ヤドカリパーク



超ヤドカリ図鑑


ヤドカリ科/Diogenidae


ヤドカリ属/Dardanus Poulson, 1875


ソメンヤドカリ/Dardanus pedunculatus (Herbst, 1804)

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イソギンチャクを殻に乗せることで有名なヤドカリです。また、殻を引っ越す際には、それらのイソギンチャクを一体残らず新たな殻へ移し替えるのですが、その仕草がとても一生懸命で見ていて健気に思えます。
また本種は非常に大型になる種で、好奇心も旺盛で色々とやんちゃもしますが、その分水槽でも慣れやすく、エサをねだる様はまさにペットの感覚にも似ています。
但し、本種に限らずヤドカリ属はとても摂食量が多いため、水槽での飼育は栄養不足による衰弱や脱皮の失敗に注意する必要があります。
自然下では迂闊に触るとベニヒモイソギンチャクが槍糸と呼ばれるピンクの糸をたくさん出すのでご注意ください。


サメハダヤドカリ/Dardanus gemmatus (H. Milne Edwards, 1848)

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この個体は私が1998年にソメンヤドカリのつもりで採集したモノです。まだ若齢個体であるせいか、肝心の左鋏脚の顆粒突起の列が弱く見え、ソメンとの決定的な違いが弱いとして判断を見送っていましたが、今回掲載することに致しました。
一般的なソメンヤドカリとの比較方法は、左鋏脚の掌部表面を見て、上半部のみ顆粒突起が存在し下半部がツルツルな個体をソメンヤドカリ、そして掌部全体に顆粒突起が点在する個体をサメハダヤドカリと判定しています。


コモンヤドカリ/Dardanus megistos (Herbst, 1804)

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基本的にヤドカリ属のヤドカリは皆とても大型になるものが多いのですが、この種も例外なく巨大化DNAを持っています。しかも成長スピードが異常に早いようで、以前幼稚体を飼育する機会があったのですが、他属のヤドカリが一回り大きくなった頃には、本種は体積比で10倍近くまで成長しました。
普段は比較的深い水深で生活していますが、希にタイドプールで幼体を見ることもあります。
この種の幼稚体は、一見するとオイランヤドカリと酷似しています。


イシダタミヤドカリ/Dardanus crassimanus (H. Milne Edwards, 1836)

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オイランヤドカリととても似ていますが、こちらの方が色彩は明るく、また眼柄は鮮やかなピンク、複眼はイエローです。良く見ると各関節がピンクである事も見分けるための重要なポイントですね。
越前のダイビングポイントでもこの種が確認される甲殻類にエントリーしているようですが、私はまだ見つけていません。但し本種の色彩と非常に良く似た他属のベニホンヤドカリというヤドカリが越前では多数見受けられるので、もしかしたら見間違え?のような気もします。
本種は同属の中でもあまり大型にはならないようです。


アオボシヤドカリ/Dardanus guttatus (Olivier, 1812)

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本種はイモガイ等の空き殻を好んで背負うという、同属では希な性質を持ちますが、理由はベニワモンヤドカリやイモガイヨコバサミと同様、平たい体型によるものです。
また、非常に特徴的なのが「ブルーのひざパッド」でしょう。しかし本種はとても臆病な性格で、一度殻に隠れるとなかなか顔を出しません。ようやく少し歩脚が出てきたなと思ったら、その段階ではオイランヤドカリと見分けがつきません。本種の確認は少なくともひざパッドが見える位置まで殻から出てくるのをひたすら待つ必要があります。


オイランヤドカリ/Dardanus lagopodes (Forskål, 1775)

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本州南部では比較的よく見掛ける種です。通常は本種も少し深いポイントで生活していますが、希にタイドプールに入る事もあります。岩礁の周辺を少し潜ると、ベニワモンヤドカリやアオボシヤドカリよりも、かなりの数が見られるでしょう。
また本種には色彩変移がいくつか存在し、全体的に茶褐色でひざパッドが赤いものが一般的ですが、中には全身赤いものや黒いものも見受けられます。この色彩変移についてはまだ詳細は判っていません。


ヤドカリ属の一種/Dardanus sp. [1]

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本種は沖縄便で入荷したものですが、色彩を除けば一見するとオイランヤドカリにしか見えません。しかし本種はとても鮮やかなオレンジ色をしており、厳密な鉗脚の形状がオイランヤドカリのそれとは異なって見えますし、専門の先生の写真鑑定でもどうやら新種の可能性がある、との事でした。しかし他に例がない訳ではなく、現地ではたまに見掛けることがあるそうです。現地で見つけた方は是非、標本を専門機関へお送り頂きたいところです。
2枚目の画像は沖縄の西垣さんからお送りいただきました。


ヒラテヤドカリ/Dardanus scutellatus (H. Milne Edwards, 1848)

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沖縄の西垣さんから写真の提供を受けました。感謝いたします。
この種は、最近沖縄方面からよく確認されていたモノで、ちょっと見るとオイランヤドカリにも似て見えます。しかし、名前の通り鋏足が平たく特徴的で、よく見ると第一触覚柄の模様でも違いが判ります。
更に本種と似たオレンジ色のオイランに似た個体も確認されていますが、依然正体は不明のようです。


テナガヤドカリ/Dardanus woodmasoni (Alcock, 1905)

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大阪のゆぅぞぅさんから写真提供を受けました。感謝いたします。
この個体は宮古島から採取されたものとのことですが、あまりこれまでに記録が無いそうで、かなり希少種のようです。名前の通り、確かに同属の多種よりも指節が長いように見えます。
ちなみに私は最初、「カブトヤドカリ?」という印象を受けたくらいなので、もしかするとこれまでも多くの機会でスルーされていた可能性もあります。と言いつつ、実はカブトヤドカリ自体も、まだ私は現物を拝見していませんが(笑)


カブトヤドカリ/Dardanus deformis (H. Milne Edwards, 1836)

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大阪のゆぅぞぅさんから写真提供を受けました。感謝いたします。
この個体は四国方面の潮間帯で採取されたものだそうです。少し色が判りづらいですが、ソメンヤドカリに比べると全体的な色彩は淡く、グレーに近いと思います。そのため、かえって黄色くて大きな眼柄がひときわ目立って見えることも、識別につながる特徴の一つだと思います。
また、このヤドカリもソメンヤドカリ同様、宿殻の上にベニヒモイソギンチャクを乗せているようです。
磯場よりも砂浜で見られる事の方が多いようです。


ヤドカリ属の一種/Dardanus sp. [2]

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2005年に柏島で見つけたヤドカリ属の幼稚体と思われる個体です。当初はオイランかアオボシの子どもかと思ってましたが、後の写真整理で歩脚の模様がいずれの種にも一致してない事が判明したため、とりあえず不明種として掲載することにしました。


イボアシヤドカリ/Dardanus impressus (de Haan, 1849)

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2014/11に足摺海洋館のタッチプールで見つけた個体を撮影したものです。


和名未定/Dardanus robustus Asakura, 2006


クメジマアカオビヤドカリ/Dardanus jacquesi Asakura & Hirayama, 2002


和名未定/Dardanus brachyops Forest, 1966


ムモンヤドカリ/Dardanus vulunerans (Thallwitz, 1891)

正体不明。


アカユビヤドカリ/Dardanus hessii (Miers, 1884)

東南アジアでは底引きや刺し網で普通に採れるが、国内では少ない。


ハナダタミヤドカリ/Dardanus imbricatus (H. Milne Edwards, 1848)

沖縄産の標本に基づき報告。小菅・三宅(1992)


アカボシヤドカリ/Dardanus aspersus (Berthold, 1846)


ケスジヤドカリ/Dardanus arrosor (Herbst, 1796)




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本データベースの作成にあたり、千葉県立中央博物館動物学研究科 駒井智幸 先生より多くの助言を頂きました


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