を防ぐというのは難しいとおもいます。
アミノ酸とビタミンも炭素源としては使用可能かと思います。アミノ酸では確かに低栄養塩を実現できました。ビタミンだけでは未検討です。というのもビタミンはN(窒素)が多いので硝酸塩を下げる力が弱いと推測します。窒素の不足する低栄養塩状態ならばビタミンでも十分かもしれません。
ZEOリアクターなどのリアクターを使う際の注意点。
以前よく聞かれたのですが、嫌気域を利用したシステムとバクテリオプランクトンシステムの大きな違い、というかシステムの原理の違いを理解していない故失敗する多い例がZEOリアクターの使用方法です。リアクターが通水していない時に市販の炭素源をリアクター内に添加してしまうとクラブトリー効果が出すぎてしまって酵母やバクテリア他微生物が増えすぎ、水質が急変していまいます。本来、市販系の添加剤は通水条件の水槽の水量と水質から計算されています。それを一度に少ない水量の区域に添加するとグルコース濃度が高くなり、従来、嫌気条件でおきている反応が進んでしまうのです。
嫌気域へのエタノール添加は嫌気条件での反応を利用したものです。
バクテリオプランクトンシステムはクラブトリー効果を利用し、嫌気条件での反応を利用したものです。(正確には嫌気条件の反応ではないのですが、わかりやすくするためここでは書きます。)
炭素源の製品は成分が非公開なのでわかりにくいと思いますが、エリック・ミカエル、ミヒャエル・マルツェク、ヨルグ・ココットらの書いた記事を読めば理論はわかるかと思います。バクテリオプランクトンシステムで糖類が必須なのは好気条件である水槽内で従来嫌気条件で起こると言われていた反応を起こすためです。
炭素源を通水条件でないところに添加すると高糖濃度になり、酵母などが異常に増えてしまうので白濁し、最悪危険な水質になります。
また糖類主体になりますと燐酸が今度は下がらなくなります。水槽内の炭素源種濃度バランスがとても重要になります。
まとめ
-アミノ酸で低栄養塩は可能、ただし、CNP比は考慮すべき。
-糖類を添加しないとクラブトリー効果は期待できないので効果は低い。ただし、糖類が濃すぎると最悪、水槽が崩壊。
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